HDDのプラッタと容量
HDDのプラッタと容量の関係を知りたいと思っています。実際に,プラッタあたりの容量がHDD容量よりも小さいHDD製品が存在するようですが,理由を教えてください。
HDDの容量増加と低価格化は年々進む一方で,最近では容量120GBを超える製品が2万円台で購入できるようになってきました。ディスクの回転数やプラッタ容量の増大により,ディスクに対する読み書きの速度も,数年前とは比べものにならないほど高速化されています。また,プラッタの記録密度が高くなることで,同容量あたりのプラッタ枚数を減らすことができ,駆動音を静かにできるといったメリットもあるようです。
HDD容量の増加は,HDD内に収納されたプラッタ容量が増えたために可能となったもので,現在のプラッタ容量の主流は40GBです。プラッタの実態は磁性体を塗布した金属またはガラス製のディスクで,この磁性体の磁化状態を変化させることでデータを記録しています。HDDには1〜4枚程度のプラッタが収納されており,通常は両面を記録に用いるため,HDDの容量は「プラッタ容量×プラッタの枚数」となります。
しかし,なかにはSeagate( http://www.seagate.com/)の ST32011A(容量20GB,40GBプラッタ)やMaxtor(http://www.maxtor.com/)の
MX-4D060K3(容量60GB,40GBプラッタ)などのように,プラッタの片面しか使用しないものもあります。プラッタの容量は両面を合わせたものを基準としているため,単純にHDDの容量がプラッタ容量の整数倍とならない場合があります。(左藤カツオ)

コンピュータでは,通常1KB=1024バイトとして計算するが,HDDの容量は,伝統的に1MB=1,000,000バイトとして計算する