METAタグの使い方

最近,METAタグを使うと言語の設定ができるだけではなく,ホームページにさまざまな効果を与えられると聞きました。METAタグの使い方について教えてください。



METAタグはさまざまなMETA情報を表すタグです。<HEAD>と</HEAD>の間に入れて,情報の宣言や動的な命令を下す役割をさせることができます。

META情報を表すMETAタグ
 一般的なMETAタグの使い方が,文字コードの宣言です。例えば,日本語の場合には,JIS,シフトEUC-JIS(Extended UNIX Code),UNICODE(万国文字コード)の4種類があり,見る側のブラウザでそれらを切り替えなくてはいけません。それを自動化するためにこのMETAタグが使われています。そのときのHTMLの記述は,

<META HTTP-EQUIV="ContentType" CONTENT="text/html;CHARSET=SHIFT_JIS">

となります。このときの"SHIFT_JIS"がシフトJISという意味になり,このページはそれで書かれていることを宣言し,最近のブラウザはこの部分を識別してその文字コードで表示します。
 また,それ以外にも作者名,タイトル,HTML作成ソフト,問い合わせ先,制作日,制作時間などの宣言ができるようになっています(表1)。

表1 META情報を表すMETAタグ
作者名 <META NAME="author" CONTENT="作者名や会社名">
タイトル <META NAME="title" CONTENT="タイトル">
HTML作成ソフト名 <META NAME="GENERATOR" CONTENT="ソフト名">
問い合わせ先 <META NAME="REPLY-TO" CONTENT="メールアドレス">
作成日 <META NAME="BUILD" CONTENT="作成年月日">
制作時間 <META NAME="CREATIM" CONTENT="作成時間">


検索エンジンにかかるためのMETAタグ
 Infoseekなどのロボット全文型検索エンジンのデータ収集の対象となるために,そのロボットのデータになるMETAタグを書く人も少なくありません。その場合のMETAタグには,キーワード,検索エンジンでそのページを紹介する文を宣言できます。
 ページのキーワードを宣言するには,

<META NAME="keywords" CONTENT="キーワード1,キーワード2">

というように記述します。また検索エンジンでそのページを紹介する文を宣言するには,

<META NAME="description" CONTENT="●●●について詳しく紹介したWebサイトです">

といった記述をして公開しておけば,ロボットが巡回にきたときに拾っていきます。

動的な命令を与えるMETAタグ
 それ以外にも,指定の時間に自動的に別のドキュメントを表示するよう命令したり,指定の期日にサーバーのデータを更新するよう命令することもできます。また,Internet Explorer 4.0以降では,サイトから移動するときやサイトに入るときの演出効果を付けることもできます。
 例えば,

<META HTTP-EQUIV="Page-Enter" CONTENT="revealTrans(Duration=2.8,Transition=5)">
<META HTTP-EQUIV="Page-Exit" CONTENT="revealTrans(Duration=2.8,Transition=8)">
<META HTTP-EQUIV="Site-Enter"CONTENT="revealTrans(Duration=2.8,Transition=12)">
<META HTTP-EQUIV="Site-Exit" CONTENT="revealTrans(Duration=2.8,Transition=23)">

などと記述すれば,サイトに出入りするとき,そのWebページを見たとき,違うWebページに移動したときにそれぞれ違う演出効果が付けられます。それぞれの記述は,

<META HTTP-EQAUIV="状況" CONTENT="revealTrans(Duration=秒数,Transition=演出効果)">

ということです。そして,演出効果は数字で表します。詳しくは表2を参考にしてください。
(小野田 晋)



表2 ページに入るときの演出効果
数字
演出効果
1
中心から四角が大きくなる形で新しいページが開いていく
2
前のページが外側から中心に向かって円が小さくなる形で閉じていく
3
中心から丸が大きくなる形で新しいページが開いていく
4
下から上にカーテンが上がるように開いたページに切り替わっていく
5
上から下にカーテンが下がるように開いたページに切り替わっていく
6
左から右にカーテンを引くように開いたページに切り替わっていく
7
右から左にカーテンを引くように開いたページに切り替わっていく
8
縦置きのブラインドのように,小分けにしたカーテンが左から右に閉じるように開いたページに切り替わっていく
9
通常のブラインドのように,小分けにしたカーテンが上から下に閉じるように開いたページに切り替わっていく
10
格子状に分けられたページが,1マスごとに左から右に閉じていく
11
格子状に分けられたページが,1マスごとに上から下に閉じていく
12
少しずつ曇っていくように開いたページに切り替わっていく
13
観音扉を閉じるように,開いたページに切り替わっていく
14
観音扉を開くように,開いたページに切り替わっていく
15
上下からシャッターが閉じるように,開いたページに切り替わっていく
16
上下にシャッターが開くように,開いたページに切り替わっていく
17
右上から左下に,開いたページに切り替わっていく
18
右下から左上に,開いたページに切り替わっていく
19
左上から右下に,開いたページに切り替わっていく
20
左下から右上に,開いたページに切り替わっていく
21
横線がランダムに増加して,開いたページに切り替わっていく
22
縦線がランダムに増加して,開いたページに切り替わっていく
23
以上 1〜22までの効果をランダムに出現させる



左から右へ,カーテンを引くように開いたページに切り替わる

前のページが外側から中心に向かって円が小さくなる形で閉じていく

左下から右上に,開いたページに切り替わる