Windows XPをインストールしたところ,IME2000とIME2002の両方が表示されて使いにくいのですが,固定する方法を教えてください。また,ATOKなどの別のIMEをすでに利用している場合はどのように設定すれば使いやすくなりますか。
IMEのツールバーはフローティングウィンドウのため,ただでさえ邪魔なことが多いと思います。Windows XPから,IMEのツールバーをWindowsのタスクバーに格納できるようになりました。格納方法はツールバーをタスクバーにドラック&ドロップするだけです。これでIMEを固定でき,Wordなどでの文字入力のさいもかなり画面をスッキリ使うことができます。ATOKなどのサードパーティ製IMEを使用している場合は,言語バーの入力方式アイコンから「キーボードの表示/非表示」を選択し,キーボードアイコンを表示させます。このアイコンからIMEメニューで,使用するIMEを選択できます。
ただし,ATOKのパレットなど,IME2002以外のツールバーをタスクバーに格納すると,タスクバーを隠す設定をしていないにもかかわらず,タスクバーが画面の下に隠れてしまう現象が生じます。これの解決方法は現在のところありませんので,IME2002以外のツールバーをタスクバーに格納しないようにしてください。
また,Windows XPに搭載されているIME2002では,以前のバージョンのIME98やIME2000にあった,直接入力時に言語バーを非表示にするというオプションがありません。オンラインソフト「XLangBar」(c.mos作,http://www.zob.ne.jp/~c.mos/
からダウンロード可能)を使用すると,この言語バーを必要なときにのみ表示させることができるようになります。以前のバージョンのIMEの表示に慣れていて,IME2002が使いづらいという場合には使ってみるといいでしょう。
さらに,IME2002は,IMEを意識せずに日本語入力できるようにナチュラルインプットやテキストサービスフレームワークなど,新機能が多数搭載されています。その機能の一つのテキストサービスフレームワークは,言語バーに統一して表示できますが,現在のところ,テキストサービスフレームワークを提供しているソフトはMicrosoft
Office XPのWordとOutlookのみです。
これとは別に,IME2002のツールバーが突然表示されなくなる場合があります。この場合はタスクバーを右クリックし[ツールバー]から[言語バー]をクリックすると,タスクバーにIME2002のツールバーが表示されます。これを右クリックして[言語バーの復元]をクリックすることで回復します。この方法でできない場合は,コントロールパネルから「地域と言語のオプション」を起動し,[言語]タブの「詳細」をクリックします。「言語バー」をクリックして「言語バーをデスクトップ上に表示する」にチェックを入れることで言語バーを表示することができます。(吉村剛彦)
IME2002の言語バーを直接入力時に隠すツール「XLangBar ver 1.10」。
Windows XPIME2002専用なので,ほかのIMEを入れた状態,およびOfficeXPのIME2002を入れた状態での動作は未対応