会社に自分のノートPCを持ち込んで使いたいのです。そこで,LANアダプタ(10Base-T)を購入しようと思うのですが,USBのものとPCカードのものとどちらがいいのか悩んでしまいます。どちらかに不都合はないのでしょうか?
10Base-TのPCMCIAのLANカードとUSBイーサネットアダプタの比較については,どちらも基本的な機能については差異はありませんが,一般的には,USB機器のほうが,プロセッサ占有率が高いといわれています。プロセッサ占有率が高いと,ほかの作業が遅延するなど若干の不都合があります。これはノートPCなどで,ネットワークプリンタを使って,大量にバックグラウンドで印刷する人にとっては気になることかもしれません。
参考までに同じマシンに10Base-TのLANカード(プラネックス コミュニケーションズ,ENW-3503-T)とUSBイーサーネットアダプタ(エレコム,Laneed 10M USB Ethernet/T)を導入して,テストしてみました。朝5時の都内某所から,ある国内のインターネットストリーミング番組(RealPlayer 7)の同じ秒数からの秒数までを同じウィンドウで大きさで流しシステムモニタでプロセッサ占有率を計測してみました(画面)。その結果は,USBイーサネットアダプタのほうが見て分かるぐらいプロセッサ占有率が高いことが確認できました。インターネットは時間によって,状態が常に変動しますから,一概にいえませんが,このテストの結果から見る限りにおいては,PCMCIAのLANカードのほうがプロセッサ占有率が低いようです。ただ,NE2000互換のLANカードの場合はプロセッサ占有率はUSBより高いといわれています。
カードスロットをふさがずにネットワークに接続でき,また,ハブで複数に拡張できて,かつノートPC以外にも使い回せるUSBのほうが使い勝手は上です。ですが,同じ10Base-Tならデータの大量転送やストリーミング番組の再生などでは,多少PCMCIAのLANカードの方が性能が高く感じるかもしれません。
(編集部)
エレコムのLaneed10MUSBEthernet/T
プラネックス コミュニケーションズのENW-3503-T
USBイーサーネットアダプターを使用したときのプロセッサ占有率
PCMCIAのLANカードを使用したときのプロセッサ占有率