Windows 3.1でPCカードを認識させるには

ノートPCでDOS(またはWindows 3.1)を立ち上げた状態から,カードスロットを使えるようにしたいのですが,Windows 95のように自動で認識されません。どうすれば使えるようになるのでしょうか。


最近はWindows 95がプレインストールされたノートPCを使う人が大部分です。このようなマシンでは,Windows 95のPCカードドライバによって本体のカードスロットを自動で使えるようにしてくれるので,ユーザーがカードスロットを認識させる作業というのはOSのインストールのときぐらいしかありません。インストールのときでもWindows 95やOS/2 Warp3,Warp4では,OSが自分でカードスロットを認識して,実装されているカードスロットコントローラに合わせたドライバを勝手に組み込んでくれるので,やはりユーザーがいろいろと設定することはほとんどありません。
 しかし,DOSやWindows 3.1でPCカードスロットを使おうとすると,とたんに面倒な作業が必要になるのです。
 OS自体にPCカードスロットを制御する機能を持っていないので,そのためのドライバを新たに組み込みます。さらに,PCカードをPCに認識させるドライバの組み込み,または設定を行っておく必要もあります(それぞれをソケットサービスドライバ,カードサービスドライバと呼んでいます)。これらのソフトはDOSのパッケージやPCカードに添付されたフロッピー,または日本IBMの「Play AtWill」のような単独のパッケージとしてユーザーに提供されます。
 まず,PC-DOSを使う場合,OSに標準でカードドライバが用意されているので,まずこれをインストールします。次にCONFIG.SYSファイルでこれらのドライバをロードするための設定を行います。
 参考にPC-DOSに標準でついてくるEZPLAYを使った設定リストを挙げておきます。

DEVICE=C:\WIN95\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\WIN95\EMM386.EXE NOEMS X=
C800-CFFF
DOS=UMB,HIGH
DEVICEHIGH =C:\DOS6\EZPLAY\IBMDTOS1.
SYS
DEVICE=C:\DOS6\EZPLAY\IBMDOSCS.SYS
DEVICE=C:\DOS6\EZPLAY\TOSDRMU1.SYS/MA
=C800-CFFF
DEVICE=C:\DOS6\EZPLAY\AUTODRV.SYS C:\
DOS6\EZPLAY\AUTODRV.INI
DEVICE=C:\DOS6\EZPLAY\DISKDRV.SYS

 設定の仕方はドライバのパッケージやバージョンによって変わるので,詳しくはマニュアルを見ていただくようになりますが,共通した注意点としては,EMM386.EXEのXオプションで指定したメモリアドレスと,PCカード用リソース管理ドライバに使わせるメモリアドレスの位置を必ずそろえておくことがあります。
(編集部)