ldd(1)
ldd --
実行プログラムが依存しているオブジェクトの表示
形式
ldd [-d | -r] file
機能説明
ldd コマンドは、指定された file の実行時にロードされるすべての共有オブジェクトのパス名をリストします。指定 file が実行形式であっても、共有オブジェクトを使用していない場合、ldd は何も出力しません。
ldd は、file が使用している共有オブジェクトと file との適合性をチェックするのにも使用されます。すなわち、file 実行時に発生する未解決シンボルの参照を警告する形でチェックを行います。次の 2 つのオプションは、このチェック方法の形式を指定するものです。
- -d
-
ldd にデータオブジェクトへの参照をすべてチェックさせます。
- -r
-
ldd にデータオブジェクトおよび関数への参照をチェックさせます。
上記のオプションのうちの 1 つだけが ldd 実行時に使用可能です。
関連項目
cc(1),
dlopen(3C),
ld(1)
診断
ldd は、共有オブジェクトのパス名の記録を stdout に出力します。シンボル解決問題のオプションリストは stderr に出力します。file が実行形式でないか、読み込み用にオープンできない場合は、0 以外の終了状態が返されます。
注意
ldd は dlopen(3C) を通じて明示的に接続された共有オブジェクトをリストしません。
ldd は共有オブジェクトの配置を動的リンカと同じアルゴリズムを用いて行います。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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