chroot(1M)
chroot --
コマンドのルートディレクトリの変更
形式
/usr/sbin/chroot newroot command
機能説明
chroot コマンドは指定した command を、新しいルートに対して相対的に実行します。コマンドおよびそのすべての子プロセスについて、パス名の先頭にあるスラッシュ(/)で表わされるルートが newroot に変更されます。また、コマンド実行後の最初の作業ディレクトリは newroot です。
ただし、
chroot newroot command > x
のようにユーザがコマンドの出力をファイルにリダイレクトした場合、新しいルートではなく、コマンドのもとのルートに対して相対的にファイル x が作成されます。
新しいルートパス名は常にその時点でのルートからの相対パス名です。chroot がすでに実行されている場合でも、引き数 newroot は実行中のプロセスのその時点でのルートに相対的になります。
このコマンドを実行できるのは特権を持つユーザだけです。
関連項目
cd(1),
chroot(2)
注意事項
新しいルートファイルシステム内の装置ファイルを参照する場合は、特に注意が必要です。
chroot を使用する際に、共用ライブラリを利用するコマンドを実行しないでください。プロセスを抹消することになります。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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