まだ,Windows XPを使っていないのですが,あのXP独特の画面デザインは,従来のWindows 98やMe/2000などで再現することはできないのでしょうか。
実はWindows XPが登場する以前から「ウィンドウの外観を変えたい」という声は多数あります。しかし,Windows 98/Me/2000といった以前のWindowsでは,ウィンドウの色やフォントなどの変更はできたものの,枠やバー,ボタンの外観といったデザインそのものの変更はできませんでした。
このような声に応えてか,Windows XPでは画面のプロパティに「テーマ」の機能が追加され,登録された「テーマ」を選択することでウィンドウやボタンの外観を変更できるようになりました。しかし実は,オンラインソフトを使えば,古いWindowsでも外観を変えることが可能なのです。
「外観変更ソフト」のなかでも最も有名なのは,Stardockのシェアウェア「WindowBlinds」(http://www.windowblinds.net/にてダウンロード可能)です。このソフトをインストールすると「画面のプロパティ」に[Skins]というタブが現れ,このSkinsの項目の中にある「Windows
and buttons:」のリストから好みのスキンを選んでいくことで,ウィンドウの外観を切り替えることができます。標準では「Luna」や「MacPC」など数種類のスキンしか用意されていませんが,リストの右隣にあるボタンを押すことで,数多くのスキンを配布している「SKIN
STUDIO」(http://www.stardock.com/products/skinstudio)にアクセスでき,ここから好みのスキンをダウンロードして登録することで,より個性あふれるウィンドウスタイルに変更することも可能です。
また,WindowBlindsは,Windows XPの「テーマ」が抱えている「ウィンドウのバー上部のボタン配置が変更できない」「一部の古いソフトで外見が変わらないことがある」といった諸問題も一挙に解決してくれます。Windows
XPに導入しても十分利用する価値があるソフトといえるでしょう。(左藤カツオ)
Windows XPでなくとも,「WindowBlinds」を使えば簡単にウィンドウの外観を変えることができる。
バー上のボタン配置が変えられるなど,強力な機能を備える
WindowBlindsをインストールすると,「画面のプロパティ」に[Skins]というタブが追加される。
ここから好みのスキンを選択し,[OK]ボタンを押すと……
画面のとおりウィンドウの外観がスキンのとおりに変わってしまう。
スキンは標準で付属しているもののほか,インターネット上でも多数配布されている
[Skins]から[WindowBlinds]ボタンを押せば,より細かな設定を行うことが可能。
デザイン変更するオブジェクトや,描画のパフォーマンスなどが調整できる