dcopy_s5(1M)


dcopy_s5 -- アクセス時間最適化のための s5 ファイルシステムのコピー

形式

dcopy [-F s5] [generic_options] [-sX] [-an] [-d] [-v] [-ffsize[:isize]] inputfs outputfs

機能説明

generic_options は、dcopy (ジェネリック) によってサポートされるオプションです。

オプションを指定しない場合、dcopy は空のエントリを削除してディレクトリを圧縮し、最適回転ギャップ分だけファイル内の連続ブロックに間隔を持たせて、inputfs からファイルをコピーします。

s5 固有のオプション

-F s5
s5 ファイルシステム型を指定します。inputfs デバイスに一致するエントリが /etc/vfstab ファイルにある場合には、このオプションを指定する必要はありません。

-sX
ファイル内のブロックを最適な構成にするためのデバイス情報を提供します。X の書式は cylinder_size:gap_size です。

-an
n 日間アクセスされていないファイルを、コピーする先のファイルシステムの空きブロックの後に置きます。n を指定しない場合は、移動は起こりません。

-d
ディレクトリのエントリの順序をそのままにしておきます。省略時には、サブディレクトリをディレクトリの先頭に移動します。24 時間以内にアクセスしたエントリは、ディレクトリの先頭におかれます。全てのサブディレクトリは 24 時間以内にアクセスされたものであれば取り扱うことができます。

-v
処理したファイルの数と、ソースの大きさおよびコピー先の空きリストの大きさを報告します。

-f fsize[:isize]
outputfs のファイルシステムのサイズ(fsize)と i ノードリストのサイズ(isizeisize)を指定しない場合は、inputfs からの値が使われます。

dcopy は割り込みと停止シグナルを受け取って、進捗状況を報告します。dcopy を終了させるには、停止シグナルに続けて割り込みまたは停止シグナルを送信してください。

ファイル

/etc/mnttab 現在マウントしているファイルシステムのリスト

関連項目

ジェネリック dcopy(1M), fsck(1M), mkfs(1M)

注意

dcopy で新たに生成されたファイルシステムは、マウントする前に fsck を実行する必要があります。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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