last(1)


last -- 最後のユーザまたは端末ログインの指示

形式

last [-n number | -number] [-f file] [name | tty] . . .

機能説明

last コマンドにより、ユーザ、端末あるいはユーザか端末のグループについての情報のためにすべてのログイン、ログアウトを記録するファイルである /var/adm/wtmpx の中を見ることができます。引き数で見たいユーザの名前や、端末の名前を指定します。端末の名前は完全に与えても、省略してもかまいません。たとえば last 10 は、last term/10 と同じです。複数の引き数を与えると、引き数に当てはまる情報が出力されます。たとえば last root console はコンソール端末上のすべてのセッションだけでなく、すべての root のセッションをリストします。last は指定されたユーザと端末のセッションを表示し、最も最近にセッションが始まった時間、セッションの継続時間、セッションが行われた端末を知らせてくれます。セッションがまだ続いていたり再ブートによって短くされた場合、last はそのことを知らせてくれます。

疑似ユーザの reboot は、下記のようにシステムの再ブートでログインします。last reboot これは、再ブート間の平均時間を示します。

引き数を持たない last は、すべてのログイン、ログアウトの記録を逆の順序で表示します。

last が中断された場合、last は探索が /var/adm/wtmp の中でどこまで進んだかを知らせてくれます(<Ctrl>e で作られる)中止シグナルで割り込むと、last は、今までどのくらい探索が進み、どのくらい続くかを知らせてくれます。

次のようなオプションが利用できます。

-n number|-number
表示されるエントリの数を number に指定される数に制限します。これらのオプションは、同一のものです。-number オプションは、変更ツールとしてだけ与えられ、将来のリリースで取り除かれます。

-f file
file/var/adm/wtmp のかわりにアカウンティングファイルの名前として使います。

ファイル

/var/adm/wtmpx
アカウンティングファイル

関連項目

utmpx(4)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.