hash(1)


hash -- ユーティリティ位置の記憶または通知

形式

/usr/bin/hash [utility ...]

/usr/bin/hash -r

機能説明

このシェルスクリプトは、/u95/bin/sh( ) シェルが提供している同じ名前の組み込みコマンドを実行します。このシェルの詳細については、ksh(1) を参照してください。

hash コマンドは、カレントシェル環境がユーティリティの位置を記憶する方法を制御します(ksh(1) の「実行」を参照してください)。指定された引き数に応じて、hash は記憶した位置のリストにユーティリティ位置を追加するか、またはリストの内容をパージします。引き数を指定しない場合は、リストの内容を通知します。シェルに組み込まれたユーティリティは通知されません。

フラグ

-r オプションを指定した場合、カレントシェル環境の記憶位置のリストは空になります。

オペランド

utility オペランドは、検索するユーティリティと記憶位置のリストに追加するユーティリティの名前(スラッシュなし)を指定します。

環境変数

hash の実行に影響する環境変数は、以下のとおりです。

LANG
国際化変数が未設定またはヌルの場合の省略値を設定します。LANG が未設定またはヌルの場合、省略時のロケールから、対応する値を使用します。無効な値がある場合、このユーティリティの動作は、変数を定義していない場合と同じになります。

LC_ALL
値として空でない文字列を設定した場合は、他の国際化変数をすべて無効にします。

LC_CTYPE
テキストデータ中にある一続きのバイトを文字として解釈するロケール(たとえば、引き数のマルチバイト文字に対するシングルバイト文字)を決定します。

LC_MESSAGES
標準エラーに出力される診断メッセージの形式と内容をロケールで決定します。

PATH
utility の位置を決定するのに使用します。

出力

引き数を指定しない場合は hash の標準出力を使用します。標準出力には、カレントシェル環境の記憶位置のリストにある各ユーティリティのパス名が含まれます。このリストは、これまでに hash を実行したときに指定したユーティリティのリストです。

終了コード

終了コード 0 は正常終了を表し、0 より大きい終了コードはエラーを表します。

使用法

hash はカレントシェル実行環境に影響を及ぼすので、次のような例

nohup hash -r
find . -type f | xargs hash

これらのうちのいずれかのように別のユーティリティ実行環境で呼び出された場合には、呼び出し側の環境のコマンドサーチパスには影響を与えません。

hash コマンドは別名として実行されます。

alias -t -

hash -r と同じ結果は、PATH の値を次のようにリセットしても得られます。

PATH="$PATH"

関連項目

ksh(1), type(1)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.