CGに関する記事で「アンチエイリアシング」という言葉が出てきますが,これはどういうものなのですか。
コンピュータの画面はドット(点)で描かれています。その画面に,例えば斜めの線を描くと,ドットが粗い場合は点によるギザギザ(ジャギーといいます)が現れてしまいます。とくに,3D図形の場合,座標データから3Dオブジェクトを計算し画面に描画すると,図形の角度によってはジャギーが目立ち,見た目が悪くなるという問題があります。
そこで,線の周辺の色を混ぜ合わせ,ボカシをかけることでジャギーを目立たなくする処理を行います。これをアンチエイリアシングと呼んでいます。
(米田 聡)
アンチエイリアシングのない場合(左)とある場合(右)の例