エクスポートされた変数は newgrp の呼び出し後でも値を持ち続けます。しかし、エクスポートされていない変数は省略時の値に再設定されたり、null の値に設定されたりします。システム変数(PS1、PS2、PATH、MAIL および HOME など)は、システムによってエクスポートされるかユーザによって明示的にエクスポートされない限り、省略時の値に再設定されます。たとえば、ユーザが``$''(省略時)でない第 1 プロンプト文字列(PS1)を使っており PS1 をエクスポートしていなかったとします。newgrp の呼び出しが行われた後では、正常に終了したかどうかにかかわらず、そのユーザの PS1 は省略時のプロンプト文字列``$''に設定されます。シェルコマンド export (sh(1) 参照) が変数をエクスポートし、新しいシェルを呼び出すときに変数が割り当てられた値を持ち続けるようにします。
引き数を付けない場合、newgrp は、ユーザのグループ ID (実および有効) をユーザのパスワードファイルのエントリで指定されたグループに直します。これは、以前の newgrp コマンドの影響下から抜けるための方法です。
newgrp に対する第 1 引き数が - または -l であった場合、ユーザが新しいグループのメンバとして再ログインした場合と同じように環境が変更されます。