vxencap(1M)
vxencap - 新規ディスク上のパーティションのカプセル化
形式
/etc/vx/bin/vxencap [ -N ] [ -g diskgroup ] [ -c ] [medianame=]accessname
/etc/vx/bin/vxencap -k [ -a ]
機能説明
vxencap スクリプトでは、指定したディスク上で、ファイルシステムやスワップデバイスなどの特殊領域に使えるパーティションを識別し、ディスク上のこれらの領域を含むボリュームを生成します。このプロセスをカプセル化と呼びます。ファイルシステムが入っているパーティションの場合、新規ボリュームデバイスを使うように /etc/vfstab 内のエントリが変更されます
vxencap は、普通は vxdiskadm メニューから、そのほかの場合はインストール時に vxinstall スクリプトから呼び出されます。カプセル化のプロセスを完了させるためにリブートする必要があります。
オプション
- -N
- 次のリブートのときに行われるよう記録された変更がコミットされないように指定します。普通このコマンドを使用する場合は、リブートする前にシステムが異常終了すると、次のリブート時にコマンドの動作が完了されます。-N フラグを指定すると、変更は完了されず動作はアボートされ、コンフィギュレーション変更が成功する前のどの時点においてもシステムは異常終了します。通常の /etc/vx/reconfig.d/state.d/reconfig コミットファイルを作成しないことでコンフィギュレーション変更が行われます。
- -g diskgroup
- カプセル化されたディスクを、ディスクグループ ID またはディスクグループ名で指定したディスクグループに配置します。
- -c
- このオプションでは、指定したディスクグループが存在しない場合に作成するようにコマンドに対して指示します。このオプションを使えるのは、-g オプションを使ってディスクグループも指定した場合だけです。
- -k
- このオプションで、カプセル化の要求をアボートします。-a フラグをつけて使用すると、指定されたすべてのカプセル化要求がアボートされます。
- -a
- このオプションで、すべてのカプセル化要求をこのコマンドで処理するように指定します。このオプションは -k フラグが指定されたときにのみ使用可能です。
関連項目
vxdiskadm(1M),
vxintro(1M)
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