Linuxって,どう読むの??
Linuxに限らず,UNIX方面ではソフトウェアなどの「読み方」が,ときとして宗教論争のようになってしまうことがあります。有名なのはTeXで,「テック」派と「テフ」派が某BBSの脱会者まで出してしまうほどの大論争を巻き起こしたことがあったそうです。
大切なのは,その言葉が指しているモノのほうですから,読み方で論争するのはバカげたことといえるかもしれません。とはいえ,読み方が分からないと日常生活に支障をきたさないとは限りませんね。
あらかじめ書いておきますが,Linuxには「絶対に正しい」といえる読み方はありません。ここでは,一般的な読み方を簡単にまとめておくだけにしましょう。
Linuxの語源は,いうまでもなく原作者であるLinus Torvards氏の名前からきています。Linus氏は「フィンランド国籍だけど,母国語はスウェーデン語」だそうです。原音に忠実に発音するということなら,そういうLinusさんがLinuxを,どう発音しているかがポイントになりそうです。
http://jf.linux.or.jp/JF/sound/sounds.html
に,Linus氏本人が発音しているサウンドファイルがあるので,ぜひ参照してください。やや聞き取りづらいのですが,英語,スウェーデン語の双方とも「リ・ヌクス」と発音しているように(筆者には)聞こえます。
一方,過去のFAQには「英語で読む場合はLie-nucksと発音します」といったような記述もあります。「ライナックス」といった感じの発音ということでしょうか。しかし,英語圏では「リナックス」という読みが,最も普及しているようです。
そういうわけで,日本では「リ・ヌクス」や「リナックス」「ライナックス」「リーヌックス」「リヌクス」など,さまざまな読み方をする人がいるのが現状です。一般的でお勧めな読み方は「リ・ヌクス」か「リナックス」ですが,読者の好みで読んでください。要は相手に通じればいいのですから。
(米田 聡)
直接発音を聞く。サウンドはJavaプログラムで再生されるので,とくにソフトは必要ない