asa(1)


asa -- 改行制御文字の解釈

形式

 
   asa [file]... 

機能説明

asa コマンドは、以下に説明するように指定された file を、ファイルからラインプリンタ制御シーケンスまでの標準出力マッピング改行制御文字に書き出します。

各行の最初の文字は、入力から削除されます。さらに、削除された文字の意味は以下のとおりです。

space
行の残りの部分を、変更しないで出力します。

0
改行文字を出力し、その後に入力行の残りの部分を続けます。

1
行送りを出力し、その後に入力行の残りの部分を続けます。

+
前の行の改行文字を復帰改行と置き換え、カラム位置 1 に戻って印刷するようにし、その後に入力行の残りの部分を続けます。``+'' が入力での最初の文字の場合、空白文字と同じ意味になります。

行内で最初の文字として表示される、上記にリストした以外の文字は、無視されます。

オペランド

file パラメータは、既存のファイルのパスです。複数のファイルを指定することができます。

入力

入力ファイルは、プレインテキストファイルでなければなりません。file パラメータが指定されていない場合、asa は標準入力に入力された文字を解釈します。

環境変数

asa の実行に影響する環境変数は、以下のとおりです。

LANG
国際化変数が未設定またはヌルの場合の省略値を設定します。LANG が未設定またはヌルの場合、処理系に固有の省略時ロケールから、対応する値を使用します。国際化変数のいずれかに無効な値がある場合、このユーティリティの動作は、変数をまったく定義していない場合と同じになります。

LC_ALL
値として空でない文字列を設定した場合は、他の国際化変数をすべて無効にします。

LC_CTYPE
テキストデータ中にある一続きのバイトを文字として解釈するロケール(たとえば、引き数および入力ファイルのマルチバイト文字に対するシングルバイト文字)を決定します。

LC_MESSAGES
標準エラーに出力される診断メッセージの形式と内容を左右するロケールを決定します。

出力

標準出力は、入力ファイルのテキストを「機能説明」で記述したように変更したテキストです。

終了コード

終了値 0 は、すべての入力ファイルを正常に出力したことを示します。0 よりも大きい値は、入力処理中にエラーが発生したことを示します。

使用法

使用例

以下のコマンド
 
   asa textfile 
を使用すると、端末上のファイル(FORTRAN 形式の改行制御文字を使用してプログラムによって作成されます)を参照することができます。

以下のコマンド

 
   a.out | asa | lp 
は、a.out (おそらく、以前にコンパイルされた FORTRAN プログラム)の FORTRAN 出力を整形し、それをデフォルトプリンタに転送します。

関連項目

lp(1).
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.