ツールバーにフォルダを割り当てて使っていますが,なぜか,いつもコンテクストメニューで開いてからクリックしないと,ExcelやWordのファイルが,IEの中で開いてしまいます。これをやめるには,どうすればいいのでしょうか。使用しているOSはWindows 2000 Professionalです。
これはInternet Explorer(以下IE)がWordやExcelのOfficeドキュメントをIEのウィンドウ内で表示可能で,Web上のデータとしても扱うことが可能なために発生してしまう問題です。したがってこの問題は,Officeドキュメントを開くときに,新しいウィンドウを開くように設定すれば回避できます。
Windows 95/98,Windows 2000ではフォルダオプションのファイルタイプで設定可能なため,わりと簡単に対処できます。Windows 95/98ではマイコンピュータを開き,メニューバーの[表示]から[フォルダオプション]を選択します。[ファイルタイプ]タブをクリックし,登録されているファイルタイプから「Microsoft Excel ワークシート」「Microsoft Word 文書」などを選択し,[編集]をクリックします。IE4/5の場合は「同じウィンドウで開く」,IE3.01/3.02の場合は「Webドキュメントを同じウィンドウで開く」のチェックを外し,[OK]をクリックします。IE3.0では該当項目がないので,IE3.01や3.02にアップデートする必要があるようです。IE自体のセキュリティ問題もありますから,このさいIEのアップデートを行うとよいでしょう。なおExcel,Wordなどでは多くのファイルタイプが登録されていますが,多くの人はExcelでは拡張子が「.xls」のワークシート,Wordでは拡張子が「.doc」の文章ファイルしか使用しないと思いますので,対処するのは上記に挙げた二つのファイルタイプだけで十分でしょう。
Windows 2000の場合は手順だけが多少異なります。マイコンピュータを開いてメニューバーの[ツール]から[フォルダオプション]を選び,[ファイルタイプ]のタブをクリックします。登録されているファイルタイプを選択したら[詳細設定]をクリックし,「同じウィンドウで開く」のマークを外して[OK]をクリックします。
(坪山博貴)
画面1 アドレスバーの横に新規ツールバーがある場合にこの症状が出やすいようだ
画面2 Internet Explorer上でExcelファイルが開く
画面3 マイコンピュータを開いて,フォルダメニューの[ツール]→[フォルダオプション]を選択し[ファイルタイプ]タブで登録されているMicrosoft Excelワークシートを探す
画面4 Microsoft Excelワークシートを選択し[詳細設定]の「同じウィンドウで開く」のチェックを外す
(Windows 2000の場合)
画面5 Windows 95の場合,少しウィンドウのレイアウトが異なっているが,チェックを外すことは変わらない