執事長イシュマエル:
殿下自ら昔はそうでしたように、現在城の外にはこの城を占領し権力を得ようとする輩が数多くいます。殿下がこの城の城主であり続けるためにはこのような輩に対して賢明に対処しなければなりません。
一旦城を手にいれたら、まず税率を決めて戦争で蹂躙された城の治安を立て直す資金を確保しなければなりません。そして資金が用意されたら殿下に恨みを持つ輩から殿下の御身を守るため内城門、外城門を至急修理する一方傭兵を雇って城内の戦力を強化します。
城を占領された後はこの城を狙うほかの血盟からの挑戦を受ける事になります。このような血盟たちとの攻城戦は殿下が決定なされた時間以後に行なわれる事になります。ですから城を占領された後は必ず次の攻城戦時間をお決めになって私にお知らせください。この時間は城を占領されてから半日の間は自由に変える事ができますが、その以後には変えられません。もしこの時まで次の攻城戦時間が決まってなかった場合自動的に十日くらい後に決まってしまいます。
攻城戦が始まるとその次の日没まで城を守り通さなくてはなりません。もし一時的に城を奪われたとしても日没前に再び城を占領できればこの城はそのまま殿下のものになります。こうやって一度城の防御戦を行なった後はまた次の攻城戦の時間をお決めになる事になります。
戦争が始まれば、まず敵が外城門の内に入るのを防ぐのが一番いい方法です。外城門はかなり頑丈ですし、また城壁の上にはアーチャ−を配置する事もできますので我が軍に大変有利だからです。しかしいつも外城門を閉めておくわけにもいきませんので、敵がいつも外城の外から来るだろうと想定するのは大変危険です。このような場合を備えて外城門のように頑丈ではないにしろとにかくこの内城にも門があります。
しかも内城門まで突破される最悪の状況が絶対にないとも言いきれません。ですから殿下、いつも十分な数の傭兵をボディーガードとして近くにおいてください。
城を奪われる一番の条件は勿論殿下が侵入者の手に・・・その・・・かかってしまわれる事ですが、それだけではありません。もし敵の血盟主が城の王座にまで到達した場合も戦争には負けた事になってしまいます。
このような言葉を申し上げるのは大変憚りますが・・・敗者の最後は悲惨なものです。何卒賢明に対処してください。