ドナルド・アーヴィン・クヌース博士
現在は情報科学の発達による情報革命の時代といわれているが、博士はこの
分野でバイブル的な存在として、世界中で教育に使用されている『The
Art of Computer
Programing』を著作して、アルゴリズムを集大成し、ソフトウェア科学を広く
普及せしめた。またプログラミング言語の設計、解析法等に重要な成果をあげる
とともに、文書整形システムTEXおよび文字フォント設計システムMETAFONTを開
発した。これらのシステムは従来の印刷技術を凌駕する品質の印刷出力を可能と
し、電子出版のソフトウェアに技術的基礎を与え、グーテンベルグ以来の大発明
として学術的、社会的にも大きな影響を及ぼした。
このように、博士は今日の情報化社会の到来に大きく寄与した情報科学分野
におけるなさに巨人というべき存在である。