auditcnv(1M)


auditcnv -- 省略時監査マスクファイルの作成

形式

auditcnv

機能説明

auditcnv シェルレベルコマンドは、ユーザログインインタフェース用に監査マスクファイルを作成するために用います。監査パッケージをインストールすると auditcnv が呼び出されます。

/etc/passwd ファイル、および /etc/default/useradd ファイルからの情報を使用して、初期省略時監査マスクをシステム上のすべてのユーザに割り当てます。/etc/passwd ファイルも /etc/default/useradd ファイルも存在しない場合、あるいはその両ファイルにアクセスできない場合、エラーメッセージが表示されます(「診断」の項参照)。defadm コマンドは、/etc/default/useradd ファイルの AUDIT_MASK パラメータの値を修正します。AUDIT_MASK パラメータが存在しないまたは無効な値の場合、none のイベントマスクが設定され、警告メッセージが表示されます(「診断」の項参照)。

監査マスクファイル /etc/security/ia/audit が作成できない場合、あるいはそのファイルがすでに存在している場合、エラーメッセージが表示されます(「診断」の項参照)。

auditcnv コマンドが正常終了すると、下記のメッセージが表示されます。

 
   /etc/security/ia/audit created 
/etc/security/ia/audit ファイルが破壊されたり、誤って削除されたりした場合、再ブートする前に auditcnv を呼び出してください。ファイルが壊れていたり存在していない時に、ログインしたユーザの監査マスクは、必要とする監査イベントを含んでいないかもしれません。

診断

正常終了した場合、値 0 が返されます。エラーが発生した場合は下記の値の 1 つが返され、対応するエラーメッセージが表示されます。

1
usage: auditcnv

コマンド構文が無効です。

5
file file does not exist

5
cannot access file file

5
cannot create audit mask file

5
audit mask file already exists

auditcnv が呼び出されたときには、すでに監査マスクファイルが存在しています。

5
unable to stat() file, errno="errno"
下記の警告メッセージが表示される場合もあります。
 
   a default audit mask of none was set for all users 

ファイル

/etc/passwd
/etc/default/useradd
/etc/security/ia/audit

関連項目

auditon(1M), creatiadb(1M), defadm(1M), useradd(1M), usermod(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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