Webページを携帯電話用に変換

 現在PC上で閲覧できるWebページを持っているのですが,このWebページをそのまま携帯電話用に置き換えるといったことは可能なのでしょうか。また,簡単に携帯電話用に変換するツールがあったら教えてください。



 NTTドコモのiモードなど,携帯電話によるインターネットサービスの普及で,個人や企業のWebページを携帯電話向けのサイトに作り変えるのは簡単です。携帯電話向けのページを記述するための「マークアップ言語」は,これまで携帯電話のキャリアごとにバラバラで統一されていませんでした。しかし,HTMLとは異なる言語を採用していたauがHTMLベースの「WAP2.0」を採用し,NTTドコモもWAP2.0に対応したFOMAを発表するなど,通常のHTMLとほぼ同じマークアップ言語を利用できる環境が整っています。
 携帯電話向けのWebページ作りも,PC向けのサイトを作るのとほとんど変わりありません。また,「iど〜も」(発売元:ネットファーム・コミュニケーションズ,http://www.netfarm.ne.jp/,3980円)などの携帯電話用ホームページ作成ソフトもあります。
 以上のように,携帯電話向けのWebサイトを作るのはそれほど難しくありませんが,通常のページと携帯電話向けのページを二つ用意し,同じ内容を同時に更新するというのは非常に面倒です。また,マークアップ言語は共通化されつつあるものの,キャリアや端末によって表示できる画像の形式やサイズが微妙に異なるため,複数のキャリアに対応させたWebサイトを作るとなるとかなりの手間がかかります。
 こういった手間をかけずに携帯電話向けサイトを提供したいというのであれば,PC向けのWebサイトを携帯電話向けに自動的に変換してくれるソフトやサービスを利用するのがよいでしょう。自分でWebサーバーを運営しているなら,「Web Chameleon」(発売元:ユーリードシステムズ,http://www.ulead.co.jp/)などの自動変換ソフトを導入すれば一気に解決します。ただし,こういったサーバー向けソフトは企業での利用が前提で,非常に高価であるため個人で購入するのは困難です。
 レンタルサーバー上にあるPC向けのサイトを自動変換して見せたいというのであれば,「mini-it」(http://www.saver.ne.jp/)のようにWeb上で提供されているサービスを利用するという手もあります。mini-itは,PC向けに作成されたWebサイトを携帯電話向けに変換してくれるサービスで,元のWebサイトの全体図を画像で確認することも可能です。(左藤カツオ)


 大半の携帯電話向けWebコンテンツはほぼHTMLで記述可能なので,ネットファーム・コミュニケーションズの「i.ど〜も」などを使えば,簡単にサイトを作成することができる


レンタルサーバー上でWebコンテンツを提供している場合でも,セーバーの「mini-it」などの変換サービスを利用すれば手間はかからない