setext(1)


setext (vxfs) - VERITAS ファイルシステムにエクステント属性を設定

形式

setext [-e extent_size] [-r reservation] [-f flags] file

機能説明

setext を使用すると、ファイルにスペースを確保し、ファイルに固定エクステントサイズを指定することができます。このファイルは必ず常に存在します。

オプション

-e extent_size
固定エクステントサイズを指定します。固定エクステントサイズは、ファイルシステムのブロック単位で指定されます。

-r reservation
ファイルのスペースをあらかじめ割り当てます。スペースの確保は、ファイルシステムのブロック単位で指定されます。

-f flags
使用可能な割り当てフラグは、次のとおりです。

-f align
すべてのエクステントが、 割り当てユニットの最初の部分に相対的な extent_size の境界に合わせて調整されなければならないことを指定します。

-f chgsize
確保されたスペースがファイルに直ちに取り込まれることを指定します。ファイルの inode には、確保されたスペースが含まれるために増加するサイズおよびブロック数の情報が更新されます。ファイルに追加されたスペースは、初期化されません。-f chgsize フラグを使用できるのは、必要な特権を持つユーザだけです。

-f contig
確保されたスペースが、連続的に割り当てられなければならないことを指定します。

-f noextend
あらかじめ割り当てられたスペースが使用されてしまった場合には、ファイルを拡張できないことを指定します。

-f noreserve
確保したスペースがファイルの永久属性ではないことを指定します。むしろ、スペースが割り当てられているのは、ファイルが最終的にクローズされ、ファイルで使用されていないスペースがあれば解放されるまでの間です。ユーザは(getext(1)) や VX_GETEXT ioctl などを使用しても)一時的に確保されたスペースを確認することはできません。

-f trim
ファイルをオープンしていたすべてのプロセスによる最終的なクローズの時点で、確保されたスペースが現在のファイルサイズにトリムされることを指定します。

注意

setext は、VxFS 拡張機能セットでのみ使用可能です。

複数フラグの指定は、-f の複数のインスタンスをコマンド行で指定することによって可能です。

割り当てフラグは、-e オプションまたは -r オプションを使用して指定しなければなりません。

align 割り当てフラグおよび noextend 割り当てフラグはファイルの永久属性であるため、getext(1) または VX_GETEXT ioctl を使用すれば見ることができます。trim はファイルの永久属性ではありませんが、ファイルの最終的なクローズ中にクリアされるまでは、見ることができます。他の割り当てフラグには永久的な効果がありますが、このような割り当てフラグほどには見えません。

ある条件下では、fsadm_vxfs(1M) がファイルのエクステントマップをより不連続になるように再編成する場合があります。ただし、固定エクステントサイズのあるファイルのジオメトリを変えることはありません。

関連項目

getext(1), fsadm_vxfs(1M), vxfsio(7)



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