metasend(1)


metasend -- テキストでないメールを送信するための内部インタフェース

形式

metasend [-b] [-c cc] [-e encoding] [-f filename] [-m MIME-type] [-s subject] [-S splitsize] [-t to] [-z] [-n]

機能説明

metasend プログラムは、1 つまたは複数の、前から存在するデータファイルを、テキストでないマルチメディアメールとして送信することを可能にします。

引き数がない場合、プログラムは、``To''、``Subject''、および``CC''フィールドをユーザに問い合わせます。次に、MIME``Content-type''の名前を問い合わせます。次に、その型のデータが入っている既存ファイルの名前をユーザに問い合わせます。そして、どのような符号化の型(もしあれば)を、このデータに適用する必要があるかを問い合わせます。最後に、もっと別のファイルから情報を組み込みたいか問い合わせます。この場合、繰り返し次のファイルの入力が促されます。

別の方法として、これらのすべての情報をコマンド行で指定することもできます。

オプション

以下のコマンド行オプションがサポートされています。

-t to
``To''アドレスを指定します。

-c cc
``CC''アドレスを指定します。

-e encoding
符号化のタイプを指定します。base64quoted-printable7bit あるいは x-uue でなければなりません。7bit の場合、符号化は行われません。

-f filename
データが入っているファイルを指定します。

-m MIME-type
MIME``Content-type''を指定します。

-s subject
``Subject''フィールドを指定します。

-S splitsize
splitmail によって部分に分割する前の、最大サイズを指定します。

-b
バッチモード、すなわち対話しないモードを指定します。-f-m-s および -t と一緒に使用しなければなりません。そうしないとコマンドは終了し、エラーを返します。

-z
配送が異常終了した場合も、一時ファイルを削除する必要があることを指定します。

-n
追加のファイルを組み込むことを指定します。

使用法

コマンド行の各 -n オプション指定の前に、少なくともオプション -m-c、および、-f も指定し、組み込むファイルごとに分けて指定しなければなりません。

複数のファイル名を指定した場合、各部分は結合されて、1 つのマルチパート MIME オブジェクトになります。

メールは、splitmail を使用して配送されるので、非常に長いメールは、いくつかの部分に分割されて到着しますが、metamail によって自動的に組み立て直されます。「非常に長い(very long)」の定義は、-S フラグまたは SPLITSIZE 環境変数を用いて、変更することができます。

関連項目

mailto(1), metamail(1), mimencode(1), splitmail(1)

注意

符号化の型を指定しない場合、metasend が符号化の型をうまく選択してくれない可能性もあります。

metasend コマンドは、主にメールハッカーが使用することを意図しています。テキストでないメールのより親しみやすいインタフェースは、mailto が提供しています。

ユーザが用意した``Content-type''フィールドの MIME 構文はチェックされないので、ユーザは、偽の MIME``Content-type''値を使うことがよくあります。特に、パラメータを二重引用符で囲まずにパラメータを渡すとき、いろいろな文字が使えなくなります。しかし、この種の制限を、シェルスクリプトの中で強制するのは困難です。

作者は、Bell Communications Research, Inc. の Nathaniel S. Borenstein です。詳細情報については、著作権表示のページを参照してください。


SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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