acctprc(1M)


acctprc, acctprc1, acctprc2 -- プロセスアカウンティング

形式

/usr/lib/acct/acctprc

/usr/lib/acct/acctprc1 [ctmp]

/usr/lib/acct/acctprc2

機能説明

acctprcacct(4) に示した形式で標準入力を読み取り、トータルアカウンティングレコードに変換します(acct(4)tacct レコードを参照)。acctprc は CPU 時間をプライム時間と非プライム時間とに分割し、(メモリセグメント内の)平均メモリサイズを決定します。また acctprc は、ユーザ ID に従って、tacct レコードを要約し、ユーザ ID に対応するログイン名を追加します。要約されたレコードは、標準出力に書き出されます。acctprc1 は、acct(4) に説明されている形式で入力を読み込み、ユーザ ID に対応するログイン名を追加し、各処理についてユーザ ID ログイン名、プライム CPU 時間(ティック)、非プライム CPU 時間(ティック)、および平均メモリサイズ(メモリセグメント単位)を ASCII 形式で書き出します。ctmp を指定する場合、ユーザ ID とログイン名によって分類されたログインセッションリストを含むものとみなします。このファイルがなければ、acctprc が行うようにしてパスワードファイルからログイン名を取り出します。ctmp の情報によって、同一のユーザ ID をもつ別々のログイン名を識別することができます。

acctprc2 は 標準入力から acctprc1 によって書き込まれた形式でレコードを読み出して、ユーザ ID と名前によって要約します。次に、分類した要約をトータルアカウンティングレコードとして標準出力に書き込みます。

ファイル

/etc/passwd

使用例

acctprc コマンドの典型的な使用例を以下に示します。

acctprc < /var/adm/pacct > ptacct

acctprc1 および acctprc2 コマンドの典型的な使用例を以下に示します。

acctprc1 ctmp < /var/adm/pacct | acctprc2 > ptacct

関連項目

acct(1M), acct(2), acct(4), acctcms(1M), acctcom(1), acctcon(1M), acctmerg(1M), acctsh(1M), cron(1M), fwtmp(1M), runacct(1M), utmp(4)

注意事項

acctprc1 は通常実行されるコマンドの場合、同一のユーザ ID をもつログイン名を識別することができますが、たとえば、cron(1M) などから実行されるコマンドでは難しくなります。acct(1M)acctwtmp プログラムを使用すれば、さらに正確に変換することができます。acctprc は同一のユーザ ID をもつユーザの区別は行いません。

平均メモリ容量のメモリセグメントとは、プロセッサの論理メモリセグメントのバイト数の測定単位です。


SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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