fg(1)
fg --
フォアグラウンドでジョブを実行する
形式
/usr/bin/fg [job_id]
機能説明
このシェルスクリプトは、/u95/bin/sh( ) シェルが提供している同じ名前の組み込みコマンドを実行します。このシェルの詳細については、ksh(1) を参照してください。
ジョブ制御がイネーブルになっている場合(ksh(1) の set -m の説明を参照)、fg コマンドはバックグラウンドジョブをカレントシェル実行環境からフォアグラウンドに移します。
fg を使ってジョブをフォアグラウンドに移すと、そのジョブのプロセス ID は「カレントシェル実行環境内で認識する」リストから削除されます。非同期コマンドの実行とジョブ制御の詳細については ksh(1) の「コマンド」と「ジョブ」を参照してください。
オペランド
- job_id
-
フォアグラウンドジョブとして実行するジョブを指定します。job_id オペランドを指定しない場合は、最後に中断してバックグラウンドに移したジョブか、バックグラウンドジョブとして実行したジョブの job_id を使用します。カレントシェルのバックグラウンドジョブは jobs(1) コマンドか ps(1) コマンドを使って表示できます。
環境変数
bg の実行に影響する環境変数は、以下のとおりです。
- LANG
-
国際化変数が未設定またはヌルの場合の省略値を設定します。LANG が未設定またはヌルの場合、省略時のロケールから、対応する値を使用します。無効な値がある場合、このユーティリティの動作は、変数を定義していない場合と同じになります。
- LC_ALL
-
値として空でない文字列を設定した場合は、他の国際化変数をすべて無効にします。
- LC_CTYPE
-
テキストデータ中にある一続きのバイトを文字として解釈するロケール(たとえば、引き数のマルチバイト文字に対するシングルバイト文字)を決定します。
- LC_MESSAGES
-
標準エラーに出力される診断メッセージの形式と内容をロケールで決定します。
出力
fg コマンドは、ジョブのコマンド行を標準出力に書き込みます。
終了コード
終了コード 0 は正常終了を表し、0 より大きい終了コードはエラーを表します。
診断
ジョブ制御がディセーブルになっている場合、fg コマンドはエラーで終了し、ジョブをフォアグラウンドに移しません。
使用法
fg ユーティリティは、独自のユーティリティ実行環境で動作している場合には予期したとおりの動作を行いません。これは、その環境に操作の対象となるジョブがないためです。bg(1) の「使用法」を参照してください。
関連項目
bg(1),
kill(1),
jobs(1),
ksh(1),
wait(1)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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