LANケーブルを使わずにUSBケーブルを使い,2台のPCの間でネットワークを構築して,データのやり取りはできるのでしょうか。
周辺機器接続用のUSBケーブルを使っても,2台のPC同士を直接接続してデータをやり取りを行うことはできません。通常,2台のPC間でデータをやり取りするには,シリアルポートにRS-232Cのリバースケーブルを接続するか,LANアダプタなどを介してネットワーク上で行うのが一般的です。しかし最近では,2台のPC間をUSBで直接つないでデータのやり取りができる製品もPCショップなどで売られています。アイ・オー・データ機器の「USB-LINK」がその一つです。
USB-LINKは2台のPCを専用のUSBケーブルで接続して,Peer to Peer(ピアツーピア)による最大転送速度6Mbpsでのファイル転送や,複数台のPCと接続した転送速度3Mbpsのネットワークを構築することができます。製品に付属しているドライバをインストールする必要がありますが,面倒なLANの設定も不要で,シリアルポートやLANアダプタを装備していないノートPCなどでもデータ交換を低コストで行うことができます。
(吉村剛彦)
2台のPC間でデータのやりとりが可能なUSBリンクケーブル「USB-LINK」(7800円)。
発売元:アイ・オー・データ機器
http://www.iodata.co.jp/