3. パラメーターリファレンス

3.1. メインセクション

main section

  1. MIDI
  2. Voices
  3. UNISON
  4. LEGATO
  5. Portamento
  6. Tune
  7. Volume

プログラム全体に関する設定を行うセクションです。

3.1.1. MIDI

MIDI受信チャンネルを設定します。

初期状態では受信はオムニモード(00と表示)になっており、全チャンネルのMIDIメッセージを受信しますが、特定のチャンネルを指定することによりそのチャンネルの信号だけを受信するよう設定できます。オムニ(00)、1〜16の間で設定します。

ExcitonはVSTプラグインアプリケーションですから基本的には受信するMIDIメッセージが他のプラグインや外部MIDI機器と共有されることはありません。そのため常にオムニモードで使用して問題ありません(推奨)。

Excitonはマルチティンバー(各MIDIチャンネル毎に別々の音色を持つ)音源ではありませんが、ホストアプリケーションでは複数のExcitonを同時実行することができるため、マルチティンバー音源と同じような使い方をすることが可能です。(同時実行できる数にはホストアプリケーションによる上限があります。詳しくはホストアプリケーションのマニュアルを参照してください。)

3.1.2. Voices

ボイス数を設定します。

ボイス数は1〜64の値を設定できます。ポリフォニックモード(通常時)では発声できる最大ボイス数、またユニゾンモードでは同時に発生するボイス数を指定します。

CPU負荷はほぼ発声しているボイス数に比例して増加します。発声していないボイスはほとんどCPUを使用しません。

ただし安全のためボイス数は必要以上に設定しないことをお勧めします。PowerMac G4(以降)のMacintoshやPentium 4(以上)を用いたWindowsマシンを使用する場合はあまり気にする必要はありませんが、古いコンピューターを使用している場合はボイス数を増やすと動作が不安定になる可能性が高くなります。サスティーンペダルを用いないのであればボイス数は8程度で足りると思います。必要以上にボイス数を増やさないよう心掛けてください。

3.1.3. UNISON

ユニゾンモードのON/OFF設定を行います。

ユニゾンモードをONにすると1つのノートオンに対して全ボイスが発声します。ソロ/リード用などに重厚な音を作るのに適しています。

ユニゾンモードの時はキーロジックが(ソロ演奏向けに)少し変わります。

ポリフォニックモード(通常)では押されているキーの数がボイス数を超えると一番古い音から順に消え、常に最も新しく押された音が(ボイス数だけ)発声されます。一度ボイス数超過により消えたボイスはその後別のキーが離れて全ての押されているキーの数がボイス数以内になっても再び鳴ることはありません(左図)。

一方ユニゾンモードでは常に最後に押されたキーが鳴ることは同じですが、2つ以上のキーが押されている状態から今鳴っているキーを離すと自動的に次に優先順位が高いキーが再び鳴らされます(右図)。

poly key logic description unison key logic description

ユニゾンモードでのテクニックとして、ピッチがわずかにずれた(デチューンした)オシレータをユニゾンモードで同時発声することにより重厚な音が得られます。このテクニックを用いるには次の方法を用います。

3.1.4. LEGATO

レガートモードのON/OFF設定を行います。この設定は Portamento をONにしているときだけ有効です。

レガートOFFの状態ではポルタメントは常に有効で、常に前に押された音(正確には最も優先順の高い音)からグライドします。

レガートをONにすると、他のキーが押されているときだけポルタメントが掛かります。

3.1.5. Portamento

ポルタメント(グライド)のON/OFFと効き具合(ポルタメントタイム)を設定します。

ノブを左に回し切るとポルタメントはOFFになります。ノブを右に回すとポルタメントがONになり、音程が前の音から連続して変化するようになります。さらに回すとポルタメントタイムが徐々に大きくなり、音程変化がゆっくりになっていきます。

3.1.6. Tune

全体のマスターチューニングを設定します。

A4=440Hzを中心(0cent)として-100cent(半音下)〜+100cent(半音上)の間で設定できます。

3.1.7. Volume

音声出力のレベルを設定します。