NLXマザーボードって何?

NLXのマザーボードは普通のATやATXとどう違うのでしょう。


NLXは,従来大手メーカー機などで採用されていたLPX仕様のマザーボードを置き換えるために策定されたものです。最も大きな違いは形状です。ATやATXの場合,PCIやISAのスロットはチップセットやメモリソケットと一緒にマザーボード上に配置されていますが,NLXの場合,拡張スロット部分は別の基板に分離しています。これを「ライザーカード」と呼びます。
 LPXの場合にはメインボード上にTを逆さにしたような形でライザーカードを取り付けていましたが,NLXではライザーカードは筐体に固定されており,マザーボードのメインボード側をライザーカードに取り付けるような形(L字型)になります。
 LPXのライザーカードは形状がまちまちで専用のものが必要でしたが,NLXではメインボードとライザーカードのコネクタ部分の仕様が標準化されているため,メインボードの換装が容易になっています。
 LPXやAT,ATXではマザーボードを交換するとき,一度スロットや内部のコネクタに接続した機器をすべて取り外さなければなりませんでした。NLX仕様の場合には,これらはすべてライザーカード側に取り付けられていて,メインボードそのものもレールに載っているため,レバーを倒すだけで引き出すことができます。
(菊地 潤)


NLX規格のマザーボードなら,レバーを倒せば簡単に引き出すことができる