内蔵時計がすぐにずれてしまうのですが?

家で使っているPCの内蔵時計の精度が低く,数か月でずいぶんずれてきます。電池を交換しても状況は変わりません。いちいち合わせ直すのも面倒なので,いい対策はないでしょうか。


ハードウェアの問題はハードウェアで解決するのが本来の姿です。とはいうものの,内蔵時計だけのためにマザーボードを交換したりするのもコスト面で問題があります。もしも,そのPCでインターネット接続を行っているのなら,NTP(Network Time Protocol)やSNTP(Simple Network Time Protocol)サーバーと交信してPCの内蔵時計を合わせてくれるソフトがあります。これを利用するのが便利です。
 Windows 9xを使用しているのでしたら,宇野信太郎氏が制作した「桜時計 Version 0.2.1」(以下桜時計)が簡単な設定で使えてお勧めです(入手先URLは,http://www.venus.dti.ne.jp/~uno/)。
 桜時計は,ダイヤルアップ時,タイムサーバーへ接続して自動的に時刻合わせを行ってくれるソフトです。SNTPサーバーとしても稼働しますので,家庭内でLAN環境を構築している場合には,LAN上の一台のマシンをSNTPサーバーにしてしまえば,ほかのマシンの時計をSNTPサーバーのものと一致させることもできます(画面1)。
 Windows 9x以外のOS,LinuxやFreeBSDなどにも,これらのプロトコルを使用して内蔵時計を合わせるツールは数多くあります。
(佐橋慶信)



画面1 桜時計を使用してみた。インターネットに接続しているときに実行するだけで,簡単に内蔵時計を修正してくれる。どのくらいずれているかもウィンドウ内で確認可能だ