3Dグラフィックスのベンチマークソフトで有名な3DMarkですが,3DMark2000と3DMark2001では何が違うのでしょうか?
3DMark2000と3DMark2001は,ともにMadOnion.comが開発した3Dベンチマークソフトです。両者の大きな違いは,対象としているDirectXのバージョンが異なることが挙げられます。
3DMark2001は,DirectX 8に完全対応したもので,バーテックスシェーダやピクセルシェーダといったプログラマブルシェーダや,パーティクルレンダリング機能など,DirectX 8で追加された新しい機能に対応しています。現在のところ,DirectX 8の機能に完全対応したビデオチップは,NVIDIAのGeForce3だけですが,ATIテクノロジーズのRADEONも最新のドライバで一部の機能をサポートしています。このようなDirectX 8の持つ機能に対応したビデオカードでは,高いパフォーマンスを発揮します。また,3dfxのVoodoo5 5500などが装備しているアンチエイリアス機能FSAA(Full Scene Anti-Aliasing)などもサポートしています。
ただし,動作環境はかなりハイスペックな環境を求められます。3DMark2001を動作させるには最低でも以下の環境が必要と,readmeに書かれています。
・500MHz以上の動作クロックのインテル製CPU
・メモリ128MB
・Windows 98/98SE/Me/2000
・DirectX 8.0以上
・32MB以上のビデオメモリを持つ最近の3Dアクセラレータ
一方,3DMark2000は,DirectX 7に対応したベンチマークソフトです。おなじみの機能となっているハードウェアT&LはDi
rectX 7からサポートしています。ちなみに,readmeに書かれている3DMark2000の最低動作環境は以下のとおりです。
・166MHz以上の動作クロックのMMX対応CPU
・メモリ64MB
・Windows 95/98/2000
・DirectX 7.0以上
・DirectX 7に対応した3Dアクセラレータ
(赤坂賢太郎)
画面1 3DMark2000の画面。DirectX 7ベースで動作する3Dベンチマークソフトだ
画面2 今年の3月にリリースされた3DMark2001。DirectX 8でサポートされた機能を活用した3Dベンチマークテストである