ライラ:
この領地の最高権力者の名はイシュマエル・グレッグハイム・・・彼が私の父です。父上は本来グルディア伯爵を支持するこの土地の豪族でした。それが、グルディア伯爵が反王によって粛清されてしまってからはまるで掌でも返すように新しい領主に取り入ってしまったのです。父上はこの地方で影響力のある方ですから、よそ者の領主にとっても都合のいい取り引きだったのでしょう。
・・・私がその現実から逃れようとしているのはわかっています。でもほかにどんな方法があるというのですか?私には父上を止めるだけの力はない。でも戦争の影響で苦しんでいる人々を見てみぬふりをする事は私にはできなかったのです。私はここに来るしかなかったんです!