size(1)


size -- バイト単位でのオブジェクトファイルのセクションサイズのプリント

形式

size [-F -f -n -o -V -x] files

機能説明

size コマンドは、ELF オブジェクトファイルまたは COFF オブジェクトファイルにロードされた各セクションに対して、セグメントまたはセクションのサイズ情報をバイト単位で生成します。size はテキスト、データ、および bss (未初期化データ) セグメント(またはセクション)のサイズ、およびそれらの合計をプリントします。

size は、コマンド行に入力された ELF オブジェクトファイルおよび COFF オブジェクトファイルを処理します。size コマンドに対してアーカイブファイルが入力された場合、アーカイブ内の各オブジェクトファイルに対する情報が表示されます。

セグメント情報を計算するとき、size コマンドは書き込み不可能セグメントの合計ファイルサイズ、書き込み可能セグメントの合計ファイルサイズ、および書き込み可能セグメントの合計メモリサイズから書き込み可能セグメントの合計ファイルサイズを引いた数をプリントします。

セグメント情報を計算できない場合、size はセクション情報を計算します。セクション情報を計算するとき、size は割り当て可能、書き込み不可能で NOBITS でないセクションの合計サイズ、割り当て可能、書き込み可能で NOBITS でないセクションの合計サイズ、および NOBITS 型の書き込み可能セクションの合計サイズをプリントします。(NOBITS セクションは実際には file 内で空間を占めていません。)

size がセグメントまたはセクションの情報を計算できない場合、エラーメッセージをプリントしてファイル処理を停止します。

-F
各ロード可能セグメントのサイズ、セグメントの許可フラグをプリントし、次にロード可能セグメントの合計サイズをプリントします。セグメントデータがない場合、size はエラーメッセージをプリントしてファイル処理を停止します。

-f
各割り当て可能セクションのサイズ、セクション名、およびセクションの合計サイズをプリントします。セクションデータがない場合、size はエラーメッセージをプリントしてファイル処理を停止します。

-n
ロード不可能セグメントまたは割り当て不可能セクションのサイズをプリントします。セグメントデータがある場合、size は各ロード可能セグメントのメモリサイズまたは各ロード不可能セグメントのファイルサイズ、許可フラグおよびセグメントの合計サイズをプリントします。セグメントデータがない場合、size は各割り当て可能セクションおよび割り当て不可能セクションに対して、メモリサイズ、セクション名およびセクションの合計サイズをプリントします。セグメントまたはセクションデータがない場合、size はエラーメッセージをプリントして処理を停止します。

-o
数値を 10 進数でなく 8 進数でプリントします。

-V
標準エラー出力時に size コマンドのバージョン情報をプリントします。

-x
数値を 10 進数でなく 16 進数でプリントします。

使用例

下記の使用例は標準 size 出力です。
 
   size file              2724 + 88 + 0 =  2812 
   

size -f file 26(.text) + 5(.init) + 5(.fini) = 36

size -F file 2724(r-x) + 88(rwx) + 0(rwx) = 2812

関連項目

a.out(4), ar(4), as(1), cc(1), ld(1)

注意

bss セクションのサイズはリンク編集時までわからないため、size コマンドはリンク前のオブジェクトの真の合計サイズを指定しません。


SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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