nullptr(1)


nullptr -- ユーザごとの NULL ポインタ参照検査

形式

 
   nullptr [enable | disable] 

機能説明

アプリケーションが NULL ポインタを通じて間接参照すると、nullptr コマンドは 3 つの異なる動作をサポートします。既存のアプリケーションをサポートするため、出荷時の省略時動作では、ヌルポインタ間接参照をイネーブルにします。

ヌルポインタ間接参照がイネーブルにされると、最初のページ(アドレス 0 〜 4095)にあるメモリを読み出そうとしたユーザプログラムは、うまくゼロを返します。これがディセーブルにされると、これらのメモリ読み出しは不正なメモリ参照と同じように動作し、SIGSEGV シグナルが参照する軽量プロセスに送られます。ページ 0 へメモリ書き込みを行うと、必ず SIGSEGV が生成されます。

省略時の動作を変更するには、調整可能なパラメータ NULLPTR を変更してください。

nullptr コマンドを使用すれば、呼び出しプロセスのユーザ ID をベースにして、特定ユーザに対して省略時の動作を無効にすることができます。

nullptr コマンドは、次の引き数で呼び出しできます。

enable
この引き数を使用すると、nullptr はカレントユーザのヌルポインタ参照をイネーブルにします。

disable
この引き数を使用すると、nullptr はカレントユーザのヌルポインタ参照をディセーブルにします。

引き数を使用しないと、nullptr はカレントユーザで有効になっている動作を表示します。

関連項目

sysi86(2)


SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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