col [-b] [-f] [-x] [-p]
-b オプションが指定された場合、col は使用中の出力デバイスにバックスペース処理機能がないものとみなします。このとき、同じ場所に 2 つ以上の文字が現れると、最後に読み込まれた文字だけが出力されます。
col は入力として半行の動作を受け付けますが、通常は出力することはありません。その代わり、行間に現れるテキストは次のフルライン境界に転送されます。-f (fine) オプションの指定により、この処理を抑制できます。この場合、col からの出力には半行送り(ESC- 9)が含まれることがありますが、逆行送り動作は含まれません。
-x オプションが指定されないと col は可能な限り、出力時に空白スペースをタブに変換して出力時間を短縮します。
文字セット切り替え機構において、col では、ASCII 制御文字の SO (\017) と SI (\016) をテキストの最初と最後を示すものとみなします。各入力文字が属する文字セットは記憶され、各文字が正しい文字セットで出力されるよう、出力時には SI 文字と SO 文字が適宜生成されます。
入力時に処理される制御文字は、スペース、バックスペース、タブ、リターン、復帰行送り、SI、SO、VT (\013)、および ESC に 7、8 または 9 を続けた文字です。VT 文字はフル逆行送りの代替形式であり、この種の初期のプログラムとの互換の目的で組み込まれています。これ以外の非プリント文字はすべて無視されます。
通常、col は未知のエスケープシーケンスが入力に指定されても無視します。-p オプションを使用すれば、col はこれらのシーケンスを正規の文字として出力し、逆行送り動作によって重ねプリントします。ユーザがエスケープシーケンスのテキスト位置を熟知している場合を除いて、このオプションの使用は望ましくありません。
col は 128 行以上をバックアップできません。また、1 行あたり 800 文字を超える行を処理できません。
ローカルな垂直方向動作で、ドキュメントの最初の行を超えてバックアップ処理を行なうことになる場合、その動作は無視されます。その結果、最初の行にはスーパスクリプトがあってはなりません。