S/N比って?

サウンドカードのスペックにある「S/N比」とはどういう意味なのでしょうか。


S/N比は信号(S:Signal)対雑音(N:Noise)の差を対数で表し,デシベル(decibel:略語は「dB」または「db」)という単位で表現したものです。この数値が大きいほど,出力信号に混じる雑音が少ないことになります。
 S/N比はオーディオばかりではなく電波の受信状態やビデオ信号などの品位を表すのにも用いられています。
 オーディオではこのS/N比のほか,歪率,ダイナミックレンジ,周波数特性などが重要なファクターとなります。歪率は%で表され,小さいほどひずみが少ないことになります。また,ダイナミックレンジは最小レベルから最大レベルまでの出力の差をdBで表し,この値が大きいほど出せる音量の範囲が広く,メリハリのある再現が可能になります。周波数特性は,低い周波数から高い周波数まで幅が広くレベルが一定なほど,素直で良い特性といえます。
(吹田智章)