pexbind(1M)
pexbind --
プロセッサへの排他的バインド操作
形式
pexbind -b processor-id pid . . .
pexbind -u pid . . .
pexbind -q [pid . . .]
機能説明
特権ユーザだけが、pexbind コマンドを使用して、プロセスの排他的バインドを変えることができます。
processor_id は、プロセッサを一意に識別する整数です。また、pid は、プロセス ID です。
指定されたプロセス内のすべての LWP は、プロセッサにバインドされます。プロセッサに排他的にバインドされている LWP は、そのプロセッサでのみ実行されます。しかし、排他的にバインドされた LWP が、他のプロセッサのみが供給できる資源を必要とする場合、そのプロセッサで短時間だけ実行されます。一般的には、プロセッサは排他的にバインドされた LWP だけを実行します。しかしながら、他のどんなプロセッサも供給することができない資源を供給する必要があれば、プロセッサはシステム内の他の LWP を短時間だけ実行することができます。
指定されたプロセッサに、すでに排他的あるいは非排他的にバインドされた LWP がある場合、pexbind コマンドは異常終了します。注意:いくつかの LWP を 1 つのプロセッサへ排他的にバインドするには、すべての LWP を 1 回の pexbind の呼び出しで指定しなければいけません。
pid によって指定された LWP が、すでに別のプロセッサに排他的にバインドされている場合、そのプロセスの排他的バインドは指定されたプロセッサへ変更されます。しかし、pid によって指定された LWP が非排他的にバインドされていれば(例えば、pbind により)、そのプロセスの以前の排他的バインドはそのまま残ります(pexbind 呼び出しは、そのプロセスに影響を与えません)。
オプションは、次のとおりです。
- -b
-
プロセッサへの排他的バインド操作を指定します。
- -u
-
指定されたプロセスに対する以前の排他的バインドを削除します。
- -q
-
指定されたプロセスに対する排他的バインドの情報を表示します。pid が指定されないとき、pexbind はシステム全体の排他的バインドの情報を表示します。
エラー
次の条件で、プログラムは異常終了します。
-
ユーザに、適切な特権がない。
-
指定された processor_id は、無効である。
-
指定されたプロセッサが、1 つ以上の排他的にバインドされた LWP を持つ。
注意
このコマンドは、将来のリリースではサポートされない可能性があります。アプリケーションプログラムとシェルスクリプトは、pexbind -q によって表示された出力の形式に依存してはいけません。将来のリリースで大きく変更される可能性があります。
関連項目
pbind(1M),
processor_bind(2)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.