sdiadd(1M)
sdiadd --
周辺機器のマスストレージデバイスへのカーネルのホット挿入
形式
/sbin/sdiadd [-n] device
機能説明
sdiadd(1M) スクリプトは、SCO UnixWare システムに出力先の SDI マスストレージデバイス(ディスクやテープドライバなど)をホット挿入するために使います。
オプション
sdiadd のオプションと引き数は、次のとおりです。
- -n
-
sdiadd でプロンプトが表示されなくなり、SCSI バスは静止しなくなります。また、コマンドをコンソール外で実行できるようになります。
- device
-
この必須引き数では、追加したい新規コントローラを指定します。SCO UnixWare システムの使用中のリリースでサポートされるデバイスのリストを表示するには、引き数を指定せずに sdiadd を実行します。
使用方法
注意: 稼働中の既存のディスクコントローラや、すでに SCO UnixWare システムにインストール済みの SCSI ホストバスアダプタに、新規周辺装置のマスストレージデバイスを追加する場合、このコマンドを使う必要はありません。システムをシャットダウンし、電源を切り、新規マスストレージデバイスをインストールしてから、システムを起動します。デバイスをサポートするための再コンフィギュレーションは、自動的に実行されます。
ディスクデバイスを追加する場合は、diskadd(1M) ユーティリティも使って、新規のディスクデバイスをセットアップし、そこでファイルシステムを作成する必要があります。SCO UnixWare システムをシャットダウンして再起動するまでは、diskadd を実行しないでください。
インストールするデバイスが新規コントローラの場合や、新規コントローラを必要とする場合は、その基本特性の一部を判別できるようにする必要があります。「DMA チャネル」、「割り込みベクトル」、および「メモリアドレス」の各用語の意味がわからない場合は、新規デバイスに添付のマニュアルを注意して読んでください。マニュアルには、新規デバイスを SCO UnixWare システムに正常にインストールできるように、必要なデータが掲載されているはずです。
sdiadd と SCSI ホット挿入/削除を併用する
ホット挿入/削除とは、実行中のシステム上で SCSI デバイスを追加および削除する機能のことです。この機能は、マウント済みファイルシステム、Veritas ボリュームマネージャ、および、/dev/rdsk と /dev/rmt 経由の raw 型デバイスへのアクセスなど、HBA ドライバにアクセスするすべてのパッケージに機能します。
この機能を使うには、HBA ドライバと出力先ドライバの両方で、ホット挿入および削除がサポートされなければなりません。
システムにデバイスを追加するには、システム管理者が次の操作を行います。
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デバイスの SCSI ID を選択し、SCSI バスの ID と競合しないことを確認します。正しい ID を選択しないと、システムがクラッシュします。これは、ハードウェアの制限であり、ソフトウェアでは対処できません。
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デバイスをシステムに追加しても、SCSI バスの終端が正常に保守されることを確認します。正常に保守されないと、システムがクラッシュします。これは、ハードウェアの制限であり、ソフトウェアでは対処できません。
この問題を単純化するには、デバイス上で終端を設定する代わりに、SCSI バスケーブルにアタッチされたターミネータを使ってください。デバイスには、終端機能を設定しないようにお薦めします。ほとんどのデバイスには、termpower をディセーブルにするためのジャンパまたはスイッチが付いています。
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/sbin/sdiadd を実行します。
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デバイスをシステムに追加します。
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<Enter> キーを押して、デバイスが追加されたことと、通常の SCSI バス操作を再開できることを、sdiadd に対して通知します。
戻り値
関連項目
disk.cfg(4),
diskadd(1M),
idbuild(1M),
idcheck(1M),
sdirm(1M)
注意: システムのハードディスクコンフィギュレーションを変更する場合は(ハードディスクの追加や交換など)、非常用リカバリディスクを新規作成してください。詳細については、emergency_disk(1M)を参照してください。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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