lorder(1)
lorder --
オブジェクトライブラリの順序関係の検索
形式
lorder file ...
機能説明
入力は、1 つ以上のオブジェクトまたはアーカイブ形式のライブラリ file です(ar(1) 参照)。file が - の場合は、標準入力が使用されます。標準出力には、1 組になったオブジェクトファイル名またはアーカイブメンバ名のリストが出力されます。これは、各組の最初のファイルが 2 番目のファイルで定義されている外部識別子を参照していることを意味します。この出力を tsort(1) で処理すれば、ld による 1 パスアクセスに適したライブラリ内でのファイルの順序が求められます。リンクエディタ ld は、ポータブルアーカイブ形式(ar(4) 参照)のアーカイブは何度でも読み直すことができますので、アーカイブを作成するときに lorder を使う必要がないことに注意してください。しかし、lorder コマンドを使用すると、リンク編集処理時にアーカイブへのアクセスが効率良くなります。
下記の使用例は、既存の .o ファイルから新しいライブラリを作成するためのものです。
ar -cr library ´lorder
.o | tsort´
ファイル
- TMPDIR/
symref -
一時ファイル
- TMPDIR/
symdef -
一時ファイル
- TMPDIR
-
通常は /var/tmp ですが、環境変数 TMPDIR を設定して再定義できます(tmpnam(3S) tempman の参照)。
関連項目
ar(1),
ar(4),
ld(1),
tmpnam(3S),
tsort(1)
注意
lorder は、複数の入力ファイルがあれば、そのサフィックスに関係なくどんなオブジェクトファイルまたはアーカイブファイルでも、入力として受け付けます。しかし、入力ファイルが 1 つしかない場合、そのサフィックスは .o でなければなりません。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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