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ピアツーピアのゲームは、ネットワーク リンクで接続された各プレーヤーのコンピュータによって構成される。4 人のプレーヤーによるピアツーピア ゲームのトポロジを図解すると、次のようになる。
ゲームプレイは、各ユーザーのゲーム クライアントをほかのユーザーのクライアントと直接通信させることによって処理される。たとえば、あるユーザーが移動したとき、ゲーム クライアントは、ほかのユーザーのコンピュータ 1 台に対して 1 つずつ、合計 3 つの更新メッセージを送信しなければならない。
ピアツーピア ゲームは、ユーザーのコンピュータ上に常駐するロビー クライアント アプリケーションによってアレンジされ、起動するのが普通である。ロビー クライアントがセッションをアレンジする場合、以下のような 2 つの基本的な方法がある。
セッションがアレンジされ起動すると、メッセージ送信の大部分またはすべてがユーザー間のメッセージになる。ロビー サーバーが関与している場合、このサーバーは、プレーヤーがゲームから離れたときにセッション メンバのリストを更新したり、新しいユーザーがセッションへの参加を要求できるようにするだけである。処理が必要ない場合は、サーバーはバックグラウンドにとどまり、一般的には送信されているメッセージもほとんど認識することはない。
サーバーは、存在しないか、少なくともゲーム プレイには直接かかわっていないため、1 人のユーザーがゲームのホストに指定される。ホストは、進行中のセッションへの新しいプレーヤーの参加など、論理的な詳細を処理する。
ピアツーピア ゲームの利点は、その単純さである。必要なものは、ゲーム クライアントを備えたプレーヤーの集団と、セッションを整理する方法のみである。ピアツーピア トポロジの最大の弱点は、スケーラビリティにある。ユーザー数が増加すると、それに比例してゲーム プレイを処理するために必要なメッセージ数も増加する。参加できるユーザーの最大数は、ゲームやネットワークの帯域幅にもよるが、一般的には 20 〜 30 人以内である。