LibrettoをCD-R作成用マシンとして使いたいのですが,どうすればいいでしょうか。
最近,ノートPCでCD-Rドライブを使いたいという需要は増えてきたようですが,筆者はノートPCでの運用はオススメしません。最近のPentium/200MHz超クラスのハイエンド機なら話は別ですが,1世代前のモデルではバス速度,メモリ容量など,デスクトップ機に比べてどうしても不利になります。
とくにノートPCは,内蔵HDDがISA接続のものもあり,こういったモデルでは書き込み失敗が頻発します。
ノートPCでCD-Rを使うのであれば,まずメモリを可能な限り多くして,SCSIカードはなるべくCardBusのものを選び,HDDはデフラグしておく,電力制御や常駐ソフトは一切止めておくといった対策が必要です。
PCカードのSCSIアダプタでは,複数台の機器をつなごうとしてもターミネータパワーが足りず,2台め以降の機器を認識しなかったり,ものによってはカードそのものを認識しなくなるといったケースもあります。ご質問のLibrettoの場合,16ビットのPCカードスロットが1基あるだけですから,外部HDDをテンポラリに使うことも難しく(当然内蔵ドライブでは容量不足),CPUパワーも余裕があるとはいえません。
デスクトップPCならDOS用の書き込みソフトを使えば少々マシンパワーがなくてもなんとかなりますが(486+ISAのSCSIカードでも十分焼けます),カードイネーブラが必要なノートPCの場合,コンベンショナルメモリ不足が深刻になります。
したがって,正直なところ「やめておいたほうがいい」と申し上げたいところですが,どうしてもというのであれば,内蔵HDDを高速,大容量のものに交換し,メモリも上限まで増設すればうまくいくかもしれません。ただ,かなりの増設が必要になり,安いデスクトップPCが買えるくらいの費用がかかってしまう可能性もあります。
(菊池 潤)