rm(1)


rm -- ファイルの削除

形式

rm [-firR] file ...

機能説明

rm は、ディレクトリから 1 つまたは複数のファイルのエントリを削除します。ファイルに書き込み許可がなく、標準入力が端末である場合には、ファイルの全ての許可が 8 進数形式で stderr に表示されます。許可の後には疑問符が付加されます。これは確認を求めるプロンプトです。その返答が肯定的な応答である場合には、ファイルが削除されます。そうでない場合にはファイルはそのまま残ります。(確認応答の形式はロケールによって異なります: ロケールが C の場合には``y''です。environ(5)LANG を参照してください。)

file がシンボリックリンクの場合、リンクは削除されますがリンクの参照するファイルやディレクトリは削除されません。ユーザがそのディレクトリへの書き込み許可を持っていれば、シンボリックリンクへの書き込み許可はなくてもそれを削除することができます。

標準入力が端末ではない場合には、このコマンドは -f オプションを指定した場合と同様に実行されます。

rm には以下のオプションが指定できます。

-f
このオプションを使用すると、ディレクトリ内のファイルを削除するときに(そのファイルに書き込み許可があるかどうかにかかわらず)ユーザに対する確認を行いません。ただし、書き込み許可のないディレクトリにおいては、ファイルは、(許可のモードにかかわらず)一切削除されずメッセージも出力されません。ただし、書き込み許可のないディレクトリを削除しようとした場合、このオプションはエラーメッセージを抑止することはできません。

-i
このオプションを使用すると、ファイルの削除に対する確認が対話形式で行われます。このオプションは、標準入力が端末でない場合でも有効です。コマンド行に -i-f の両方のオプションが指定された場合は、後に指定されたほうが有効になります。

-i を、-R-r と共に指定した場合、ディレクトリの削除の確認を 2 回行います。1 回目はディレクトリを入力した時で、2 回目はすべてのファイルをディレクトリから削除した後にディレクトリ自体を削除する時です。

-r
このオプションを使用すると、引き数リストで指定したディレクトリおよびその下のサブディレクトリを再帰的に削除します。対象となったディレクトリは空にされ、次にディレクトリ自体が削除されます。書き込み許可のないファイルを含むディレクトリを削除するときには通常ユーザに対して確認を要求します。ただし -f オプションが指定されている場合や、標準入力が端末でなく -i オプションが指定されていない場合には、確認なしに削除が行われることに注意してください。

このオプションではシンボリックリンクを検知しても続きません。

ファイルが存在する、書き込み許可のないディレクトリを削除しようとした場合、このコマンドは(たとえ -f オプションを指定していても)異常終了して、エラーメッセージを出力します。

-R
このオプションは、-r と同じです。

ファイル

/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxcore.abi
言語固有のメッセージファイル(environ(5)LANG 参照)

診断

通常、メッセージは読めば分かります。

ファイル "." または ".." がオペランドの基本部(最終的なパス名のコンポート)として指定された場合、rm は診断メッセージを標準エラーに出力し、これらのオペランドに対しては何も行ないません。メッセージには、rm が現在のディレクトリまたは親ディレクトリ ".."   を削除できないことが示されます。

関連項目

rmdir(2), unlink(2)

注意

-- を使用すると、ユーザはコマンド行のオプションの終りを明確に示し、rm- で始まるファイル名引き数を認識できるようにします。BSD からの移行のため、rm--- の同義語として扱います。この移行処置機能は将来のリリースではなくなるかもしれません。--- が同一のコマンド行にある場合、後者がファイル名として解釈されます。そうでない場合は、値が 0 以外の終了コードを返します。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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