newgrp(1M)


newgrp -- 新しいグループへのログイン

形式

newgrp [- | -l] [group]

機能説明

newgrp コマンドは、ユーザの実グループ ID および有効グループ ID を変更します。ユーザはログインしたままで、現ディレクトリは変更されません。ユーザは、正常終了またはエラー状態での終了にかかわらず、newgrp により現在のシェルに替って新しいシェルが必ず与えられます。新しいシェルは、グループが替えられていないとしても作成されます。

エクスポートされた変数は newgrp の呼び出し後でも値を持ち続けます。しかし、エクスポートされていない変数は省略時の値に再設定されたり、null の値に設定されたりします。システム変数(PS1PS2PATHMAIL および HOME など)は、システムによってエクスポートされるかユーザによって明示的にエクスポートされない限り、省略時の値に再設定されます。たとえば、ユーザが``$''(省略時)でない第 1 プロンプト文字列(PS1)を使っており PS1 をエクスポートしていなかったとします。newgrp の呼び出しが行われた後では、正常に終了したかどうかにかかわらず、そのユーザの PS1 は省略時のプロンプト文字列``$''に設定されます。シェルコマンド export (sh(1) 参照) が変数をエクスポートし、新しいシェルを呼び出すときに変数が割り当てられた値を持ち続けるようにします。

引き数を付けない場合、newgrp は、ユーザのグループ ID (実および有効) をユーザのパスワードファイルのエントリで指定されたグループに直します。これは、以前の newgrp コマンドの影響下から抜けるための方法です。

newgrp に対する第 1 引き数が - または -l であった場合、ユーザが新しいグループのメンバとして再ログインした場合と同じように環境が変更されます。

ファイル

/etc/group
システムのグループファイル

/etc/passwd
システムのパスワードファイル

/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxcore.abi
言語固有のメッセージファイル(environ(5)LANG 参照)

関連項目

environ(5), group(4), intro(2), login(1), passwd(4), sh(1), usermod(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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