kill(1)


kill -- プロセスへのシグナルの送信

形式

kill [-s signal] pid . . .

kill -l [status]

kill [-signal] pid . . .

機能説明

kill コマンドは、指定のプロセスに対してシグナルを送信します。signal の値は数字または記号です(signal(5) 参照)。記号であらわしたシグナルの名前は、/usr/include/sys/signal.h の中で記述されている名前から頭に付いている SIG を取り除いたものです。省略時にはシグナル 15 (SIGTERM) が送信されます。これはシグナルを捕獲も無視もしないプロセスを終了させます。

pid は、どのプロセスがそのシグナルを受けとるべきかを識別するための符号のない整数か、負の整数のどちらかです。pid に符号がない場合はプロセス ID pid をもつプロセスが選択されます。pid の前にマイナス(-)が付く場合はプロセスグループ ID pid を持つ全てのプロセスが選択されます。

たとえば、pid が 0 の場合、プロセスグループ内のすべてのプロセスにシグナルが送信されます。

シグナルが送信されるプロセスは、そのユーザが特権を持つユーザでない限り、現在のユーザに属していなければなりません。

``&''を用いて非同期プロセスとして始動されたプロセスのプロセス番号は、シェルが知らせてくれます(ただし、複数のプロセスをパイプラインを使って実行した場合には、パイプラインの最後のプロセスのプロセス番号だけが知らされます)。プロセス番号は、ps(1) を使って知ることもできます。

オプション

-s signal
選択されたプロセスに signal を送信します。

-l [status]
status がヌルの場合、signal として使用されるシンボリックシグナル名のリストをプリントします。status がヌルではない場合、その status はシグナル(終了したばかりのプロセスの環境変数 ? にある)で終了したプロセスからの戻りか、シグナル番号です。どちらの場合でも、シグナルと合致するシンボリック名がプリントされます。

-signal
-s signal と同じです。

ファイル

/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxcore.abi
言語特有のメッセージファイル(environ(5)LANG を参照)

関連項目

kill(2), ps(1), sh(1), signal(2), signal(5)

注意

-signal の使用法は今までの使用の互換性のためです。今後はサポートしないかもしれません。よって使用しないほうがよいでしょう。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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