マザーボードに64MBを超えるメモリを実装する場合,TagRAMを実装したほうがいいようですが,TagRAMとして,パーツ屋さんで売っている12〜15nsの32KビットSRAMを使うことはできますか。
TagRAMを購入する場合,パーツ屋さんにあるメモリで基本的には動作しますが,念のためにマザーボードを購入した店で聞いてみることをお勧めします。
また,別の入手方法もあります。Tritonチップセットが登場して,パイプラインバーストSRAMが十分行き渡るようになる以前,L2キャッシュは15ns程度の非同期SRAMが主流でした。マザーボード上のソケットに32kビットSRAMが複数はめ込んである製品も多く見られたのです。ですから,もし使わなくなったマザーボードやジャンクで見つけたマザーボードに,SRAMが搭載されていたら注意深く見てみましょう。もしかすると,複数のSRAMを一気に入手できるかもしれません。ただし,こうして入手したメモリの利用はあくまでも自己責任で行ってください。
L2キャッシュモジュールを追加するときには注意する点があります。COASTモジュール上にTagRAMが搭載されている製品には,マザーボード上のTagRAMソケットへメモリを追加してはいけない場合があります。そのため,ソケットがあるからといって,何でもかんでも,ただ差せばいいというわけではないのです。また,メインメモリ容量が64MBを超えた場合,TagRAMを追加したあとにジャンパスイッチを変更するマザーボードもあります。以上のことは,マザーボードのマニュアルに記載されていますので,よく読んでから行いましょう。
(T-Noguchi)