ATAの意味

PCカードなどでATAカードというのがありますが,この「ATA」というのは何でしょうか。


「ATA」とは「AT Attachment」の略で,IDEのHDDの標準規格ともいえるものです。IDE自体はSCSIなどに比べると原始的なもので,以前は相互接続時のメーカー間の非互換性,BIOSで明示的な設定をする必要があるなど不便な点がありましたが,ATAではこれらの問題点が解消されており,ユーザーの使い勝手が向上しています。ATAを発展させ,HDD以外のストレージの接続を可能にしたのがATAPI(ATA Protocol Interface)で,現在ではCD-ROMドライブの標準的なインタフェースとなっています。
 ATAのPCカードはATA規格に準拠しているので,そのメディアの実際の形態(フラッシュメモリ,HDDなど)がIDEのHDDではなくても,単純にディスクドライブとして扱えるようになっています。カード側にIDE HDDとほぼ同等のインタフェースを備える必要がありますが,個別のドライバが不要なため,汎用性に優れることが大きな利点になっています。
(坪山博貴)