wall(1M)


wall -- 全ユーザへの書き込み

形式

/usr/sbin/wall [-g group] [file]

機能説明

wall コマンドは、指定のファイル、もしくはファイル名の見あたらない場合には標準入力を エンドオブファイルまで読み取ります。次にこのメッセージを、現在ログインしている全ユーザに対して、以下のようなヘッダをつけて送出します。
 
   Broadcast Message from source . . . 

このコマンドは、一般的にはシステムをシャットダウンする前にすべてのユーザに警告するために使用されます。-g オプションが指定されると、コマンドは /etc/group ファイルを使用してユーザのどのログに受け取ったメッセージを記録しておくかを決めます。この指定をした場合、メッセージはすべてのユーザに対してではなく、指定された group のメンバに対してだけ送信されます。

ユーザが設定したすべての保護を無視するために、メッセージの送信者はスーパユーザでなければなりません(mesg(1) 参照)。

wall は、他のユーザの端末への書き込み許可を得るために tty のグループ ID で setgid を実行します(setuid(2) 参照)。

wall は、環境変数 LC_CTYPE (environ(5)LANG を参照) に指定されたロケールに従って、補助コードセット文字を処理し、ユーザの端末に送る前に印書不可能な文字を検出します。制御文字は``^''に引き続いて適切な ASCII 文字が表示されます。たとえば``\003''は``^C''と表示されます。

ファイル

/dev/term/*

/etc/group

/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxcore
言語特有のメッセージファイル(environ(5)LANG を参照)

関連項目

mesg(1), write(1)

診断

UX:wall:ERROR:Cannot send to . . .
ユーザの tty がオープンできない場合、上のメッセージが出力されます。


SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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