PCの電源を投入すると,BIOSがCPUやメモリ,IDEなどの初期化テストを行います。このプログラムのことを「POST(Power-On Self Test
)」といい,初期化中にエラーが発生した場合,いくつかの手段でユーザーにそれを通知してくれます。
例えば,キーボードを接続していない状態で電源を投入すると,「keyboard error or no keyboard present」などのメッセージが画面に表示されますが,これはPOSTの出力です。また,ディスプレイが初期化されていない時点で発生したエラーはビープ音で通知されることになります。
さて,ビープ音のパターンについてですが,AWARD BIOSの場合は多くのバージョンが存在するため,詳細についてはマザーボードに依存する形となります。ただし,Phoenix
TechnologiesのWebページ(http://www.phoenix.com/japan/home/default.htm)によると,「二つの短いビープと長い一つのビープ音の場合は,ビデオスクリーンを初期化できなかったことを意味し,それ以外は,おそらくメモリの問題である」との記述があります。覚えておけば何かのときに役に立つでしょう。
(志村泰造)