echo(1)
echo --
引き数のエコー
形式
echo [ -n ] [arg] . . .
機能説明
echo コマンドは、コマンドファイルでの診断メッセージの出力や、既知のデータをパイプに送る場合、そして環境変数の内容の表示をする場合に便利です。このコマンドは、空白で区切られ、復帰改行で終了するまでの各引き数を標準出力に出力します。
-n オプションは、復帰改行で終了したくない場合に使用します。-n オプションは、BSD アプリケーションの互換性のための過渡的な補助であり、将来のリリースではなくなります。
echo では、次のような C 言語式のエスケープ規則も使用できます(シェルによるバックスラッシュの使用と衝突しないように注意してください)。
- \a
-
警告
- \b
-
後退
- \c
-
復帰改行せずに行を出力
- \f
-
用紙送り
- \n
-
復帰改行
- \r
-
復帰
- \t
-
タブ
- \v
-
垂直タブ
- \\
-
バックスラッシュ
- \0n
-
ここで n は 1 〜 3 桁の 8 進数にコード化した 8 ビット文字。複数バイト文字の場合は、各バイトの前にバックシュラッシュ(\)を付けてください。
echo コマンドは、LC_CTYPE 環境変数で指定されたロケールに従う補助コードセット文字です(environ(5) の LANG 参照)。
関連項目
csh(1),
sh(1)
注意
\0n を使用して 8 ビット文字を指定するときには、n の前のゼロ(0)は必ず付けなければなりません。
たとえば、echo ´WARNING:\07´ とタイプすると WARNING:
と出力され、端末の「ベル」が鳴ります。単一(二重)引用符(あるいは 2 つのバックスラッシュ)は、``07''の前の``\''がシェルによって解釈されることを防ぐために必要です。
``\0''の後に 2 桁までの数字を続けて、8 進数出力文字を構成する際にこれを使用します。\0n の後にさらに続けて 8 進数表現の一部でない桁をエコーさせたい場合、完全な 3 桁の数 n を使用しなければなりません。たとえば、``ESC 7''をエコー表示したい場合、``\0''の後に 2 桁の数``33''ではなくて 3 桁の数``033''を使用しなければなりません。
2 桁
|
不正
|
echo "\0337" | od -xc
|
|
出力
|
df0a (16 進数)
|
|
|
337 (ascii)
|
3 桁
|
正しい
|
echo "\00337" | od -xc
|
|
出力
|
lb37 0a00 (16 進数)
|
|
|
033 7 (ascii)
|
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.