strerr(1M)
strerr --
STREAMS エラーロガデーモン
形式
strerr
機能説明
strerr は STREAMS ログドライバ(log(7))からエラーログメッセージを受け取り、これらをログファイルに追加します。作成されたエラーログファイルは、ディレクトリ /var/adm/streams に常駐し error.mm-dd という名前が付けられます。ここで mm は月、dd は日を表し、それぞれのログファイルに格納されているメッセージの日付です。
エラーログメッセージの書式は、次のとおりです。
<seq> <time> <ticks> <flags> <mid> <sid> <text>
- seq
-
エラーシーケンス番号
- time
-
hh:mm:ss 形式で表示される時間
- ticks
-
ティック単位で表示されるブート優先レベル以降の時間
- flags
-
- T
-
メッセージがトレースプロセスにも送出されます。
- F
-
致命的エラーであることを示します。
- N
-
メールがシステム管理者に送出されます。
- mid
-
送信元のモジュール ID 番号
- sid
-
送信元の副 ID 番号
- text
-
エラーメッセージの書式化されたテキスト
エラーログに現れるメッセージは、システム管理者に通知する必要のある例外的な使用条件を報告することを目的としたものです。STREAMS ドライバまたはモジュールの障害全体を示すメッセージでは``F''フラグを設定しなければなりません。管理者に直ちに通知する必要のあるメッセージでは``N''を設定します。これにより、エラーロガはメッセージを mail を介してシステム管理者に送ることになります。優先レベルは通常、エラーログでは意味を持ちませんが、そのメッセージがさらにトレースプログラムのプロセスにも送られた場合には意味を持ちます。
strerr は一旦起動されると、ユーザが終了させるまで実行を続けます。通常は非同期に実行されます。
ファイル
- /var/adm/streams/error.mm-dd
-
関連項目
log(7)
注意
ストリームログドライバをオープンすることができる strerr プロセスは、1 度だけです。
モジュールまたはドライバが多数のエラーメッセージを生成している場合、エラーロガを実行するとストリーム性能の低下につながります。短時間の内に多数のメッセージが出現すると、ログドライバによって送ることのできないメッセージがいくらか出て来る場合もあります。このような状況は、ログファイル中のメッセージのシーケンス番号がとんでいることからわかります。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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