Windows 98リソースキットとは?

「Windows 98リソースキット」というものがあると聞きました。それは何ですか? また,どのように使うものなのでしょうか?




Windows 98リソースキットは,Windows 98の管理者向けマニュアルといっていいでしょう。マニュアルには記載されていない詳細なシステム設定やチューニング方法,Windows 98アーキテクチャの詳細など,内容は多岐にわたります。システム管理者には重要なセキュリティ機能の解説もあり,社内のWindows 98を管理する人なら欠かせない情報も含まれます。
 Windows 98について,相当に高度な内容までが網羅されていますが,プログラミングマニュアルではありません。アーキテクチャの解説等は管理者が知っておくべき事柄が簡潔にまとめられていて,主としてトラブルシューティングのための知識として扱われています。

Windows 98 Resource Kit Sampler
 ちなみにそのWindows 98リソースキットのCD-ROMに収録されているシステム管理コマンド類のSampler(試供品)が,Windows 98のCD-ROMに収録されています。それが「Windows98 Resource Kit Sampler」です。Windows 98のCD-ROMの\TOOLS\RESKITにあるSETUP.EXEを実行することでインストールが可能です。クリップボードマネージャー(CLIPTRAY.EXE),システムトレイ設定ツール(QUIKTRAY.EXE),コマンド実行時間測定コマンド(TIMETHIS.EXE),環境変数設定コマンド(WINSET.EXE),ファイル検索コマンド(WHERE.EXE),ファイル・ディレクトリ比較ツール(WINDIFF.EXE), FAT 32 ファイルシステムチェックツール(FAT32WIN.EXE),パスワードリストエディタ(PWLEDIT.EXE),システムポリシーエディタ(POLEDIT.EXE)など,さまざまなコマンドが提供されます。
(米田 聡)



写真 Microsoft Windows 98リソースキット
マイクロソフト  日経BPソフトプレス
B5変型判 1万4000円 ISBN4-8910-0038-4