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- TIMER
- ※※※TIMER version 4.11 マニュアル※※※
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- ■概要■
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- FM TOWNS用アラーム設定コマンドです。
- 時刻表示の機能もあります。
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- ■書式■
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- (1) timer
- (2) timer -<hh:mm:ss>[-{a|am|as}][-c<n>][-l][{-d|+d<n>}][-x<n>][-y<n>][-b<n>]
- (3) timer -r
- (4) timer -?
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- ◎時刻(<hh:mm:ss>)の前の'-'は、省略しても構いません。
- ◎オプションの英字は、大文字でも構いません。
- ◎<n>は、2桁以内の10進数です。-c,+dオプション以外は、<n>を省略できません。
- ◎<各オプションは、続けて指定しても構いません。
- 例:timer 30-aml+dx0y24b0
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- (1)は、単に現在時刻を表示します。また、errorlevel に現在の時間を返します。
- (2)は、アラームの設定・解除、及び時刻表示・非表示等を行います。
- (3)は、常駐している『timer』をメモリから解放します。そのとき、全てのアラーム
- を解除します。また、時刻表示が行われていればそれも解除します。
- (4)は、簡単な使用法が表示されます。
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- ■オプションの詳細■
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- <hh:mm:ss> : アラーム時刻です。-a,-am,-as オプションが付加されてなければ、
- ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ 絶対時刻を表します。不要ならば、分、秒は省略して構いません。
- 24時間制で指定して下さい。
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- 例:timer -12
- 12時にアラームをセットします。
- これは、timer 12:00:00 と指定したのと同じです。
- timer 22:30
- 午後10時半にセットします。
- これは、timer 10:30:00 と指定したのと同じです
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- -a|-am|-as : このオプションは、時刻の指定と必ずペアで使用します。
- ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ 指定した時刻が相対時刻であることを指示します。つまり、今から
- 何時何分何秒後にアラームをセットということです。
- 'a'は、何時何分何秒後、'am'は、何分何秒後、'as'は、何秒後を
- 意味します。ただし、時間は23、分/秒は59を越える指定できま
- せん。
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- 例:timer -as30
- これは、今から30秒後にセットします。
- timer -a00:00:30 あるいは、timer -am00:30 と指定したのと同じ
- です。
- timer -30am
- 30分後にセットします。
- timer -a00:30 あるいは、timer -a00:30:00 と同じです。
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- timer -a1
- 1時間後にセットします。
- timer -a01:00:00 と同じです。
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- -c<n> : 以前に設定したアラームの一つを取り消します。
- ゙゙゙゙゙ '<n>'は、セットしたときに表示されたアラームの番号です。
- もし、'<n>'が省略されたときは直前にセットされたアラームを取
- り消します。なお、すでにセットした時刻を過ぎたアラーム(つま
- り、役目を終えた)は、システムの方で解除されますので、取り消
- す必要はありません。
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- 例:timer -c1
- アラーム番号1のアラームを取り消します。
- timer -c01 と指定しても同じです。
- timer 0-c
- 直前にセットしたアラームを取り消して、新たに午前0時にアラー
- ムをセットします。このように、他のオプションと組み合わせても
- 構いません。
- timer -Lc0
- アラーム番号0のアラームを取り消して、設定されているアラーム
- の一覧を表示します。
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- -l : 現在設定されているアラームを全て番号付きで表示します。
- ゙゙ なお、このリストはオプションの指定順序に関係無く必ず最後に表
- 示されます。
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- 例:timer -L2a
- 2時間後にアラームをセットして、アラームの一覧表示。
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- +d<n>|-d : リアルタイムクロックの表示(+d)、非表示(-d)を指定します。
- ゙゙゙゙゙゙゙゙ 表示の指定は、必ず'+d'と指定して下さい。
- 他のオプションの直後では、非表示の指定として扱われます。
- '-d'で、表示停止した場合表示位置をデフォルトアトリビュートで
- 消去するようにしてますが、タイミングによっては、表示が残って
- しまう場合があります。
- 特にシステム行の場合は、表示がおかしくなることがあります。
- それ以外に実害はないと思いますが。
- また、スクロールする位置に表示すると一緒にスクロールしてしま
- いますのでご注意下さい。
- '+d'オプションの場合はさらに表示時刻のアトリビュート(色,反転)
- を指定することができます。すでに表示している時刻のアトリビュ
- ートも変えられます。デフォルトは、黄色です。
- 以下の表を参考に10進数で指定してください。
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- I Rev G R B
- +16 +8 +4 +2 +1
- x x 0 0 0 黒(0)
- x x 0 0 1 青(1)
- x x 0 1 0 赤(2)
- x x 0 1 1 マゼンダ(3)
- x x 1 0 0 緑(4)
- x x 1 0 1 シアン(5)
- x x 1 1 0 黄(6)
- x x 1 1 1 白(7)
- x 1 x x x 反転表示
- 1 x x x x 高輝度
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- 例えば、+D29 はシアン(水色)の高輝度、反転となります。
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- 例:timer +da 4
- 4時間後にアラームをセットして、同時にリアルタイムクロックを
- 表示します。
- timer -ld
- リアルタイムクロックの表示を止め、アラーム一覧を表示します。
- timer +d24
- 時刻を高輝度の黒の反転表示します。
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- -x<n>,y<n> : リアルタイムクロックの表示位置を指定します。
- ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ '-x'がX座標、'-y'がY座標です。X座標は、0から72まで、Y
- 座標は、0から24までの範囲で指定します。
- 無指定の場合は、X座標が62、Y座標が24の位置に表示されます。
- もし、リアルタイムクロック表示中の場合、一旦表示を停止してか
- ら位置を変更して表示し直すようにしてありますが、タイミングに
- よっては、前の位置に表示が残ってしまう場合があります。
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- 例:timer +dx0y24
- 24行目(システム行)0桁目を時刻表示位置とする。また、リア
- ルタイムクロックを動作させる。
- timer -x0 10:00
- 午前10時にアラームをセットして、時刻の表示位置を0桁目、0
- 行目にする。
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- -b<n> : アラーム時のビープの設定。アラーム時刻になったとき、どのくら
- ゙゙゙゙゙ いの長さのビープ音を鳴らすかという設定です。これは、時刻の表
- 示時間と同じです。
- 1から6の数字で指定します。初期値は、5となってます。
- 6が一番長く、1が一番短く鳴ります。各自の好みで調整して下さ
- い。
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- 例:timer -am45:30 -b0
- 45分30秒後にアラームを設定して、ビープを鳴らさないように
- 指定します。
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- -r : 常駐している『timer』をメモリ上から解放します。このとき、当然
- ゙゙ セットされている全てのアラームを取り消し、また、リアルタイム
- クロックが表示されていれば、これも解除します。
- このオプションは、他のどのオプションよりも優先します。
- 従って、他のオプションとの同時指定は無意味です。
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- 例:timer -r
- 常駐を解除します。
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- ■解説■
- timer は、一番最初に起動したときにメモリに常駐します(416バイト)。
- 常駐しているかどうかのチェックには、割り込みテーブルを使用していませんので、割
- り込みテーブルを書き換えているソフトとも共存できるはずです。
- また、時間割り込み処理は、BIOSの時計管理/タイマ管理インターフェースを使用して
- います。
- 時刻の表示は、直接VRAMに書き込んでいます。
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- ◎同時に設定可能なアラームの最大数は、20までです。但し、他のプログラム等で
- 時計・タイマ管理機能が使用されていれば、その分減ることもあります。
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- ◎エラーコード(errorlevel)
- 0~23 : 現在の時間を返します。バッチコマンドでご使用下さい。
- 24 : パラメータ(オプション)エラーです。
- 25 : MCBエラーです。常駐チェックにMCBを直接参照しているため
- もし、破壊されていると実行不可能(このプログラムに限りません
- が)となります。
- 26 : '-c'で指定されたアラーム番号のアラームがないとき。
- 27 : 設定されているアラームが多くてこれ以上設定できません。
- 28 : '-r'が指定されたが、『timer』が常駐してません。
- 29 : 何らかの理由でメモリの解放が行えなかった。まず、ないと思いま
- す(そう願ってます)。
- 31~ : 時計管理インターフェースが返すエラーコードに30を足したもの
- です。詳細は、『FMR徹底解析マニュアル』を参照して下さい。
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- ■あとがき■
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- これは、フリーウェアソフト(PDS)ですから、無料で頒布する限りにおいては自由で
- す。但し、改造(改良)したものを頒布する場合は必ず作者まで連絡して下さい。
- バグ等発見された場合もお願いします。
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- 1988年2月22日(V4.0 FM16β版)
- 1989年8月15日(V4.10 FM TOWNS版)
- 1989年8月21日(V4.11 FM TOWNS版)
- 1) +d オプションで属性指定を追加
- 2) 常駐部の最適化
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- 徳田 楠男
- (とくさん)
- 日経MIX : k.tok
- NIFTY Serve : PEC00071