/usr/lib/sa/sa1 [t n]
/usr/lib/sa/sa2 [-P processor_id[, . . . ] | ALL] [-ubdycwaqvmpgrkAR]
[-s time] [-e time] [-i sec]
sadc と sa1 および sa2 の 2 つのシェル手続きは、このデータをサンプルし、保存、および処理するのに使用されます。
データコレクタ sadc は、システムデータを t 秒の間隔をおいて n 回サンプルし、ofile または標準出力に 2 進形式で書き込みます。サンプリング間隔 t は、5 秒以上でなければなりません。そうでない場合は、sadc 自体のアクティビティがサンプルに影響を与えてしまいます。t と n を指定しなかった場合は、スペシャルレコードが書き込まれます。この機能は、システムブート時に、マルチユーザ状態にブートするときに、カウンタが 0 から再スタートした時間を記録するのに使用されます。例えば、/etc/init.d/perf ファイルが毎日のデータに再開マークを書き込む場合は、下記のコマンドエントリを使います。
su sys -c "$TFADMIN /usr/lib/sa/sadc /var/adm/sa/sa`date +%d`"
シェルスクリプト sa1 は sadc の変形で、データを集めて 2 進ファイル /var/adm/sa/sadd に保存するのに使われます。この場合、dd は現在の日付です。引き数 t はレコードが書き込む間隔 t 秒で、引き数 n は書き込む回数です。これらの引き数が省略されている場合は、1 回だけ書き込みます。下記の /var/spool/cron/crontabs/sys のエントリでは、就業時間内で 20 分毎にレコードが作成され、そうでない場合には 1 時間ごとに作成されます。
0 * * * 0-6 $TFADMIN /usr/lib/sa/sa1 20,40 8-17 * * 1-5 $TFADMIN /usr/lib/sa/sa1詳細については crontab(1) を参照してください。
シェルスクリプト sa2 も sar の変形であり、毎日のレポートをファイル /var/adm/sa/sardd に書き込みます。オプションについては、sar(1M) で説明します。下記の /var/spool/cron/crontabs/sys のエントリでは、就業時間 1 時間ごとに重要なアクティビティが報告されます。
5 18 * * 1-5 $TFADMIN /usr/lib/sa/sa2 -s 8:00 -e 18:01 -i 1200 -A