Windows 95/98の外字エディタで作成したフォントを,NT4.0にインポートするにはどうしたらいいでしょうか。
「標準の外字」を選んで外字を作った場合を例にして話を進めます。「標準の外字」を選んで外字を作った場合,Windowsのメニューバーの「ファイル:」の欄に,外字が保存されているファイルの名前が表示されていると思います。標準では「EUDC」となっているはずです。
このファイルがHDDのどこにあるかは,Windows 95/98でWindowsのインストールされているドライブアイコンを右クリックしてメニューに出てくる「検索」で,EUDCというファイルを検索すれば,簡単に見つけることができます。
これをNT4.0にインポートするには,EUDC.EUFとEUDC.TTE(通常は両方ともWindowsフォルダにあるはずです)の二つのファイルを,NT4.0のフォント関係ファイルのある%SystemRoot%\Fontsフォルダにコピーします。「%SystemRoot%」の部分にはWindows NT4.0がインストールされているフォルダの名前が入ります。通常はWINNT,NT3.5xからアップデートした場合はWINNT35になっていると思います。ここではNT4.0が,C:\WINNTにインストールされているものとして説明します。
NT4.0のエクスプローラではこのフォルダだけ特殊な表示の仕方をするため,実際のフォントファイルを操作できません(もちろんWindows 95のように検索することもできません)。
そこで,コマンドプロンプトを起動してファイルのコピーを行います。まず,
DIR C:\WINNT\Fonts
と入力してEUDC.TTEがあるかどうかを確認します。もしあった場合には,
ren C:\WINNT\Fonts\EUDC.TTE C:\WINNT\Fonts\_EUDC.TTEのようにファイル名を変更しましょう。このファイルは,システムによってロックされているので,Windows 95/98からコピーしてくるファイルと名前がバッティングしないようにするわけです。次に,Windows 95/98のEUDC.EUFとEUDC.TTEの二つのファイルをコピーします。
COPY EUDC.EUF C:\WINNT\Fonts
COPY EUDC.TTE C:\WINNT\Fonts
これで,外字エディタを立ち上げればWindows 95で作成した外字が登録されているはずです。なお,Windows NTとWindows 95ではフォントの扱いにいくつか違いがあるため,場合によっては問題が出る可能性もあります。
(恣岡 悄)
外字エディタのメニューバー。「ファイル:」の欄の「EUDC」がフォントを記録しているファイルの名前
外字エディタを使えば,ユーザー定義の文字を作ることができる
エクスプローラの機能で,名前に「EUDC」という文字を含むファイルを検索してみたところ