Microsoft DirectX 8.0 (Visual Basic)

コンマとセミコロンの使用法

ファイル フォーマットの構文で最も複雑なのは、コンマとセミコロンの使用法である。これらの使用法は厳密に規定されている。コンマは、配列のメンバの区切りを表す。セミコロンは、各データ項目の終わりを表す。

たとえば、テンプレートが次のように定義されている場合、

template mytemp {
DWORD myvar;
}

このテンプレートのインスタンスは次のようになる。

mytemp dataTemp {
1;
}

ほかのテンプレートを含むテンプレートが次のように定義されている場合、

template mytemp {
DWORD myvar;
DWORD myvar2;
}
template container {
FLOAT aFloat;
mytemp aTemp;
}

このテンプレートのインスタンスは次のようになる。

container dataContainer {
1.1;
2; 3;;
}

container の中の mytemp を表す 2 行目の終わりには、セミコロンが 2 つ付けられている。最初のセミコロンはコンテナ内のデータ項目 aTemp の終わりを表し、2 番目のセミコロンは container の終わりを表している。

配列が次のように定義されている場合、

Template mytemp {
array DWORD myvar[3];
}

このインスタンスは次のようになる。

mytemp aTemp {
1, 2, 3;
}

配列の例では、コンマで表されているため、データ項目をセミコロンで区切る必要はない。最後にセミコロンが付けられている場合は、配列の終わりを表す。

次のような、テンプレートによって定義されたデータ項目の配列を含むテンプレートの場合、

template mytemp {
DWORD myvar;
DWORD myvar2;
}
template container {
DWORD count;
array mytemp tempArray[count];
} 

このインスタンスは次のようになる。

container aContainer {
3;
1;2;,3;4;,5;6;;
}