現代大阪ラブホテル事情
'Deep'がやればこうなる (2)

さて、マリテレの魅力については本家本元のマリテレ ホームページと、前ページの内容でお判りいただけたかと思う。
しかし、これだけでは 説明が十分ではない。'The Deep' in Osakaが乗り込んだ以上は徹底的に突っ込み倒すのが当然や。
Walterは、まずバックヤードから取材に入った。
部屋の中の美しさは、マリテレのホームページで 確認してもらえばええ。それよりも大切なことが、このバックヤードから伺い知れるような 気がしたんや。

まずはマリテレの「オペレーションテーブル」。
この左側がランドリーになっており、シーツ、タオルなどが洗濯される。
手前の通路幅は洗濯モノを持ったオペレーターが、二人並んで歩ける幅に設定してある。 この理由は後に説明する。
後方の白色プラスチックボックスには、部屋に備え付ける 櫛、ブラシ、ライター、アンケート用紙などが、アイテムごとに分けられて入っており、 オペレートを効率化しておる。
写真は乾燥機にかけたタオルの山を、出してきたところ。
ここからセットアップオペレーションが始まるのや。


一つ一つ丁寧に手作業 オリジナルシールを貼った後も きちんと整頓

実際に見てみないと分からない。急に一人のオペレーターが作業をやめた!
「何をしよるか?」とWalterが思うや否や、体に何かスプレーを吹き付け出した!のや。
当然、「何ぞや?」とWalterが見てみると、これ!。静電気防止スプレーやないか!
後になって聞いてみると、「ガウンなどの静電気は、オペレート中に体に帯電してしまう」 から、予防の為に吹いたそうや。また、このスプレーを冬場は金属製の手すりや、入り口の カギが出てくる機械にも使うとのこと。知らなんだ!。

これが「CCM(中央管理モニター)」や。これ、いったいどこを写しておるか?
部屋の中なんて写してはおらん。(それやったら、仕事にならんがな!)
安心せえ!。実は、このモニターは従業員エレベータ出口を写しておる。 従業員エレベータの横には備品棚(タオル、シャンプー等) があり、モニターによって欠品が確認出来るようにしてあるのや。だから部屋のクリーンスタッフ は、
現場につく前に、あらかじめ何を持っていかなければいかんのかが判るっちゅう訳や。
これがCCMの大きな役割じゃ。

これがマリテレの心臓部とも言える、「CCS(中央管理システム)」や。このディスプレイに マリアテレジアの全ての部屋の稼働状況がモニターされる。
但し、くれぐれも誤解すな。部屋の中身は見れんぞ!
ここで分かるのは、部屋に入ってから経過した時間、部屋の空き状態、入退室などや。 勿論部屋の稼働率などは自動計算される。
また、マリテレは自動精算方式で、 入り口からチェックアウトまで一切人と顔を合わさないようなシステムになっておる。
そのシステムを司っておるのが、このCCSなんじゃ。

さらに考えてみれば、このCCSのおかげで現金出納担当者はいらん。部屋の方から 「○○○号室、今から出ます」という電話を受ける係員もいらん。二人分の人件費の節約に なっておるのやから、十分に投資回収はできておる。決して不必要なものではないと Walterは合点した。


商売を忘れたら「大阪」ではない

どこのラブホテルでも、時間と部屋で支払う金が決まるのは諸兄ご存じのとおり。
ということは、売り上げは次の式で求められる。

売り上げ計算の基本公式      売り上げ=客数×客単価

ちょっと頭を働かせて欲しい。ホテルである以上、部屋の値段は決まっておるから、
客単価はほぼ一定しておる。(客の部屋滞在時間は、料金設定でほぼ2時間となって おるので、あまり客によってバラツキはない)ということは、 客数を上げることが売り上げに影響する。これは、

部屋の稼働率を上げる ということに他ならない。


ということは、マリテレは何が違うのか?

次ページはマリテレの稼働率アップにかける工夫を 徹底的にWalterが解明してゆく。
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