430TXを搭載したマザーボードを導入して,Windows 95をインストールしたのですが,うまく動きません。デバイスマネージャを見ると正常に動作していないデバイスがいくつもあるのですが,どうしたらいいのでしょうか。
これは現在のWindows 95(パッケージ版,OSR1/2とも)が,430TXを構成するチップの一つであるPIVX4(82371AB)を正常に認識できないために起こる現象です。430TXはWindows 95よりも後に登場したチップセットなので仕方ありません。このままでもWindows 95は動作しますが,IDEコントローラが32ビットドライバで動作しないなど不安定動作の原因になり,パフォーマンスにも影響が出ます。またPCI to PCIブリッジを使用するPCI拡張カード(アダプテック AHA-3940xなど)も正常に動作しないようです。これを解消するにはマザーボードベンダーまたはPCベンダーの提供するパッチファイルを入手し,インストールすることになります。
これらのパッチファイルをインストールしても,PIVX4の持つUSBコントローラ機能は,マイクロソフトの提供するUSBドライバではOSR2以降でしか使用できません。USBを使わないようでしたら,BIOSでUSB機能を無効にできる場合は無効にしておけば「不明なデバイス」として認識されることはなくなります。
同様の問題はWindows NT 4.0では発生しませんが,これはNT 4.0よりもWindows 95のほうがハードウェアに密着して動作するためです。今後登場する440LXやインテル以外の比較的最近のPCIチップセットを使用したマザーボードでも同様の現象が発生する可能性がありますので,トラブルがあったときはマザーボードベンダーのホームページをチェックしてみるといいでしょう。
(坪山博貴)
430TXを搭載したマシンでは,そのままだとWindows 95で不明なデバイスが検出されてしまう