フラグ 1、2、3 は、対応するカラムの出力を抑制します。つまり、comm -12 は、2 つのファイルに共通な行だけを出力します。comm -23 は、第 1 のファイルにはあるが、第 2 のファイルにはない行だけを出力します。comm -123 は、何も出力しません。
行は、環境変数 LC_COLLATE により設定される現在のロケールでのコレクションシーケンスを使用して比較されます(ロケール環境変数と、それらのコレクションに対する影響については environ(5) の LANG を参照してください)。ファイルがそれぞれ異なるコレクションシーケンス、あるいは comm が実行するのとは異なるシーケンスでソートされている場合には、出力は無意味なものとなります。
環境変数 LC_CTYPE により、コマンド行引き数とファイルで使用するコードセットが決定します(environ(5) の LANG を参照)。この変数は、ファイルがソートされる場合や comm が実行される場合には異なっており、comm の出力は無意味なものとなることに注意してください。また LC_CTYPE と LC_COLLATE を異なる値に設定した場合にも有効な出力が得られる保証はありません。