sdimkdev(1M)


sdimkdev -- ストレージデバイスインタフェース(Storage Device Interface:SDI)サブシステム用のデバイスノードの生成

形式

/sbin/sdimkdev [-fis] [-d filename]

機能説明

sdimkdev(1M) では、SDI ドライバによって作成された Equipped Device Table(EDT) が読み込まれ、システム上に存在するディスク、テープ、および SCSI コントローラへのアクセスに必要なデバイスノードが作成されます。最初の 16 個のスライスの場合は、デバイスノードが常に作成されます。これらのデバイスノードはデバイスごとに作成され、デバイスタイプに一意なものなので、デバイスの命名規約はテンプレートファイルを使って指定されます。テンプレートファイルの位置は、宛先コントローラの索引ファイル内で指定され、このファイルをコマンド行引き数として指定できます。省略時には、新規デバイスが検出されると、そのデバイスを記述するメッセージが標準出力に出力されます。使用スライス数が 16 を超える場合は、17 番目以降のスライスごとにデバイスノードが作成されます。これらのデバイスノードは、テンプレートファイルからではなく VTOC から作成されます。

sdimkdev では、前回の実行時の EDT のレコードは、次の実行時に /etc/scsi/sdi_edt ファイルに保管されています。sdimkdev の実行中に獲得された EDT が /etc/scsi/sdi_edt 内の EDT と同じであれば、アクションは実行されず、sdimkdev は終了します。前回の実行時以後に EDT に変更があれば、sdimkdev によって EDT 内の各デバイスのノードがすべてチェックされ、欠落ノードがあれば作成されます。

オプション

sdimkdev で指定できるオプションは、次のとおりです。

-f
sdimkdev は、init(1M) とは別の時点で実行されます。sdimkdevinit から実行するように設計されているので、他の時点で実行する場合は -f オプションを使わなければなりません。

-i
sdimkdev では、/etc/scsi/sdi_edt 内で、このマシンのコンフィギュレーションの既存レコードが無視され、すべての SDI デバイスノードはシステムに新規デバイスが追加されている場合と同様に更新されます。

-s
デバイスに関して新規デバイスノードが作成されたことを示す標準出力メッセージは、sdimkdev から発行されなくなります。

-d filename
/etc/scsi/tc.index の代わりに filename を使って、各デバイスにどのテンプレートファイルを使うかが判別されます。

ファイル

/sbin/mkdev.d/*
/etc/scsi/sdi_edt
/etc/scsi/tc.index

戻り値

sdimkdev は、正常終了すると、システム上で新規デバイスを検出したときにリターンコード 0 を返して終了します。sdimkdev の前回の実行時以降に新規デバイスが追加されていなければ、正のリターンコードを返して終了します。エラーが検出されると、負のリターンコードを返して終了します。

関連項目

init(1M), sdighost(1M), sdimkdtab(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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