Zipドライブには「Click of Death」という現象があるそうですが,これはどんなものですか。
日本アイオメガによると,「症状としては,ドライブからカチカチという音が聞こえてそれが止まらなくなる場合をいいます。ZipドライブにZipディスクを挿入する,もしく取り出すときにもドライブのヘッド部分がカチッという音を出すことがありますがこれは通常の状態で,問題はありません。しかし,ディスクがZipドライブに挿入されてからこのカチッという音が連続して止まらない場合,『何らかのダメージ』を受けることがあります」とのことです。
具体的にはカチカチという音がした後,ドライブ内のディスクにプロテクトがかかってファイルの消去や書き込みができなくなったり,ディスク自体が破損してしまうことがあるようです。
これはZipドライブ側のヘッド部に異常が起きて,Zipのメディア側に埋め込まれたサーボ情報を読み取れなくなるため発生するといわれています。対処としてはドライブ交換しかありません。Click of Deathが発生した場合,日本アイオメガテクニカルセンター(TEL:03-3432-1510。営業時間:月曜〜金曜のAM9:00〜PM5:00)に連絡してください。
ちなみにこの現象が米国で騒ぎになったのは約1年前のことであり,最近のドライブではこうした現象にお目にかかることはまずないと思われます。アイオメガによれば,発生確率は0.5%以下とのことです。
もし不安なようでしたら,Zipドライブに添付,もしくはhttp://www.iomega.com/software/index.htmlからダウンロードできる診断ツールを用いてメディアをテストしてみるのもいいでしょう。
(大原雄介)
日本アイオメガのWebサイトにある,FAQコーナーでもClick of Deathに関するアナウンスが行われている(http://www.iomega.co.jp/support/documents/zip0001.html)