LinuxのCD-Rを作ろう

せっかくADSLになったので,最新のLinuxのβ版なんかを入れて,Linuxの勉強をしようと思っているのですが,インターネットで最新版のLinuxを入手し,インストールするのは,どういった手順で行うのでしょうか。


ADSLの普及によって,誰でもLinuxのディストリビューションといった巨大なファイルも比較的短時間で入手することが可能になりました。CD-Rドライブを持っている人ならば,CD-Image(ISO9660形式のCD-ROMボリュームのイメージファイル,ISOファイル)形式で配布されているディストリビューションをダウンロードし,そのISOファイルをWindows上のCD-Rライティングソフトで,トラックイメージとして読み込んで,CD-Rに焼き付けることで,CD-Rからブートしてインストールすることが可能なCD-Rを作ることができます。
 それでは,質問のように最新版のLinuxということでターボリナックス ジャパンの「TurboLinux Workstation 7」日本語版の最新β版(コードネーム:MONZA)のインストールCDを作ってみましょう。

1. ISOファイルをダウンロードする。ファイルサイズは580〜650MBぐらいなので,ダウンロードを加速化するツールを使うといいだろう。ISOファイルはTurbolinux FTPのftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/unstable/ia32/monza/iso/にある。なお,このディストリビューションはインストールに2枚のCDが必要となるため,「monza-b4-disk1.iso」と「monza-b4-disk2.iso」をダウンロードして,適当なフォルダに保存する。
2. CD-Rライティングソフトを起動する(例としてWinCDR 6.0を利用)。
3. 起動したら,すぐ[編集]メニューの[トラックイメージの挿入]を選択。すると「ファイルを開く」ダイアログが出てくるので,そこでファイルの種類を[その他のイメージファイル]に変更し,さきほどのISOファイルを選ぶ。そして,通常のように[Write!]ボタンを押し,あとは通常のCD-Rのように焼く。

 BIOSでブートデバイスをCD-ROMに指定し,作成したCD-Rから起動すれば,インストールができます。基本的には多くのディストリビューションがこのISOファイル形式での配布を行っています。
(編集部)



ターボリナックスジャパンのサイトから,β版をダウンロード。容量は512MB,529MBと大きく,ダウンロードアクセラレータツール(今回はDownload Accelerator Plusを利用)を使うと効果的だ



WinCDR 6.0の場合,[編集]の[トラックイメージの挿入]を選ぶ



ファイルの種類を[その他のイメージファイル]に変え,ダウンロードしたISOファイルを選択する



するとカセットテープのようなアイコンが出てきてファイル名が登録される。ここで[Write!]ボタンを押すことで,CD-Rの書き込み工程に入る



書き込み方式を設定して[実行]を押す



CD-Rに書き込まれる。これを必要な枚数分繰り返す



BIOSでブートデバイスを切り替えると,CD-Rから起動する



分かりやすく,かつ美しくなったと評判のTurboLinuxのインストーラが起動する



TurboLinux 7(コードネーム:MONZA)の画面。日本語化されたKDE 2.1のデスクトップが特徴だ