ETAP-3(8/17)

武田選手、他車を牽引してゴール前へ!!

ゴール付近がざわめいた。「誰かが牽引して帰ってきたぞ!」 ゆっくりとゴールへ近づいてくる。チームIBMの武田選手だ。ゼッケン103・林選手のマシンを牽引している。ゴール手前でいったんストップ。このままコントロールゾーンに入っては、林選手のマシンが失格になってしまう。自力で、エンジンがかかった状態でゴールしなければならない。 武田選手「18kmくらい手前で転倒しているのを見かけました。オーバー・スピードじゃないかな。2〜3回転、横転したって言ってましたよ。外観はひどいけど、中身はしっかりしている。“行けるよ、これ。引っ張って行こうよ”って言ってね」 この後、林選手はセルを回しながらゴールする。エンジンや足回りは問題ないという話だが、フロント部分やフロントガラスにダメージあり。レースは続行するつもりとのこと。
岩城選手、ミスコースしてガス欠、ETAP-2でリタイア。 岩城選手はETAP2でミスコースし、途中のレスト・コントロールを未通過のまま、ETAP-3のスタート前30分になってもキャンプへ戻らず、失格となった。残念だ。桑山、大竹両選手は、8/18の0:30すぎにゴール。見るからに疲れているが、元気にしゃべっている。岩城選手が無事ウランバートルへ向かったと聞き、ホッとした表情を浮かべる。久々の睡眠。


広瀬監督コメント ひとり失格という結果になりましたが、3人の中でも、一番にこの子は大丈夫だろうと思っていた選手が先にリタイアするんですからね。何度もいうようですが、これがラリー。何が起こるか、分からない。でも彼女は立派だったと思います。くやしい、さみしい、それはもちろんでしょうが。 感心するのは、残りのふたりですよ。初日にもうアカンかな、と思ったけど、今朝帰ってきたとき、夜通し走ってきたのに、元気だったでしょう。少しでも疲れないようにして走ってきた。僕はいつも言っているんですが、体が一番大事で、完走とかはその後の話。彼女たちはよく分かってくれている。だから、きょうのスタートのとき、「待ってるからな」って言ったんですよ。そうじゃなきゃ、いえないですよ。もうやめちゃえって、言ってますよ。 四輪は、前半はつらかったと思いますよ。女の子たちを引っ張ってね。車両もいろんな爆弾を抱えてるんですけどね。頭の下がる思いです。 確実に言えるのは、みんな楽しんでますよ。誰よりも楽しんでる。それは岩城選手も同じです。もしそれで順位をつけるなら「わがチーム、ただいま上位独占中」ですよ。

[今日の一句]
劇団の 歓待を受け 宙返り
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