Windows 2000で環境変数を設定する

Windows 2000で環境変数を設定するには,どのようにしたらいいでしょうか?



 例えば,コマンドプロンプトから次のように入力すると,Windows 2000がインストールされているディレクトリに簡単に移動できます。

 CD %systemroot%

 これは「環境変数」と呼ばれるもので,メ%systemroot%モには,あらかじめWindows 2000がインストールされているディレクトリ名(例 C:\WINNT)が格納されています。
 これにより,環境変数を利用することで,バッチファイルの作成,現在インストールされているWindows 2000のコンポーネントの指定が容易になります。
 Windows 9xではAUTOEXEC.BATファイルにSETコマンドで設定していましたが,Windows 2000はレジストリに保存されるようになっています。
 Windows 2000で環境変数を設定するには,次のように操作します。
@[スタート]→[設定]→[コントロールパネル]→[システム] を選択する。
A[詳細]タブをクリックして,[環境変数]をクリックする(画面2)。
Bユーザー固有の変数を設定したい場合は「<ユーザー名>のユーザー環境変数」,全ユーザー共通の変数を設定したい場合は「システム環境変数」の[新規]をクリックする(画面3)。
C例えば,環境変数MYDOCにメD:\Documents and Settings
\Administrator\My Documentsモを設定したい場合は,次のように指定して[OK]をクリックする(画面4)。
 変数名:MYDOC
 変数値:D:\Documents and Settings\Administrator\My Documents

 設定後,環境変数を参照するには,メ%変数名%モの書式でコマンドの引数に指定します。
 すると,その部分がコマンド実行直前に,設定した変数の内容に置き換わります。
 例えば,コマンドプロンプト上で「CD %MYDOC%」と指定すると,「CD D:\Documents and Settings\Administrator\My Documents」が実行されます(画面5)。
 ちなみに,コマンドプロンプト上で「SET <環境変数>」と実行すると,現在の環境変数の値を確認表示できます。
(佐野直樹)



画面2 環境変数を設定するには,[システムのプロパティ]の[詳細]タブにある[環境変数]をクリックする



画面3 ユーザー固有の変数は「<ユーザー名>のユーザー環境変数」,全ユーザー共通の変数は「システム環境変数」で設定する



画面4 変数名と変数値を指定すると,環境変数が作成される。作成された環境変数は,レジストリのメHKEY_CURRENT_USER\Environmentモキーに登録される



画面5 環境変数の使用例