ETAP-6(8/20)大竹、来年また一緒に来るか! |
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大竹選手はスタートして20kmくらいで転倒、スロットルが戻らなくなった。チェック・ポイントからレストコントロール・ポイントへと向かう間、目にみえてペースが遅くなる。途中、2日前に直したフロントのライトステーが再び折れてしまう。ほぼ同時にレストコントロール・ポイントに到着した広瀬監督、武田・井澤選手とともに約2時間かけて修理。競技を続行するが、ゴールしたのは、ともに8月21日の2:30を回っていた。マシンは走行不可能なほどにボロボロ。 広瀬監督と話し合い、マシンが限界との判断から、リタイアを選んだ。 (博多選手たちがマシンを整備しはじめてくれているのを見ながら)
広瀬:「あれ見て、オマエどう思う?」
大竹:「うれしい」
広瀬:「うれしい? それだけか? 」
大竹:「・・・」
広瀬:「オマエは整備せんのか?スポークの1本でもしめたのか? バイクも仲間だろ?」
大竹:「・・・」
広瀬:「もう、ええやろ」
大竹:「・・・もう十分です」
広瀬:「あの2人にもういいですと言ってこいや」
今回のラリーで唯一の、そして最初で最後の監督命令だった。
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Team IBM広瀬監督談 大竹選手のマシンを直しているとき、武田選手がね、「こいつ完走させようよ」って言ってくれたんですよ。
そんな気持ちになった武田選手、そうさせた大竹の頑張り。完走させる方法はあったと思いますよ。大竹の目標はゴビに行くことだったしね。 だけど、私たちはもともとそういうものをめざしてない。たとえ1日目でリタイアしても、楽しかったといえる、そんなラリーをしています。みんなに迷惑をかけて完走してもね。マシンがもうだめだから。大竹自身は、体も頭も元気だしね。マシンさえなんとかなるなら、続けられる。でも、マシンもモンゴルを楽しむ仲間ですからね。動かなくなるまでボロボロにして、それでもまだ鞭打つなんて、乗り手のワガママだな。ゴビは見られないが、今年はいい経験をしましたよ、大竹は。
お疲れ、大竹優子。「来年、またくるか!?」なんて、私も気が早いね。
[今日の一句]
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三本矢 ゴビの砂漠に 折れ果てり
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