LANケーブルにはクロスとストレートがありますが,どこが違い,またどう使い分けるのですか。
LAN上で複数のマシンを10Base-Tで接続する場合,通常はハブが必要になります。このとき,LANカードとハブを接続するのに使用するのがストレートのLANケーブルです。
PC2台を相互に接続するだけの場合には,ハブを省略して直接LANカード同士を接続することも可能です。このときに使われるのがクロスのLANケーブルです。ハブを使わない接続方法なので,LANカードのハードウェア特性によっては,うまく接続できないこともあります。
通常使われている10Base-T,カテゴリー5のケーブルは「ツイストペア」と呼ばれる構造になっています。ツイストペアとは要するに,ケーブルの被覆の中でねじられている線のことで,だいたい30cmに1回くらいの間隔でねじられています。このケーブルの内部では8本の線が,1-2,3-6,4-5,7-8という組み合わせでより合わされています。このより合わされた線をネットワークケーブルの先に付いているモジュラーコネクタのピンに接続するときの配線が,ストレートとクロスの場合で違っているのです。外見はほとんど変わりません。
(Y.Sahashi)