Plamo Linuxで
Netscape Navigatorを使うには

Plamo Linuxをインストールし,X Window System も動くようになり,次はNetscapeを動かそうと思うのですが,方法を教えてください。




Netscape Navigatorはフリーソフトウェア化されているので,Plamo Linuxのコントリビュート(寄贈ソフト)に含まれています。Plamo LinuxのFTPサイト(公式サイトはftp://ftp.linet.gr.jp,ほかに多数のミラーがあります)にアクセスするとPlamo-1.3/contrib/Netscapeディレクトリに必要なファイルが用意されています。
 Netscape Navigatorを使うには,当然ながらPPPなどを使いLinuxがインターネットにつながる状態になっていなければなりません。インターネットへのつなぎ方は,ここでは説明できませんが,幸いPlamo Linux1.3は「PC UNIX登龍門」で何度か取り上げたPPxPを標準に採用していますから,インターネット接続はとても簡単です。詳しくはPPxPのドキュメントや本誌バックナンバーを参照してください。
 インターネットにつながる状態になったら,Plamo LinuxのFTPサイトからNetscape Navigatorをダウンロードします。FTPサイトには次のファイルがあります。

・Communicator v4.05日本語化キット
communicator-ja-v405-export.x86-unknown-linux2.0.tar.gz
・Communicator v4.07日本語化キット
communicator-ja-v407-export.x86-unknown-linux2.0.tar.gz
・Communicator v4.05本体(英語版)
communicator-v405-export.x86-unknown-linux2.0_libc5.tar.gz
・Communicator v4.07本体(英語版)
communicator-v407-export.x86-unknown-linux2.0_libc5.tar.gz

 v4.07,v4.05の2種類があり,どちらも本体に日本語化キットをインストールすることで,メニューなどの日本語化が可能です。v4.07を使いたいなら,上のv4.07日本語化キットとv4.07本体(英語版)の2本のファイルをダウンロードしてください。ファイルが用意できたら,次の手順でインストールします。

@本体の展開
 root権限でログインして,十分な空き容量がある適当なディレクトリに本体を展開します。ここでは/var/tmpを使うことにしましょう。展開は次の手順で行います。
# cd /var/tmp
# tar xvzf ~/communicator-v407-export.
x86-unknown-linux2.0_libc5.tar.gz

(ダウンロードしたファイルがrootのホームディレクトリにあることを想定)

A本体のインストール
 展開するとcommunicator-v407.x86-unknown-linux2.0/というサブディレクトリができ,そこにインストーラなど一式が導入されます。そのディレクトリに移りインストーラを起動しましょう。
# cd /var/tmp/communicator-v407.x86
-unknown-linux2.0
# ./ns-install

 インストール先を聞いてきますが,必ずデフォルトの/usr/local/netscapeにインストールしてください(日本語化のときに面倒になるため)。

B日本語化キットの展開
 本体と同じ手順で,適当なディレクトリに展開します。
# cd /var/tmp
# tar xvzf communicator-ja-v407-ex
port.x86-unknown-linux2.0.tar.gz

C日本語化キットを施す
 展開するとnetscape-ja/というサブディレクトリが作成されます。そこでインストーラを実行しましょう。
# cd /var/tmp/netscape-ja
# ./install-ja.sh

 ここでもインストール先を聞いてきますが,デフォルトの/usr/local/netscapeを指定してください。
 これで日本語化されたCommunicatorがインストールできました。コマンドラインで
$ jcommunicator
とすればNetscape Navigatorが起動します。
(米田 聡)