tunefs(1M)


tunefs -- 既存のファイルシステムの変更

形式

tunefs [-a maxcontig] [-d rotdelay] [-e maxbpg] [-m minfree]
[-o [s | space | t | time]] special | filesystem

機能説明

tunefs は、配置方針に影響を及ぼすファイルシステムの動的パラメータを変更することを目的としています。ファイルシステムを tunefs を使う前にマウント解除しなければなりません。変更されるパラメータは、下記のオプションにより指定されます。

コマンドオプション

-a maxcontig
回転待ちを強制する(以下の -d を参照)前に配置することになる連続ブロックの最大個数を指定します。省略時の値は 1 です。大部分の装置ドライバは 1 回のディスク転送に対し割り込みを 1 回必要とするからです。1 回の転送で数個のバッファを連鎖することのできる装置ドライバは、これを最大連鎖長に設定しなければなりません。

-d rotdelay
転送完了割り込みをサービスし、新しい転送をそれと同じディスクで開始する予想時間(ミリ秒単位)を指定します。これは、ファイル中の連続ブロックの間にどれだけの回転隙間を設けるのかを決定するために使用されます。

-e maxbpg
任意の 1 つのファイルが別のシリンダグループからのブロックの割り付けを強制される前に、1 つのシリンダグループから割り当てることのできる最大ブロック数を指定します。通常は、この値をシリンダグループのブロック全部の約 4 分の 1 に設定します。これは、1 つのファイルが 1 つのシリンダグループの中のすべてのブロックを、使いきらないようにすることを目的としています。したがってそのシリンダグループで、その後割り当てられるすべてのファイルに対するアクセス時間を低下させます。この制限の結果、大きなファイルは別のところをシークする前にシリンダグループのすべてのブロックを割り当てることができた場合よりも、頻繁にロングシークを行うことになります。持っているファイルの大分部が大きなファイルの場合のファイルシステムであれば、このパラメータをさらに大きく設定しなければなりません。

-m minfree
通常ユーザから抑止される領域のパーセンテージを指定します。最小空き領域境界値です。省略時の値は 10% です。この値をゼロに設定することができますが、スループットにおいて 3 倍までを 10% 境界値で得られるパーフォーマンスを超えて失うことになります。


注意: その値が現在使用率レベルよりも高い場合、その高い敷居値よりも低くなるのにに充分な数のファイルを削除するまで、ユーザはファイルを割り当てることはできません。

minfree はまた、ファイルシステムがいつ、時間最適化と領域最適化とを自動的に切り換えるかということも決定します。(minfree -2)パーセントよりも多い空き領域が存在する場合、ファイルシステムは領域最適化に切り換わります。minfree が 5 より小さい場合、時間最適化への切り換えは禁止されます。

-o [s | space | t | time]
ファイルシステムに対する戦略の最適化を変更します。sspace、および ttime は、それぞれ交換できます。

s または space
空間(空間の保存)

t または time
アクセスタイムの最小化のためのファイルのレイアウトの組立

一般的に、ファイルシステムが 90% 以上完全でない場合は時間の最適化を行います。

関連項目

ジェネリック mkfs(1M), tunefs_sfs(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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