サーバーマシンのWINSの設定
Windowsのネットワークで,NetBIOS名をIPアドレスに変換する方法の一つとして「WI
NS」(Windows Internet Name Service)がありますが,実際にこれを使用する場合,サーバーマシン側の設定はどのようにすればいいのでしょうか? OSはWindows
NT 4.0 Serverで,OPTION Packも導入しています。
Windows NT 4.0ではWINSはデフォルトで生きていますから,特別なネットワーク構成になっている場合以外は,なんの設定も必要ありません。たいていはドメインコントローラがWINS用にNetBIOS名とIPアドレスの変換表を自動的に用意してくれます(WINSのNetBIOS名とIPアドレスの対応を保持するマシンを,WINSサーバーとかマスターブラウザと呼びます)。なお,Windows
NT 4.0では,TCP/IPのプロトコルでプライマリWINSサーバーのIPアドレスを指定することで,WINSサーバーを特定のマシンに設定することもできます(画面7)。
特別なネットワーク構成というのは,ネットワーク内に複数のドメインが存在する場合や,複数のネットワークをまとめる必要がある場合です。このような場合は,LMHOSTSファイル(Win
dowsのシステムディレクトリ下の¥SYSTEM32¥DRIVER
S¥ETC¥LMHOSTS)を用意して,その中に通常のWINS設定では変換できないNetBIOS名とIPアドレスの対応や,ほかのドメインやワークグループに属するマシンの情報を記述し(リスト1),TCP/IPのプロパティの[WINSアドレス]タブで[LMH
OSTS参照を行う]にチェックを入れます(Windows 2000では[WINS]タブ内にあります)。 (渋谷 隆)

画面7 Windows NT 4.0のTCP/IPのプロパティでWI
NSサーバーを直接指定しているところ
IPアドレス NetBIOS名 ←キーワード記述部
192.168.1.2 NORMAL ←通常のNetBIOS名とIPアドレスの指定
192.168,1.33 SUBDOMMAC #DOM:SUBDOM ←異なるドメインやワークグループのマシン