英語のサイトに飛んでしまう?

Windows Updateを選択すると,日本のサイトではなく米国のページに行ってしまいます。どうすれば日本語のWindows Updateに行けるようになりますか?


まず,[スタート]-[Windows Update]を実行すると,http://windowsupdate.microsoft.com/にジャンプしますが,このURLは各国共通となっています。日本語版Windowsでも英語版Windowsでも,すべて上記のURLへアクセスするのです。
 マイクロソフトのサイト(http://www.microsoft.com/japan/)のように,国ごとにURLが分数されていることはまずありません。
 これは,Windows Updateが多言語サイトとして構成されているためです。多言語サイトとは,システムの設定情報をスキャンし,それを基に最適な言語環境を割り出すサイトのことです。
 Windows Updateでは,主に次のようなシステム情報をスキャンしています。

@コントロールパネルの[地域]→[地域]タブの設定言語
Aコントロールパネルの[インターネットオプション]→[全般]タブ→[言語]の設定言語
BインストールされているWindowsとIEの言語,およびそのバージョン情報
Cインストール済みのコンポーネントの種類,およびそのバージョン情報


 @とAはWindows Updateの表示言語の割り出しに,BとCはダウンロードできるコンポーネントの割り出しに利用されます。
 そしてスキャン後は,割り出した結果を基に,自動的にWindows Updateが適切な言語で表示され,OSの言語とバージョンに適したダウンロードできるコンポーネントの一覧が作成されます。
 このため,日本語版Windowsで日本語環境を使用していれば,当然のことながらWindows Updateは日本語で表示されるわけですが,@とAの設定内容によっては,質問にもあるように日本語ではなく英語で表示されるケースもあります。その場合,次の2通りの原因が考えられます。

@[インターネットのプロパティ]の[言語の優先順位]で,英語(***)[***]が一番上に設定されている。
A[インターネットのプロパティ]の[言語の優先順位]で,言語が一切設定されていない。


 まず,Windows Updateは,表示言語の特定手段として@とAの設定言語をスキャンするわけですが,そのさいIEの仕様により,@よりもAの設定言語が優先されます。
 そして,Aで複数の言語が設定されている場合は,一番上に設定されている言語が優先されます。
 このため,第1の言語に英語,第2の言語に日本語を設定しているときなどは,Windows Updateは英語で表示されてしまいます。
 また,Aに一つも言語が設定されていない場合,順番では@の設定言語が優先されるわけですが,日本語版Windowsの場合,@の設定言語に関係なく(つまり無視される)自動的に英語が第1の言語にされてしまいます。
 通常のWeb表示では,普通に日本語が表示されるので気づきませんが,もし上記と一致するなら,次の手順で[言語の先順位]の第1の言語が日本語になるように変更しましょう。

@コントロールパネルの[インターネットオプション]を開く。
A[全般]タブの[言語]ボタンをクリックする。
B[言語]欄から「日本語[ja]」を選択し,[上へ]をクリックして一番上に移動させる。
 もし,何も言語が設定されていない場合は,[追加]をクリックし,一覧から「日本語[ja]」を選択して[OK]をクリックする。
C[OK]をクリックして[言語の優先順位]を閉じる。


 変更後,[スタート]→[Windows Upda
te]を実行すると,日本語のWindows Up
dateが表示されるようになります。
 なお,ここで変更した内容は,ほかの多言語サイトの表示にも影響するので注意してください。 (佐野直樹)



[インターネットのプロパティ]の[言語の優先順位]で,常に日本語[ja]を一番上に設定しておけば問題は回避される