iconv(1)
iconv --
コードセット変換ユーティリティ
形式
iconv -f fromcode -t tocode [-m mode][file]
機能説明
iconv は file 中の文字または文字シーケンスをあるコードセットから他のコードセットに変換し、その結果を標準出力に書き込みます。特定の文字についてコンバージョンが存在しない場合は、その文字はターゲットコードセットでは "_" のアンダスコアに変換されます。
iconv が作動するにはシステムに適切なデータファイルが存在する必要があります。Language Supplement パッケージが多種のデータファイルを提供しています。
必ず必要な fromcode および tocode という引き数がそれぞれ入力コードセットと出力コードセットを示します。コマンド行で file 引き数が指定されていない場合には、iconv は標準入力を読み込みます。
オプションの引き数 mode はマッピング間をさらに区別します。すべての変換のためにすべてのモードを使用できないときは、以下の mode 値が定義されます。
- d省略値
-
表示することができない文字はすべて " _ " とマップされます。
- b 拡張なしで最適に適合
-
文字は拡張なしに最近似でマップ、すなわち、すべてのマッピングは 1 対 1 で対応します。
- e拡張で最適に適合
-
文字はターゲットコードセットの最近似にマップされます。必要があれば、文字は文字シーケンスに拡張されます。
- p重ね打ちでプリンタモード
-
非破壊スペースがある場合、文字の表示に重ね打ちが使用できます。
使用例
システムに Language Supplement パッケージがインストールされている場合、下記のコマンド行が mail1 ファイルの内容をコードセット 8859 から 646fr に変換し、結果を mail.local ファイルに格納します。
iconv -f 8859 -t 646fr mail1 > mail.local
ファイル
- /usr/lib/iconv/iconv_data
-
サポートされている変換のリスト
- /usr/lib/iconv/*
-
変換テーブル(存在する場合)
- /usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxmesg
-
言語固有のメッセージファイル(environ(5) の LANG 参照)
エラー
iconv は正常終了した場合には 0 を返し、そうでない場合には 0 以外を返します。
関連項目
iconv(3C),
iconv_close(3C),
iconv_open(3C),
iconvh(5)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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