idmkinit(1M)


idmkinit -- コンフィギュレーションデータからの inittab ファイルの構成

形式

/etc/conf/bin/idmkinit [-o directory] [-e directory]
[[-M module-name] ...] [-#]

機能説明

idmkinit は ID/TP カーネルコンフィギュレーションツールの 1 つです。idmkinit は、/etc/conf/init.d 内で Init(4) ファイルから /etc/inittab を再構成します。一般に、新しい inittab/etc/conf/cf.d ディレクトリに配置されますが、配置先は -o オプションを介して変更できます。

オプション

コマンド行オプションは下記のとおりです。

-o directory
省略値 /etc/conf/cf.d 内ではなく、指定されたディレクトリ内で inittab を作成します。

-e directory
省略時の位置 /etc/conf/init.d ではなく、指定されたディレクトリ内で init ファイルを使用します。

-M module-name
指定されたロード可能カーネルモジュールの Init ファイルがある場合には、/etc/inittab の最後にinittab 行を追加してアクティブにします。

-#
デバッグ情報をプリントします。

終了コード

終了値 0 は正常終了を示します。エラーが発生した場合、idmkinit は 0 以外の値を返して終了し、エラーメッセージを通知します。

使用法

カーネルを再構成した後で次にシステムが再ブートされる間の sysinit 状態では、idmkinit コマンドが自動的に(idmkenv によって)呼び出されて、実行中の(新しく構築された)カーネルに合った正しい /etc/inittab を確立します。また、idmkinit は、ロード可能カーネルモジュールコンフィギュレーションが要求された場合に idbuild によって呼び出されます。idmkinit をユーザレベルコマンドとして実行すると、ドライバソフトウェアパッケージ(DSP)を実際に構築する前に inittab の変更内容をテストできます。また、このコマンドは、カーネルを再構成しないものの inittab エントリの作成に必要なインストールスクリプト内でも活用できます。この場合、idmkinit が作成した inittab/etc/inittab にコピーして、新しいエントリを有効にするために init q コマンドを実行しなければなりません。

戻り値

idmkinit は、正常終了すると 0 を返し、エラーが発生すると正の数値を返します。

関連項目

idbuild(1M), idinstall(1M), init(1M), Init(4), inittab(4)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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