mapscrn [-dg] [datafile]
mapstr [-dg] [datafile]
mapscrn と mapstr 関数は、仮想端末(VT)単位で機能します。ある VT のマッピングは他の VT には影響しません。VT ごとに省略値を設定するには、-g オプションを使用します。-g オプションは、特権ユーザのみ使用できます。
mapscrn コマンドは、出力時、1 対 1 対応の文字マッピングをセットアップします。これは "画面マッピング" 機能とも呼ばれます。画面マップは 256 バイト(8 ビット文字)の配列です。画面マッピングがイネーブルになっている VT に文字を書き込むと、実際に画面上に表示されるのは、元の文字で指定されたインデックス値にある配列文字です。
例えば、``char foo[256]''は画面マップです。``foo[a]''は、値``p''に設定されます。画面マップ``foo''が VT でイネーブルにされると、文字``a''が端末に書き込まれるたびに、``p''が表示されます。
引き数行にファイル名を指定すると、それぞれのマッピングテーブルが入力ファイルの内容から構成されます。ファイルを指定しないと、/usr/lib/keyboard と /usr/lib/console 内の省略時ファイルが使用されます。-d オプションを指定すると、マッピングテーブルが書き込まれずにカーネルから読み込まれ、バージョンが標準出力に出力されます。出力形式は mapscrn、mapkey、mapstr の入力ファイルとしても有効です。
(/usr/lib/keyboard/strings ファイル内の) mapstr の文字列の合計文字数は最大 512 です。
マッピングテーブルをダウンロードするとき、-V オプションを指定しない限り、mapkey はすべての VT の省略時マッピングテーブルを上書きします(したがって、省略時マッピングテーブルを使用する VT はすべて影響を受けます)。この場合、mapkey -V を呼び出した VT のみ影響を受けますが、クローズされるとき、またはユーザがログアウトするときは、省略時マッピングテーブルを使ってもとに戻ります。
mapkey が使用中のマッピングテーブルを表示する場合、-V オプションが指定されない限り、省略時マッピングテーブルが表示されます。この場合、mapkey は mapkey -V が呼び出された VT 上のマッピングテーブルを表示します。-S オプションで SCO UNIX のキーボードマッピングを呼び出し、-U オプションでシステムのキーボードマッピングを呼び出します。
非特権ユーザは、-d オプションが指定されたときに mapkey や mapstr を実行できます。
-o または -x オプションを指定すると、mapkey はそれぞれ 8 進数または 16 進数でマッピングテーブルを表示します。