ExifPropPage - エクスプローラのファイルプロパティにExif/CIFF/APP12/JFIF/JFXX/コメントタブを追加
■はじめに
ExifPropPageにご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
ExifPropPageは、エクスプローラの「ファイル→プロパティ」で表示されるプロパティシートダイアログに、多くのデジタルカメラがJPEGファイル中に記録する撮影情報を「埋込情報」として、見出し画像(サムネイル)も併せ表示するためのプロパティページを追加するものです。また、一部情報を抜粋し、別途表示します。
■対象環境
Windows2000、およびWindowsMeにて動作することを確認しています。WindowsNT4.0、およびWindows98/95でも動作すると思われます。
■対象ファイル
拡張子がjpe、jpeg、およびjpgで、かつ、以下の情報が埋め込まれていると認識できるものに限ります。なお、対象としないファイルの場合「埋込情報」タブは表示されません。
- Exif
- 現在主流と思われる、撮影情報記録フォーマットです。
Nikon、SANYO、OLYMPUS、EPSON、およびCanonの場合は、MakerNoteに含まれるImageFileDirectoryも展開しますが、この場合の項目名称は不正です。
なお、表示する項目数は256までに限ります。
- APP12
- Olympusなどのデジタルカメラが使用していたブロックです。ただし、他のアプリケーションでも使用しているため、撮影情報が認められない場合は、その旨を表示します。
また[end]タグ以後に[file info]というタグが存在する場合もありますが、これは無視します。
- CIFF
- Canonなどのデジタルカメラが使用していた記録フォーマットです。
見出し画像は別ファイルとして保存されますが、ExifPropPageでは感知しません。
- JFIF
- デジタルカメラによる撮影画像に限らず、多くの画像ファイルで、解像度など、基本的な情報や、見出し画像を記録している場合があります。
- JFXX
- 拡張JFIFとして、見出し画像を記録しています。
- コメント
- NECのデジタルカメラが、撮影情報をコメントブロックに記録していました。
コメントブロックが存在する場合は、それを撮影情報に限らず、無条件で表示します。
■インストール
アーカイブを解凍することにより作成されたフォルダごと、任意のフォルダへ移動してください。なお、フォルダの名称は、Explorerへの登録を行う前ならば、自由に設定することができます。
次に、regepp.exeを起動してください。
そして「登録」ボタンを押し、Explorerへの登録を行ってください。ただし、Windows2000など、NT系では、管理者特権が必要となります。
以上で、インストールは終了です。
■アンインストール
regepp.exeを起動し「解除」ボタンを押してください。もし、regepp.exeを消してしまっていた場合は、新たに配布書庫ファイルを解凍し、抽出されたregepp.exeを起動してください。
次に、インストールにより作成したファイルを、フォルダごと削除してください。
以上で、アンインストールは終了です。
■使用方法
エクスプローラにて、ファイル→プロパティなどの操作により、ファイルプロパティーシートを表示させます。上記「対象ファイル」の条件に合致する場合に「撮影情報」タブが追加されます。
JPEGファイルのアプリケーションとの関連付けを変更した場合、ExifPropPageが表示されなくなる場合があります。その場合は、再度regepp.exeを実行し、ExifPropPageの登録を行ってください。
■制限事項
ExifPropPageには、以下のような制限が存在します。
- 一項目について表示する情報は250文字程度までです
- 表示できる見出し画像はJPEG形式のみです
見出し画像がJPEG形式以外の場合、あるいは見出し画像が存在しない場合は、本体画像ファイルを縮小表示します
- サムネイル画像の表示領域は160dot×120dot程度です
■特記事項
JPEGの展開には、Intel(R) JPEG Libraryを使用しています。
■試験
ExifPropPageは、以下機種の出力した画像(主にメーカーサンプル画像)により試験を行いました。
- Canon IXY DIGITAL
- Canon PowerShotA5
- Canon PowerShotS10
- Canon PowerShot 350
- EPSON CP-600
- EPSON CP-900Z
- FUJIFILM FinePix1200
- FUJIFILM FinePix4700Z
- Kodak DC210 Zoom
- KODAK DC4800ZOOM
- KONICA Q-M100
- KYOCERA SAMURAI 1300DG
- KYOCERA SAMURAI 2100DG
- MINOLTA Dimage V
- NEC Picona
- Nikon E900
- Nikon E950
- OLYMPUS D-340L
- OLYMPUS C-840L
- OLYMPUS C-1400L
- OLYMPUS C-1400XL
- OLYMPUS C-2000Zoom
- Panasonic NV-DCF3
- RICOH DC-4T
- RICOH RDC-5300
- SANYO SX112
- SHARP VN-EZ1
- SONY SYBERSHOT
- TOSHIBA PDRM5
※名称は一般に各社の登録商標です
■変更履歴
- 平成12年6月5日V1.0
- 平成12年11月26日V2.0
- JFIF(APP0)、JFXX(APP0)、APP12、CIFF、およびコメントブロックの表示機能を追加
- 見出し画像が埋め込まれていない場合、あるいは埋め込まれた見出し画像形式に未対応の場合は、本体画像を縮小表示するよう変更
- 情報抜粋表示にImageSizeの項目を追加
- 情報抜粋表示でのDateTime項目においてExifのDateTimeのみを参照していたものを、他にDateTimeOriginal、あるいはDateTimeDigitizedのいずれかを参照するよう変更
- 情報抜粋表示でSutterSpeedValueという誤記をShutterSpeedValueと修正
- 平成13年1月11日V2.0.1
- ShutterSpeedValueが1秒以上の場合に正しく表示できなかった不具合を、1/2(0.5)秒を超える場合は実数表示とすることで修正
平成12年6月5日
改定:平成13年1月11日