SUNワークステーション用のディスプレイをDOS/Vマシンで使う方法はあるのでしょうか。ビデオカードはMillenniumを使っています。リフレッシュレートをディスプレイの要求値に合わせられません。
ワークステーション用のディスプレイには高品位なものが多く,なかでもSUNが採用しているものはキレの良いすっきりとした表示です。価格も相応なので,手元にあったらぜひ活用したいところですね。
ですが,SUNのディスプレイと一口にいっても,特定の解像度しか映らない固定周波数のもの,マルチスキャンのものなどがあります。また,ディスプレイ側のコネクタも4BNCだったり13W3だったりとPCではあまり一般的ではない形状のものが使われています。ビデオカード側のD-Sub15ピンコネクタから,これらのディスプレイに接続できるケーブルが用意されているという前提で話を進めます。D-Sub←→4BNCは比較的入手しやすいと思いますが,問題はD-Sub←→13W3の場合です。ナナオのV70というケーブルがコネクタ形状を満たしていますが,そのままの配線で利用できるかどうかまでは分かりません。
マルチスキャンタイプのものであれば,ケーブルを用意してやれば自動追従してそのまま映るはずなのですが,これで映らないということはおそらく解像度1152×900/1280×1024ドット,垂直周波数66/76Hzといったあたりの固定周波数タイプのものと思われます。Millenniumの画面ユーティリティPowerDeskは周波数を垂直/水平ともに1Hz単位で微調整できるので,結線さえ合っていれば映るはずです。
PowerDeskは標準ではWindows 95やWindows NTのディスプレイ設定を使用し,この場合の周波数は決め打ちで変更可能範囲は非常に狭くなっていますが,PowerDeskは独自の周波数設定テーブルを持っていて,それを使うことで周波数の微調整が可能です。まず適当なトリニトロン管のディスプレイに設定し,そこから調整してみてください。
(菊地 潤)
画面 Matroxの画面ユーティリティ「PowerDesk」