PC/100と133対応メモリの同時使用に関する問題点は?

PC/100とPC133のメモリを同時使用した場合,問題は発生するのでしょうか?


基本的には,PC/100とPC133メモリの混在使用そのものに問題はありません。ただし,遅いほうのメモリモジュールにアクセスタイミングを合わせる必要があります。
 自動設定の場合,ほとんどのマザーボードではメモリクロックを100MHzに設定しているはずです。これはCL=2,3のメモリが混在した場合のCasLatencyの設定でも同様です。つまり,高速なメモリが低速なメモリに合わせて動作するため,高速なメモリを使うメリットはありません。
 しかも,ほとんどのマザーボードでは同仕様か,同じメモリモジュールを使用することを推奨しています。そのため,なんらかのトラブルが起きる可能性もあります。
 この場合,PC133メモリだけを使うという選択肢もありますが,メモリの場合,はっきりいって速度よりも容量が重要です。例えば,PC/100の32MB+PC133の128MBといった組み合わせならば,安心のためにPC/100メモリを外してもいいですが,PC/100 64MB+PC133 64MBといった場合は,メモリの総量が減ってしまうほうが明らかにパフォーマンスに影響を及ぼします。
 ちなみに,PC133メモリに対応したApollo Pro133A採用マザーボードにPC/
100だけ,PC/100+PC133,PC133だけのメモリの組み合わせで,WinBench 99のProcessorTestを実行したところ表の結果になりました。
 PC/100+PC133ではメモリクロックが100MHzとなり,PC/100のみの場合とまったく同じ。PC133のみの場合でもCPUmark 99がわずかに良好な結果になっただけでした。 (坪山博貴)

表 WinBench 99の結果
CPU:PentiumV/600B MHz
マザーボード:Apollo Pro133A
使用メモリ量:128MB
 
CPU
mark 99
FPU
WinMark
PC/100+PC/100
41.9
3030
PC133+PC/100
41.9
3030
PC133+PC133
42.5
3030