Platform SDK: DirectX

D3DCLIPSTATUS

D3DCLIPSTATUS 構造体は、現在のクリップ ステータスおよびクリップ領域のエクステントを記述する。この構造体は DirectX 5.0 で導入された。

typedef struct _D3DCLIPSTATUS {
    DWORD dwFlags; 
    DWORD dwStatus; 
    float minx, maxx; 
    float miny, maxy; 
    float minz, maxz; 
} D3DCLIPSTATUS, *LPD3DCLIPSTATUS;

メンバ

dwFlags
この構造体が 2D 領域、3D 領域、またはクリップ ステータスを記述するかどうかを表すフラグ。このメンバは、以下のフラグの 1 つ以上にすることができる。
D3DCLIPSTATUS_STATUS
この構造体は現在のクリップ ステータスを記述する。
D3DCLIPSTATUS_EXTENTS2
この構造体は現在の 2D 領域を記述する。このフラグは D3DCLIPSTATUS_EXTENTS3 と組み合わせることはできない。
D3DCLIPSTATUS_EXTENTS3
現在は実装されていない。
dwStatus
現在のクリップ ステータスを記述する。このメンバは、次のフラグの 1 つ以上を設定する。

組み合わせと一般フラグ

D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONALL
すべての CLIPINTERSECTION フラグの組み合わせ。
D3DSTATUS_CLIPUNIONALL
すべての CLIPUNION フラグの組み合わせ。
D3DSTATUS_DEFAULT
D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONALL と D3DSTATUS_ZNOTVISIBLE フラグの組み合わせ。この値が、デフォルトである。
D3DSTATUS_ZNOTVISIBLE
レンダリングされたプリミティブが不可視であることを示す。このフラグは、Z チェックを使用するレンダリングを実行する際、システムによって設定またはクリアされる (D3DRENDERSTATE_ZVISIBLE を参照すること)。

クリップ交差フラグ

D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONBACK
視錐台後方クリップ面と比較される頂点のクリップ フラグの論理積をとる。
D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONBOTTOM
視錐台の下と比較される頂点のクリップ フラグの論理積をとる。
D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONFRONT
視錐台の前方クリップ面と比較される頂点のクリップ フラグの論理積をとる。
D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONGEN0 through D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONGEN5
アプリケーション定義クリップ面の論理積をとる。
D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONLEFT
視錐台の左側と比較される頂点のクリップ フラグの論理積をとる。
D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONRIGHT
視錐台の右側と比較される頂点のクリップ フラグの論理積をとる。
D3DSTATUS_CLIPINTERSECTIONTOP
視錐台の上と比較される頂点のクリップ フラグの論理積をとる。

クリップ結合フラグ

D3DSTATUS_CLIPUNIONBACK
D3DCLIP_BACK と同じ。
D3DSTATUS_CLIPUNIONBOTTOM
D3DCLIP_BOTTOM と同じ。
D3DSTATUS_CLIPUNIONFRONT
D3DCLIP_FRONT と同じ。
D3DSTATUS_CLIPUNIONGEN0 through D3DSTATUS_CLIPUNIONGEN5
D3DCLIP_GEN0 から D3DCLIP_GEN5 と同じ。
D3DSTATUS_CLIPUNIONLEFT
D3DCLIP_LEFT と同じ。
D3DSTATUS_CLIPUNIONRIGHT
D3DCLIP_RIGHT と同じ。
D3DSTATUS_CLIPUNIONTOP
D3DCLIP_TOP と同じ。

基本クリッピング フラグ

D3DCLIP_BACK
すべての頂点を視錐台の背面でクリッピングする。
D3DCLIP_BOTTOM
すべての頂点を視錐台の底面でクリッピングする。
D3DCLIP_FRONT
すべての頂点を視錐台の前面でクリッピングする。
D3DCLIP_LEFT
すべての頂点を視錐台の左側面でクリッピングする。
D3DCLIP_RIGHT
すべての頂点を視錐台の右側面でクリッピングする。
D3DCLIP_TOP
すべての頂点を視錐台の上面でクリッピングする。
D3DCLIP_GEN0 through D3DCLIP_GEN5
アプリケーション定義クリップ面。
minxmaxxminymaxyminzmaxz
現在のクリップ領域の X、Y、Z の範囲。

動作環境

  Windows NT/2000 :Windows NT 4.0 SP3 またはそれ以降が必要。
  Windows 95/98 : Windows 95 以降が必要。Windows 95 用に再配布可能な形で使用可能。
  バージョン : DirectX 2.0 以降が必要。
  ヘッダー : d3dtypes.h で宣言。

参照

IDirect3DDevice7::GetClipStatusIDirect3DDevice7::SetClipStatus