Windows 2000でのプロセスの優先度アップと強制終了

Windows 2000を使っていて,フリーのユーティリティソフトがたまにエラーを起こす原因になっているので,必要なときだけ起動して使いたいのですが,終了メニューがありません。そのアプリケーションだけを終了するような方法を教えてください。


Windowsではタスクマネージャという機能により,アプリケーションの強制終了をアプリケーション単位ですることが可能になっています。その機能を呼び出すには,Windows 2000では[Ctrl]+[Alt]+[Del]で「Windowsのセキュリティ」というウィンドウを出し,そこの[タスクマネージャ]のボタンを押し,タスクマネージャを起動します。そして終了したいアプリケーションを選択して,[タスクの終了]ボタンを押せば,アプリケーションを終了させることができます。
 ただ,常駐ユーティリティの中には,この[アプリケーション]タブでは表示されないものもあります。そういった場合には[プロセス]タブより該当するアプリケーションのイメージ名(実行ファイル名)を選択して,右クリックしてコンテクストメニューから[プロセスの終了]を選ぶことにより強制的に終了させることが可能です。
 また,それに関連して,タスクマネージャではアプリケーションの優先度を設定することも可能です。その方法は[アプリケーション]タブでアプリケーションを選択して,右クリックし[プロセスの表示]を選択します。するとそのアプリケーションのプロセスが選択状態になりますので,そこで右クリックしてコンテクストメニューから[優先度の設定]を選択して,[リアルタイム]から[低]まで任意の設定が可能です。
 優先度を変えるとリソースやメモリの割り当て順などが変わりアプリケーションの安定度が変化します。劇的に変化するわけではありませんが,例えばInter
net Explorerなどの割り当て順を高く設定することで,Internet Explorerが原因のアプリケーションエラーが起こりづらくなったりするようです。難点といえば,このタスクマネージャの設定はそのアプリケーションを終了すると,その優先度の設定が消えてしまうため,再設定が必要になることです。
(編集部)



このボタンを押すことでアプリケーションを終了することができる



[プロセスの表示]を選択すると,そのアプリケーションのプロセスが選択状態になる



プロセスの選択状態でコンテクストメニューを出すと,[プロセスの終了]や[優先度の設定]などの項目が現れる



優先度の設定では,[リアルタイム]から[低]まで明示的にプロセスの実行優先度を設定することが可能