付録CD-ROMについてきたGrandPrixUタイムトライアルのホットラップファイルを再生しましたが,ゲームの時間の流れが,リアルタイムより遅くなっています。これはどうしてなんでしょうか。
GrandPrixU は画面の動画設定をマシンの環境からある程度自動で行っています。
具体的にいうと,GrandPrixUには画面の表示オプションを設定するメニューがありますが,そこを開くとすでに値が入っていると思います。これはGrandPrixUのプログラムが,動作しているマシンのCPUパワーやビデオカードの種類などから,予想されるフレームレートが15fps程度になるように,可能な限りテクスチャオプションを前もって設定しているからです。
15fpsでもふつうの動きはそれらしく見えますが,このゲームは高速でながれていくコクピットからの風景を再現しなければなりません。フレームレートが高いほどF1マシンを操縦しやすくなり,それがタイムの短縮につながります。そのため,たいていのユーザーはテクスチャオプションのいくつかをはずし,描画品質をHightからLowに下げて,フレームレートをその分上げて走行しています。
この状態で走行して保存したHotlapファイルをデフォルトのフレームレートの状態で再現してみるとフレームレートを維持しようとするため,再現ファイルで表示される時間の進み具合が遅くなってしまうわけです。
例えば9/15号のCD-ROMに収録した小川選手のHotLapはフレームレート19.6,Display processor occupancyが100%を下回る環境で保存されているので,再生するマシンもそれ以上のフレームレートに設定しないとタイムの進み方が遅くなります。
たいていの場合,フレームレートを25.6以上にしてあれば通常の時間で再生されるようです。
ただ,今回HotLapファイルを収録した目的のひとつに,コース走行の参考にしてもらうことが合ったので,その場合,わざとフレームレートを下げておいてじっくりとトップパイロットたちのドライビングテクニックを観察するというのもいいかもしれませんね。
(編集部IIb)
GrandPrixUのGraphics Detail Levelオプション画面。FrameRateのスクロールバーでフレームレートの値を変更することができる