2.5インチのHDDがたくさん余っているのですが,いい使い道はありませんか?
2.5インチのHDDを外部ドライブにする周辺機器を用意すれば,使わなくなったHDDを有効活用できます。2.5インチHDDを外部ドライブにする周辺機器には,各メーカーからさまざまな製品が販売されているので,ここでは代表的な製品をいくつか紹介しましょう。
「eXtremeDrive」はプラネックスコミュニケーションズから販売されている製品群で,オプション品が充実しています。接続インタフェースの選択によって,自分のPC環境に適した製品を購入できます。
@「RX-25H」(プラネックスコミュニケーションズ,フリーダイヤル:0120-415976,1万4800円)
ケースとUSB-IDE変換ケーブルをセットにした製品で,USBポート経由で2.5インチHDDを外部ドライブとして認識させます。USB接続なので,最大12Mbpsのデータ転送が可能であり,DOS/VマシンのほかにMacintoshにも接続できるメリットがあります。528MBを超えるHDDにも対応していますが,厚さが12.7mm以下でなければケース内に収納できません。電源は付属のACアダプタ,あるいはPS/2ポートから供給します。
ARX-PCM(プラネックスコミュニケーションズ,9800円)
eXtremeDriveケース用のPCMCIAインタフェースであり,RX-25H用のオプション品です。USBポートの代わりにPCカードスロット経由で2.5インチHDDを接続します。電源はPCカードスロットから供給されるので,ACアダプタを接続する必要はありません。PCカードスロットを標準装備したノートPCでは,USBポートよりもお手軽といえます。DOS/VマシンのほかにPC98-NXにも対応しています。
BRX-DTF(プラネックスコミュニケーションズ,3980円)
eXtremeDriveケース用デスクトップE-IDEインタフェースであり,RX-25H用のオプション品です。eXtremeDriveケースをデスクトップPCの3.5インチベイ,または5インチベイへ収納できます。電源はDOS/Vマシンの電源ユニットから供給されるので,ACアダプタは必要ありません。前面には,フリップ式のカバーがあり,塵やホコリがケース内へ侵入するのを防いでくれます。
CRX-CAT(プラネックスコミュニケーションズ,9800円)
オプション扱いのeXtremeDrive単体ケースです。別売の各種インタフェース(USB/PCMCIA/デスクトップIDE)で,外部ドライブとして機能します。複数のケースを用意すれば,リムーバブルHDDとして使用できるので,OSごとにドライブを切り替えることが可能です。
DXpressDock(マイクロテックインターナショナル,問い合わせTEL:03-3526-4512,1万4800円)
2.5インチのHDDをPCカード経由で接続する周辺機器です。電源はPCカードスロットから供給されるので,ACアダプタを必要としません。HDDを収納するケースはありませんが,携帯には一番適した製品といえます。
EMAP-Q21SJ(オウルテック,問い合わせTEL:046-236-3522,オープンプライス)
USBポート経由で2.5インチのHDDを接続する周辺機器です。付属品はACアダプタと英語の紙ペラを1枚添付しただけのいたってシンプルな製品構成ですが,プラグ&プレイに対応しているので,外部ドライブを使用したいときにはただ接続するだけの手軽さです。Windows 98用のドライバしか添付されていませんが,USBポートがあれば,ノートPCやデスクトップPCで2.5インチのHDDを使用できます。電源が入ると緑色のランプが点灯して,HDDへアクセスすると赤いランプが点滅します。
(関口哲司)
プラネックスコミュニケーションズのRX-25H。Windows 98で使用できる
マイクロテックインターナショナルのXpressDockは非常にコンパクトだ
オウルテックのMAP-Q21SJはWindows 98専用のUSB接続ケースだ