tape(1)
tape --
磁気テープ保守
形式
tape [-type] command [device]
機能説明
tape は、テープサブシステムにコマンドを送信し、ステータスを受信します。tape は QIC-24/QIC-02 カートリッジテープドライブおよび SCSI テープドライブと通信を行うことができます。
tape は、/etc/default/tape を読み込んで省略時のデバイス名を見つけ、コマンドを送信したり、ステータスを受信します。例えば、/etc/default/tape 内に下記の行があると、tape は最初のカートリッジテープ装置と通信します。
device = /dev/rmt/ctape1
デバイス名がコマンド行に指定されている場合、省略時のデバイスが無効になります。
tape には下記のフラグを指定できます。
- -type
-
テープドライブのタイプを指定します。type は非 SCSI デバイスの場合は``c''、SCSI デバイスの場合は``s''です。このオプションは SCO システムと逆向きの互換性があります。UnixWare システムでは、SCSI テープドライブも非 SCSI テープドライブも同じターゲットドライバ(st01)からは同様に扱われるので、type を指定しても何の影響もありません。
コマンド
下記のコマンドがサポートされます。
- erase
-
テープカートリッジを消去し、保持します。
- reset
-
テープコントローラとテープドライブをリセットします。エラー状態をクリアし、テープサブシステムに電源を入れます。
- reten
-
テープカートリッジを保持します。緩んだテープを直すために定期的に使用しなければなりません。テープに緩みがあると、テープエラーが異常に多く発生することがあります。
- rewind
-
テープの始まりまで巻き戻します。
- rfm
-
テープを次のファイルマークまで巻き進めます。
reset コマンドは、テープが他の動作で使用中でも使用できます。その他のコマンドはすべて、現在実行中のコマンドが完了するまで待ち、それから動作を開始します。
非巻き戻しテープ装置または tape コマンド rfm を使用していると、テープドライブのランプがコマンド完了後も点灯状態のままで、テープに他の動作が行われることを示します。この状態は、tape rewind コマンドでクリアできます。エラー状態をクリアし、テープサブシステムに電源を入れます。
ファイル
/dev/rmt/ctape*
/dev/rmt/ntape*
/etc/default/tape
/usr/include/sys/tape.h
関連項目
backup(1M),
cpio(1),
dd(1M),
restore(1M),
st01(7),
tar(1),
xrestore(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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