mailstats(1M)


mailstats -- sendmail が収集した統計情報のプリント

形式

/etc/mail/mailstats [ -C config_file ] [ -f filename ] [ -o ]

機能説明

mailstats は、sendmail(1M) プログラムが収集したメーラーの使用状況の統計情報をプリントします。sendmail はこれらの統計情報を、sendmail の ``S'' 設定オプションで指定したファイルに収集しますが、このファイルが存在する場合にのみ統計情報を収集します。このファイルはシステム管理者が手動で作成する必要があります。

省略時には、mailstatssendmail の設定オプション ``S'' が指定したファイルから、表示する統計情報を読み取ります。-f オプションを使用すると別のソースファイルが指定できます。

省略時に、mailstats が ``s'' 設定オプションを検索する sendmail 設定ファイルは、/etc/sendmail.cf です。-C オプションを使用すると別の設定ファイルが指定できます。

mailstats の出力の最初の行は、表示された統計情報の収集が開始された日時です。日時行の下に、次の形式のテーブルがあります。

 
   M  msgsfr  bytes_from  msgsto  bytes_to  Mailer 
このテーブルには、sendmail 設定ファイルで指定され、メッセージの受信と発信が行われたメーラーにつきそれぞれ 1 行の情報が含まれています。どのメーラーでもメッセージの送受信がなかった場合、数値はプリントされません。テーブルのカラムには、次の情報が含まれています。

M
メーラーの番号を示します。

msgsfr
このメーラーから sendmail が受信したメールメッセージの数を示します。

bytes_from
直前のカラムでカウントされたメッセージの集合サイズを 1024 バイト単位で示します。

msgsto
sendmail がこのメーラーを用いて送信したメールメッセージの数を示します。

bytes_to
直前のカラムでカウントされたメッセージの集合サイズを 1024 バイト単位で示します。

Mailer
メーラーの名前を示します。-o オプションを使用するとメーラー名が抑止されます。

/usr/spool/cron/crontabs/root にエントリを追加すると、毎日(または毎夜)に一度統計情報を再度初期化できるようになります。/dev/null を統計ファイル(/etc/lib/sendmail.st)にコピーするか、それ以外の場合は切り捨てると、カウンタがリセットできます。

ファイル

/etc/mail/sendmail.st 省略時統計ファイル
/etc/sendmail.cf sendmail 構成ファイル
/usr/spool/cron/crontabs/root
/dev/null

使用例

 
   Statistics from Sat Oct 10 14:14:39 1993 
    M msgsfr bytes_from  msgsto   bytes_to    Mailer 
    3     23        457K      3          3K   local 
    5      3          3K     13         13K   tcp 
上記の例では、1 行目に、表示されたメーラーの統計情報が 1993 年 10 月 10 日 (ド) 14:14:39 から mailstats を起動した日時の間の情報であることが示されます。「ローカル」メーラーであるメーラープログラムの 3 番から、sendmail は 23 個のメッセージを受信し(トータル 457KB)、sendmail は「ローカル」メーラーに 3 個のメッセージを配送しています(トータル 13K バイト)。

関連項目

sendmail(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.