カラー液晶の寿命を延ばすには

ノートPCの液晶ディスプレイが隅のほうから少しずつだめになってきたのですが,長もちさせる方法として有効なのはどれでしょうか?
・こまめに電源を切る
・バックライトを暗くする
・なるべく電源の投入,切断をせず連続使用する


一般なPC用のバックライト付きカラー液晶ディスプレイの場合,液晶部分よりもバックライトのほうが寿命が短いといわれているので「バックライトを暗くする」というのは効果があります。ただし液晶部分の延命にはつながらないと思われます。「こまめに電源を切る」というのも効果は大きそうですが,ノートPCにはHDDという立ち上がりの負荷が大きいパーツもありますので,必要以上の電源のON/OFFはノートPC全体としての寿命を縮める可能性もあり,あくまで不要時はできるだけ電源を切る程度にとどめるべきでしょう。
「連続使用」については液晶ディスプレイにはあまりメリットはないかもしれません。一般的なブラウン管を用いたディスプレイは起動時の突入電流が非常に大きく,あまり頻繁な電源のON/OFFは寿命を縮めることになりますが,液晶ディスプレイではとくに突入電流が大きいということはないので,無意味な連続使用は単に寿命を縮めるだけでしょう。
 基本的にはノートPCの持つパワーマネージメント機能を利用して,一定時間利用がない場合にバックライトを暗くする,消す,液晶ディスプレイ自体をOFFにするといった対策で十分だと思います。これに必要がないときは電源を切る程度の心がけで十分でしょう。後は液晶パネル自体かなりデリケートですから,表示面にショックを与えたりしないといった注意は必要です。
(坪山博貴)