デジタル画像の画質

デジタル画像の画質は何で決まるのでしょうか。画素数か,ピクセル数か,それともほかの何かで決まるのでしょうか。教えてください。


デジタルカメラの画像を例にとると,画質は色とディテールに分けることができます。まず,ディテールは描写力でもあり,画像の画素数とレンズの解像力の2要素に分類できます。例えば,画素数が多くても,レンズの解像力が弱ければ,ぼやけた画像になってしまいます。
 また,色の分解に関しては,純粋にCCDなどの記録機器が記録したデータが画像になるわけではなく,CCDの画素は1画素ごとにRGB(原色)もしくはCYMG(補色)のフィルタの1色がかぶせられており,それをフルカラー化するために,演算を行っているわけです。
 したがって,この演算の手法,精度などにより,まず第1段階の画質が生まれ,その次に圧縮して記録するためのJPEG方式などによる圧縮の劣化が起こります。つまり,複雑な要素が絡み合って画像が生成されるため,ユーザーの選択肢としてこれを選べばいいというものは存在しないわけです。また,このほかにダイナミックレンジの面からの画像の記録容量という計り方もあるため,問題はさらに複雑になります。
 強いていうなら,
1.レンズの解像力が高いもの
2.画素数が多いもの
3.フィルタが原色系であるもの
4.画像記録方式が可逆圧縮であるもの
の中から多くの条件を満たすものをチョイスするしかないでしょう。
(文月 涼)