vxiod(1M)


vxiod - ボリュームマネージャカーネルデーモンの起動、停止、およびレポート

形式

vxiod
vxiod [ -f ] set count

機能説明

vxiod ユーティリティは、ボリュームマネージャの I/O デーモンを起動、停止、またはレポートします。I/O デーモンは、ボリュームマネージャ I/O の処理に必要な作業を処理するための処理内容を提供するプロセスです。ボリュームマネージャ I/O デーモンは正常なオペレーションには不要ですが、I/O デーモンがなければシステム性能が大幅に低下することがあります。

オペレーション

vxiodに引き数を付けずに呼び出すと、現在のボリューム I/O デーモン数が標準出力に出力されます。

set キーワードを指定して呼び出すと、count で指定した数のデーモンが作成されます。count で指定したより多数のボリューム I/O デーモンが存在する場合は、余分なプロセスが終了します。最大数より多数のデーモンが作成されると(現在は 64)、プロンプトは表示されず、要求された数がその最大数に切り捨てられます。

通常の I/O 処理用に作成されるデーモン数は、システム負荷と使用状況によって決まります。通常、システム上の CPU ごとに複数のデーモンを起動する必要はありません。ボリューム回復速度が低下するように思われる場合は、作成するデーモン数を増やしてみてください。

各 I/O デーモンはバックグラウンドで起動され、実行中のプロセスを非同期に作成します。このプロセス自体は制御端末からデタッチされ、ボリューム I/O デーモンとなります。vxiod ユーティリティは、これらのプロセスが完了するまで待ちません。

オプション

-f
最後の I/O デーモンを強制的にキルします。このオプションを指定しなければ、I/O デーモン数は 1 に減らすことしかできません

終了コード

vxiod ユーティリティは、エラーが発生すると標準エラーに診断を出力して終了します。fork された I/O デーモンプロセス内で I/O エラーが発生すると、その I/O は vxiod の終了ステータスに反映されません。それ以外の場合、vxiod はエラー発生時に 0 以外の終了ステータスを返します。

使用エラーが発生すると、終了ステータスは 1 になり、使用メッセージが表示されます。要求した数のデーモンを作成できなければ、終了ステータスは 2 になり、正常に起動されたデーモン数がレポートされます。他のエラーが発生すると、終了ステータスは 3 になります。

ファイル

/dev/vxiod
ボリューム I/O デーモンプロセスのレポートと起動に使われるデバイス。

注意

ボリュームマネージャ I/O デーモンは、シグナルを使って直接キルすることはできません。

現在実行中のボリュームマネージャ I/O デーモンの数は、vxiod を実行しなければ判別できません。I/O デーモンは、ps(1) コマンドで生成されるプロセスリストには表示されません。

関連項目

ps(1), vxconfigd(1M), vxdctl(1M), vxintro(1M), fork(2), vxio(7), vxiod(7)



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