CAB形式のファイルを解凍するにはどうすればいいですか。また,ファイルをCAB形式で圧縮することはできますか。
CAB形式は,Windowsのインストールファイルなどの供給に使われている,ファイル圧縮形式です。以下にその扱い方を説明します。
Windows 98では,「Microsoft Plus!98」の「圧縮フォルダ」をインストールすると,ZIPファイルの圧縮/解凍,CABファイルの解凍機能が追加されます。これにより,エクスプローラで,ZIPファイルやCABファイルを一種のフォルダのように扱えるようになり,圧縮ファイルの内容をエクスプローラで閲覧したり,ドラッグ&ドロップで任意の場所に解凍できます。Windows 98を使っているユーザーにとっては,これが最も簡単な閲覧方法でしょう。また,Windows 95では,「PowerToys」の「Cabinet File Viewer」を使えば中身を閲覧可能です。付録CD-ROMの[定番]→「定番オンラインソフト集]→「PowerToys&KernelToys&日本語化ツール」に収録されています(提供:むっちゃん氏,EP82改/かず氏,松岡宣氏)。
CAB形式での圧縮は,宮内邦昭氏作の「CAB32.DLL」(正式には「CAB32.DLL 開発者用SDK v0.69」)を利用できるアプリケーションを使えば可能です。
CAB32.DLLは,NIFTY SERVE FWINDCの3番会議室で策定が進行中の「統合アーカイバAPI仕様」に準拠したものです。このプロジェクトの総合WebページのURLは,http://www.csdinc.co.jp/archiver/になっています。ここには,CAB32.DLLを利用したCABの圧縮および解凍ができるツールへのリンクもあるので,それをたどってツールを手に入れるといいでしょう。
余談ですが,統合アーカイバAPI仕様には,CAB以外に,LZH,ZIP,ISH,TARなどの形式をサポートするライブラリ群,応用アプリケーション群があります。
CAB32.DLLは,通常,Windows 95/98では「C:\Windows\System」,Windows NT 4.0では「C:\Winnt\System32」に置いておくことで,アプリケーションから利用できるようになります。
(松田安正)
Plus!98を使えば,CABファイルを通常のフォルダと同様に扱えるようになる。ファイル内容の閲覧も可能