timex(1)


timex -- コマンドの実行時間計測、プロセスデータとシステムアクティビティの報告

形式

timex [options] command

機能説明

指定した command が実行されます。経過時間、ユーザ時間および実行に要したシステム時間が秒単位で報告されます。オプションによって、command とその子プロセスのプロセスアカウンティングデータをリストあるいは要約し、実行期間中の全システムアクティビティを報告することもできます。

timex の出力は、標準エラー出力に出力されます。timex は誤って使用されたり、fork に使用可能な場合、あるいは command を実行できない場合は、終了ステータス 1 を返します。異常終了した場合は、timexcommand の終了ステータスを返します。command が異常終了した場合は、timex は、command の終了ステータスを返しますので、シェルは、timex も異常終了したことを誤って通知することに気を付けてください。

オプションは、下記のとおりです。

-p
command と、そのすべての子に関するプロセスアカウンティングデータをリストします。このオプションが機能するのは、プロセスアカウンティングソフトウェアがインストールされ、/usr/lib/acct/turnacct が呼び出されて /var/adm/pacct が作成された場合のみです。サブオプション fhkmrt は、報告されるデータ項目を変更します。このオプションは、下記のとおりです。

-f
fork(2) / exec(2) フラグおよびシステム終了ステータスカラムを出力します。

-h
平均メモリサイズを出力する代りに、そのプロセスの実行中に、そのプロセスが消費した合計 CPU 時間の割合を出力します。この割合(ホグファクタ)は、(合計 CPU 時間)/(経過 時間)で計算されます。

-k
メモリサイズの代わりに合計キロコア分を出力します。

-m
平均コアサイズを出力します(省略値)。

-r
CPU ファクタ(ユーザ時間)/(システム時間+ユーザ時間)を出力します。

-t
CPU 時間をユーザとシステムとに分けて示します。読み込まれた、あるいは書き込まれたブロック数、および転送された文字数が常に報告されます。

-o
command とその子プロセスが読み込みあるいは書き込んだブロックの総数、および転送した文字の総数を報告します。このオプションは、プロセスアカウンティングソフトウェアがインストールされている場合にのみ動作します。

-s
command の実行期間中に生じた全システムアクティビティ(command によるものだけではありません)を報告します。sar(1M) にリストされるすべてのデータ項目が報告されます。

関連項目

acctsh(1M), sar(1M), time(1), times(2)

注意

command に関連するプロセスレコードは、プロセスの期限が不明なため、推論によって課金ファイル /var/adm/pacct から選択されます。ユーザ ID、端末 ID、実行時間ウィンドウが同じバックグラウンドプロセスにあると、これも誤って報告されます。

timex 呼び出しは、夜間アカウンティングが毎日 /var/adm/pacct を再起動させるものとしています。アカウンティングが呼び出されたが、夜間アカウンティングを実行しない場合、0 0 * * * > var/adm/pacct 回線を adm crontab ファイルに追加しなければなりません。そうすれば、timex がアカウンティングオプションを使用できます。

使用例

簡単な使用例は、下記のとおりです。
 
   timex -ops sleep 60 

ある程度複雑な端末セッションは、下記のサブシェルのタイミングをとることによって測定できます。

 
   timex -opskmt sh 
   

session commands EOT


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