ソースをメモ帳以外で開きたい

IE5.01を使っています。メニューから[表示]→[ソース](またはWebページ上で右クリックして[ソースの表示])を選ぶとメモ帳でソースが開かれますが,メモ帳以外の任意のテキストエディタで開くようにできないでしょうか。


まず,[ソース(の表示)]の仕組みについて解説しておきましょう。
 [ソース(の表示)]は,IEがインターネット一時ファイルフォルダ(%SYSTEMROOT%\Temporary Internet Files)から選択したWebページのHTMLファイルを検索し,そのファイル名をメモ帳に引き渡すことで実現されています。
 そのため,この部分の定義を変更できれば,任意のエディタでソース表示することも可能です。しかし,残念ながらこの定義は,IE本体を構成するモジュールの一つである「MSHTML.DLL」の内部で固定されているため,レジストリのように容易に変更することはできません。
 バイナリエディタなどを利用し,エディタ起動エントリ部分を任意のエディタの実行ファイル名に書き換えれば,強引に変更することも可能ですが,IEの中核をなすDLLファイルの直接書き換えは,それなりのリスクを伴うため,後々のWindowsの安全性を考慮すると,あまりお勧めはできません。
 ほかにも,利用したいエディタの実行ファイル名をメnotepad.exeモにリネームし,現在のnotepad.exeと差し替える方法も考えられますが,この場合だとメモ帳が使用できなくなる問題が生じてしまいます。
 そこで,メモ帳を任意のエディタに置き換えるツール「メモ帳トラッパー」を利用することをお勧めします。メモ帳トラッパーとは,メモ帳を装い,引き渡されたファイル名を任意のエディタにそのまま引き継いでくれるツールです。
 これにより,メモ帳でファイルを開くように要求されたさい,メモ帳の起動をキャンセルし,あらかじめ設定しておいた任意のエディタでファイルが開かれるようになります。
 なお,メモ帳トラッパーの入手先,および詳しい設定方法については,以下を参照してください。

●入手先
名称:メモ帳トラッパー 2.32
作者:TakeOne氏
形態:フリーソフトウェア(日本酒ウェア)
ダウンロードURL:
http://hp.vector.co.jp/authors/VA009712/take/soft/

●設定方法
 メモ帳トラッパーを使用するには,次の手順でインストールおよび設定を行います。

@ダウンロードファイルメmmtrp233.exeモ をダブルクリックし,適当なフォルダに 解凍する。
AメSetup.exeモをダブルクリックし,インストールする。
Bインストール完了後,設定画面が表示さ れるので,[Internet Explorerのソース 表示に使うエディタ]に任意のエディタ の実行ファイル名をフルパスで指定する。
C[OK]をクリックして閉じる。

 設定後,IEの[ソース(の表示)]を実行すると,手順Bで指定したエディタでソースが表示されるようになります。
 なお,設定内容を変更したい場合は,コントロールパネルの[メモ帳トラッパー]アプレットを開けば,設定画面が再び表示されます。 (佐野直樹)


DOSのコマンドプロンプトからFORMAT A: /Sでフォーマットする


メモ帳トラッパーにより,メモ帳ではなく,EmEditorでソース表示されるようになった