vxbootsetup(1M)


vxbootsetup - ボリュームマネージャディスク上でのシステムブート情報のセットアップ

形式

/etc/vx/bin/vxbootsetup [ medianame ... ] 

機能説明

vxbootsetup ユーティリティでは、物理ディスクがシステムブート用に構成されます。vxbootsetup を呼び出してディスクを構成する前に、そのディスク上でルート、スワップ、/usr および /var(存在する場合)の各ボリュームのミラーを作成する必要があります。これらのミラーは、ボリュームの制限付きミラーにする必要があります。vxbootsetup ユーティリティでは、ディスクの先頭にブートトラックが書き込まれ、ルート、スワップ、/usr、および /var のミラーと一致する物理ディスクパーティションが UNIX VTOC 内で作成され、ディスクが構成されます。

medianame 引き数を指定しなければ、ルート、スワップ、/usr、および /var の各ボリュームの使用可能ミラーを含むディスクは、すべてブート可能ボリュームとして構成されます。medianame 引き数を指定すると、指定したディスクだけが構成されます。

vxbootsetup では、ルートボリューム名が rootvol で、その使用タイプが root でなければなりません。スワップボリュームの場合は、名前が swapvol で、使用タイプが swap でなければなりません。/usr/var を含むボリューム(存在する場合)は、それぞれ名前が usrvar であるものと予期されます。

ルートボリュームの制限付きミラーとオーバーレイするパーティションには、パーティション番号 0 が割り当てられます。スワップボリュームの制限付きミラーをオーバーレイするように作成されたパーティションには、パーティション番号 1 が割り当てられます。/usr/var を含むボリュームのミラーには、ディスク上の空きパーティション番号が 1 つ割り当てられます。作成されたすべてのパーティションには、システムブート処理での使用に適したパーティションタイプが与えられます。

ルート、スワップ、/usr、および /var の各ボリュームは、元のシステムブートディスクを vxencap ユーティリティでカプセル化するか、またはシステム上でボリュームマネージャを最初にセットアップするときに作成されます(/usr/var がカプセル化されるのは、システム上に存在するときだけです。ブートディスクをカプセル化する方法の詳細については、vxencap(1M) のマニュアルページを参照してください)。

システムのブート方法と、ボリュームマネージャがシステムブート処理に及ぼす影響の詳細については、『VERITAS Volume Manager (VxVM) System Administrator's Guide』のリカバリに関する付録を参照してください。

vxbootsetup は、ユーティリティ vxmirrorvxrootmirvxresize、および vxencap では自動的に呼び出されます。vxassist または vxmakevxplex を使ってディスク上でルートボリュームのミラーを作成する場合は、vxbootsetup を直接呼び出して、そのディスクをブート可能にする必要があります。

関連項目

vxassist(1M), vxdisksetup(1M), edvtoc(1M), vxencap(1M), vxevac(1M), vxintro(1M), vxmake(1M), vxmirror(1M), vxplex(1M), vxresize(1M), vxrootmir(1M)

VERITAS Volume Manager (VxVM) System Administrator's Guide』のリカバリに関する付録



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