マザーボードのリビジョン

 同名のマザーボードでもBIOS,バージョン以外にリビジョンがあるそうですが,その違いはどういったものなのでしょうか。



 リビジョン(改訂版)とは,一般的にハードウェアやソフトウェア製品における小規模な変更のことを指しますが,実際にはバージョンと同じ意味で使われる場合もあるようです。
 マザーボードの場合,リビジョンは基板の表や裏に「Rev.〜」とプリントされています。表記は数字やアルファベットが使われ,メーカーにより異なっています。リビジョンアップで変更される個所は,I/Oチップなどマザーボード上のチップやパーツの変更,基板のパターンの変更など多岐にわたります。これにより,前リビジョンにあった不具合の改善,メモリやCPUなど新しいパーツへの対応,FSBの詳細設定などの新機能追加がなされます。リビジョンは小規模な変更とはいえ,マザーボードというパーツの性質上,大きな意味を持つ場合があります。
 マザーボードのリビジョンアップは基本的に構成されるパーツの変更によるものなので,BIOSなどといったプログラムのリビジョン(バージョン)アップのように新しいものに更新することはできません。動作の確実性を求めるなら,発売後すぐの製品ではなく,ある程度こなれてきた製品を選ぶのがいいでしょう。また,製品の化粧箱や基板自体にリビジョンが明記されておらず,リビジョンを確認しにくい製品も多くあります。購入前には十分製品の情報を集めておくことが大切です。(吉村剛彦)


 リビジョンは基板の表や裏にプリントされていたり,シールが貼られていたりといろいろ。左の写真はASUSTeK COMPUTER製「A7A266-E」でリビジョンは1.11