Platform SDK: DirectX

ステップ 2.4 : ビューポートを準備する

[C++]

ここでは、Visual Basic でのアプリケーション開発について説明する。C++ については、「Direct3D 直接モードの C/C++ チュートリアル」を参照すること。

[Visual Basic]

レンダリング デバイスを作成すると、ビューポート オブジェクトを作成し、デバイスに割り当てることが可能になる。簡単に言うと、ビューポートとは、3D シーンにおけるジオメトリをクリップして、2D の表示画面空間に表現する方法を決定するものである。ビューポートの概念的な概要については、「ビューポートとクリッピング」を参照すること。

ビューポートのセット アップは単純明解なプロセスであり、D3DVIEWPORT7 型のビューポート パラメータを準備することから始まる。サンプル Triangle では、シーンがレンダリングされる最小深度と最大深度、つまり 0、0 から 1、0 の標準範囲にあるレンダリング ターゲット サーフェスの寸法を、ビューポートのパラメータに設定している。

Dim VPDesc As D3DVIEWPORT7
 
VPDesc.lWidth = g_rcDest.Right - g_rcDest.Left
VPDesc.lHeight = g_rcDest.Bottom - g_rcDest.Top
VPDesc.minz = 0#
VPDesc.maxz = 1#

ビューポート パラメータ型の準備が終了すると、Triangle はレンダリング デバイスのビューポート パラメータを設定する。

g_d3dDevice.SetViewport VPDesc

ここで、ビューポート パラメータを RECT 型のキャッシュに入れる。この値は、後で処理をクリアする際に使用する。

With g_d3drcViewport(0)
.X1 = 0:.Y1 = 0
.X2 = VPDesc.lWidth
.Y2 = VPDesc.lHeight
End With

ここで、基本的な DirectX オブジェクトの作成が終了したので、シーンのレンダリングに必要な従属オブジェクトの準備を始めることができる。これが、「ステップ 3 : シーンを初期化する」の説明内容である。