最近,個人のホームページのURLでhttp://come.to/〜などといったものをよく見かけますが,こういうアドレスはどうやって取得するのですか。
.toというのはトンガのドメインです。トンガのドメインを扱っている登録代行サービスを利用すれば取得できます。
このドメインを持っている団体が「http://come.to/〜」にアクセスしたユーザーを,自動的に別のURLに移動(リダイレクト)させてくれるサービスを提供しています。この団体はhttp://come.to/だけでなく,http://fly.to/,http://listen.to/,http://move.to/,http://start.at/,http://surf.to/,http://travel.to/,http://welcome.to/といったドメインで同じサービスを行っています。
このサービスを使って,例えば「http://come.to/vmag」というURLに対するジャンプ先を,http://www2.butaman.ne.jp/VMAG/(本誌ホームページURL)に設定しておけば,http://come.to/vmagにアクセスしたユーザーは自動的に本誌のホームページにたどり着くというわけです。
契約しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)で設定されたURLが覚えにくいものだったときや,ISPを何度も乗り換える可能性がある人は,こういったサービスを利用すると便利です。実際にホームページのデータを置くURLが変わったときでも管理者がジャンプ先だけ変更しておけば,そのページにアクセスする人はブックマークなどを変更することなく一番新しいURLにアクセスできるようになるからです。
このリダイレクトサービスを利用したい場合は,http://www.come.to/にアクセスして,「ORDER」の部分から申し込みをすれば,無料で利用できるようになります。なお,ホームページは英語で書かれていますし,申し込みフォームも英語です。
こういったサービスを運営すること自体に違法性はまったくありませんが,本来国を表す「.to」を助詞の「to」に見立てて使っていることから,国別ドメインという本来の目的に反しているという意見もあります。
(恣岡 悄)
http://www.come.to/ではトンガドメインなどのリダイレクトサービスをいくつも扱っている