file(1)


file -- ファイルの種類の確認

形式

file [-h] [-m mfile] [-f ffile] arg ...

file [-h] [-m mfile] -f ffile

file -c [-m mfile]

機能説明

file は、arg によって指定された各ファイルに一連のテストを実行します。また、オプションで ffile で指定された各ファイルについても一連のテストを実行してそれを分類します。arg がテキストファイルを指定する場合、file は最初の 512 バイトを調べ、そのプログラム言語を推測しようとします。arg が実行可能な a.out の場合、そのバージョンスタンプが 0 より大きければ file はそれを出力します。arg がシンボリックリンクの場合、file は省略時解釈によりリンクに従い、シンボリックリンク参照であるファイルをテストします。

-c
マジックファイルの形式エラーを検査します。効率上の理由から、この妥当性検査は通常は実行されません。

-f ffile
調べるファイルの名前を ffile に収めます。

-h
シンボリックリンクに従いません。

-m mfile
代替マジックファイルとして、/etc/magic ではなく mfile を使用します。

file/etc/magic を使用して、マジック番号を持つファイルを識別します。マジック番号はファイルの種類を示す数値または文字列定数です。/etc/magic の始めの注釈はその形式を記述します。

file は、サプルメンタリコードセット文字を含むファイルを LC_CTYPE 環境変数(environ(5)LANG 参照)に指定されたロケールに従って分類します。file は各引き数を読み込み、下記のとおりデータファイル、プログラムテキストファイル、シェルスクリプトおよび実行可能ファイルを区別できます。

ファイル 分類
サプルメンタリ文字を含むデータファイル データ
サプルメンタル文字を含むシェルスクリプト コマンドテキスト
サプルメンタル文字を使用するリテラルが注釈を含む言語プログラムテキストファイル xxx テキスト
実行可能ファイル 実行可能

 
 ファイル                                                       分類 
 サプルメンタリ文字を含むデータファイル                       データ 
 サプルメンタル文字を含むシェルスクリプト           コマンドテキスト 
 サプルメンタル文字を使用するリテラルが          xxx テキスト 
 注釈を含む言語プログラムテキストファイル 
 実行可能ファイル                                           実行可能 

環境変数

POSIX2 を設定している場合、エラーメッセージは標準エラーではなく標準出力に出力されます。

ファイル

/etc/magic

/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxcore
言語特有のメッセージファイル(environ(5)LANG 参照)

関連項目

filehdr(4)

診断

-h オプションが指定され arg がシンボリックリンクである場合、file は下記のエラーメッセージを出力します。 UX:file:ERROR:symbolic link to arg
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.