Double Jack Modemのアップデート

日本IBMのDouble Jack ModemというPCカードのモデムを使っています。このモデムの速度は28800bpsですが,33600bpsにできると聞きました。やり方を教えてください。


日本IBMのDouble Jack Modemは,最近56Kbps対応のものが出ましたが,従来の製品はデータ28800/FAX14400bpsでした。これはファームウェアを書き換えることにより,データ通信の速度を33600bpsにアップデートすることができます。
 以下にそのやり方を紹介しますが,この方法は日本IBMが正規に配布している書き換えプログラムを使用するわけではありませんので,メーカー保証外の行為となります。もし,アップデートをしようとして何かトラブルが起きたとしても,筆者およびDOS/V magazine編集部はなんら責任を負いません。アップデートは各個人の責任において行ってください。また,出荷時のロットによりファームウェアを書き換えることができない場合もあります。
 まず,最初にインターネットのホームページから,モデムのファームウェアを書き換えるプログラムを入手します。Double Jack ModemはMegahertzのOEM製品だったため,MegahertzのXJ3288J-P(データ28800/FAX14400bps)用のプログラムを使用します。もちろん,XJ-3288J-Pも同様の手順でファームウェアを書き換えることができます。筆者が確認した限りでは,以下のページからダウンロードできるようです。
http://www.mhz.com/intransit/support/ 以上のページから,4288UPGR.EXEをダウン
ロードして,これを適当なフォルダに保存します。なお,ここからのアップデート作業はWindows上で行います。
 4288UPGR.EXEは自己解凍形式の圧縮ファイルになっていますので,実行すると自動的に解凍され,インストーラがファームウェアを書き換えるプログラムをHDDにインストールします。このとき,デフォルトではC:\WINDOWS\TEMP\にプログラムをインストールします。
 あとは,PCカードモデムをPCカードスロットに入れて,C:\WINDOWS\TEMP\4288UPGR\UPG336.EXEを実行するだけです。プログラムが自動的にモデムを認識して,そのモデムのファームウェアが書き換え可能なバージョンなら,書き換え作業を行うか否かのメッセージが表示されます。あとは,メッセージに従っていけばアップデートが完了です。アップデートには少々時間がかかりますが,作業中にPCカードを抜いたりはしないでください。
 作業終了後は一度Windowsを再起動させる必要がありますが,画面の指示に従うだけで自動的にモデムのファームウェアが書き換えられます。
(関口哲司)


日本IBMから販売されていたDouble Jack Modem。XJackと専用のケーブルのどちらでも電話線に接続可能なのがウリ


アップデートプログラムは3Comのホームページ内に登録されている


Double Jack Modemのアップデートプログラム。ファームウェアのバージョンによっては書き換えできない