Microsoft DirectX 8.0 (Visual Basic)

DirectXSetupCallbackFunction

オプションでセットアップ プログラムに設定するコールバック関数のプレースホルダ名である。設定されたコールバック関数は、セットアップ プロセスの各ステップごとに一度ずつ呼び出される。

DWORD DirectXSetupCallbackFunction(
  DWORD  Reason,
  DWORD  MsgType,
  char  *szMessage,
  char  *szName,
  void  *pInfo
);

パラメータ

Reason
コールバックの理由。次のいずれかの値を取る。
DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL
DirectXSetup が Microsoft® DirectX® コンポーネントとデバイス ドライバのインストールを始めようとしている。
DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL_DRIVERS
DirectXSetup がデバイス ドライバのインストールを始めようとしている。
DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL_RUNTIME
DirectXSetup が DirectX コンポーネントのインストールを始めようとしている。
DSETUP_CB_MSG_BEGIN_RESTORE_DRIVERS
DirectXSetup が以前のドライバの復元を始めようとしている。
DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_BETA
Microsoft Windows® 95 オペレーティング システムのベータ バージョンが検出された。DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバをインストールできない。
DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_NOTWIN32
Windows 32 ビット以外のオペレーティング システムが検出された。DirectX は Windows3.x と互換性はない。
DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_NT
DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバは、バージョン 4.0 より前の Microsoft Windows NT® オペレーティング システムにはインストールできない。
DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_UNKNOWNOS
オペレーティング システムが既知のものではない。DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバをインストールできない。
DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_WRONGLANGUAGE
DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバを、Windows で使用されている言語にローカライズすることができない。
DSETUP_CB_MSG_CANTINSTALL_WRONGPLATFORM
DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバが別の種類のコンピュータ用のものである。
DSETUP_CB_MSG_CHECK_DRIVER_UPGRADE
ドライバのアップグレードが必要と考えられる。ユーザー側の確認を推奨する。
DSETUP_CB_MSG_FILECOPYERROR
DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバ ファイルのセットアップがコピー プロセス中に失敗した。
DSETUP_CB_MSG_INTERNAL_ERROR
内部エラーが発生した。DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバのセットアップが失敗した。
DSETUP_CB_MSG_NOMESSAGE
表示するメッセージがない。コールバック関数は戻らなければならない。
DSETUP_CB_MSG_NOTPREINSTALLEDONNT
使用している Microsoft Windows NT または Microsoft Windows 2000 のバージョンに DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバがインストールできない。
DSETUP_CB_MSG_OUTOFDISKSPACE
DirectX コンポーネントのセットアップがディスク領域不足のために失敗した。
DSETUP_CB_MSG_PREINSTALL_NT
使用している Windows NT または Windows 2000 のバージョンに既に DirectX がインストールされている。
DSETUP_CB_MSG_SETUP_INIT_FAILED
DirectX コンポーネントまたはデバイス ドライバのセットアップが失敗した。
MsgType
メッセージ ボックスの表示を制御するフラグ。これらのフラグは、MessageBox 関数に渡すことができる。MsgType が 0 のときは例外で、セットアップ プログラムはステータス情報を表示することはできるが、ユーザーからの入力待ちをしてはいけない。
szMessage
エラー メッセージまたはステータス情報を含むローカライズ文字列へのポインタ。これらの文字列は、MessageBox 関数で作成されるダイアログ ボックスに表示できる。
szName
Reason パラメータが DSETUP_CB_MSG_CHECK_DRIVER_UPGRADE でない限り NULL である。この場合、szName にはアップグレードするドライバの名前へのポインタが入る。
pInfo
アップグレード情報を含む構造体のアドレスへのポインタ。Reason が DSETUP_CB_MSG_CHECK_DRIVER_UPGRADE の場合は、セットアップ プログラムがドライバのアップグレード中で、ユーザーにアップグレードを行うべきかどうかを問い合わせている。この場合、pInfo は、アップグレードに関する情報を格納する DSETUP_CB_UPGRADEINFO 構造体を示す。

戻り値

1 つの例外を除いて、戻り値は MessageBox 関数から返される戻り値と同じでなければならない。この関数が 0 を返した場合、DirectXSetup 関数は デフォルトの動作で DirectX コンポーネントまたはドライバのアップグレードを実行する。

注意

DirectXSetupCallbackFunction の名前はセットアップ プログラムから与えられる。DirectXSetupSetCallback 関数は、DirectSetup にコールバック関数のアドレスを渡す際に使用される。

MsgType が 0 の場合、セットアップ プログラムでステータス情報を表示できるが、ユーザーからの入力待ちをしてはいけない。この場合、関数は IDOK を返す。

動作環境

  Windows NT/2000 : Windows 2000 以降に対する再配布可能ファイルとして提供。
  Windows 95/98 : Windows 95 以降に対する再配布可能ファイルとして提供。
  ヘッダー : dsetup.h で宣言。
  インポート ライブラリ : ユーザー定義。

参照

MessageBoxDirectXSetupSetCallbackセットアップのカスタマイズ