ゲレン:
魔法には10レベルまでのレベルから成っている。1レベルの魔法といえば持っている杖に光を灯すとか、軽微な傷を治すなどといった単純なものだが、レベルが上がるにつれてどんどん強力な魔法が登場する事になる。しかしこのようなハイレベルの魔法は誰でも使えるわけではないんだよ。特に6レベル以上の高度な魔法は専門的なウィザードじゃないと到底使いこなせるものではないしな。本質的に魔法的な素質があるエルフが辛うじて5レベルまでの魔法を使う事ができて、すべての事に努力を分けなくちゃならないプリンスやプリンセスなんかは2レベルまでの魔法が使えればいいほうだろう。
それだけじゃない。習える魔法レベルの上限のほかにも習うペースにもクラス別の差異があるんだ。ウィザードの場合は最初4レベルになった時始めて魔法レベル1の魔法を習う事ができ、それ以後4レベルが上がるたびに新しい魔法レベルの魔法を習えるようになる。しかしエルフの場合最初8レベルで魔法レベル1の魔法を習う事ができ、その後8レベルが上がるごとに新しいレベルの魔法を習えるようになるのだ。ましてやプリンスやプリンセスに至っては10レベルで始まって20レベルで魔法レベル2の魔法を習って終わりだからな。
しかしだな・・・私があんたに教えてやれるのはせいぜい3レベルまでだよ。いや、ま、実を言えば私より優れたウィザードでもなんの修練も積んでない人に4レベル以上の魔法を「教える」のは不可能なんだけどな。ウィザードたちが熱心に研究はしているが、まだまだ神の摂理は謎だらけなんだよ。4レベル以上の魔法はあんたが直接世界各地にある神殿を訪問して、そこで神託を受けなければ覚えられないんだ。まだまだ魔法は神の領域、という事だな。