umask(1)


umask -- ファイル作成モードのマスクの設定

形式

/usr/bin/umask [-S] [mask]

機能説明

このシェルスクリプトは、/u95/bin/sh シェルが実行するのと同じ名前の組み込みコマンドを実行します。詳細は、ksh(1) を参照してください。

ユーザファイル作成モードのマスクを mask で設定します。このマスクが、その後作成されるファイルの許可ビットの初期値を制御します(creat(2) を参照)。

mask は、シンボルまたは8進数の形式で指定できます。mask の構文については chmod(1) を参照してください。mask をシンボル形式で指定すると、umask はシンボル定義の論理的補数で設定されます(つまりシンボル形式では、許可を禁止するのではなく許可の設定を行います)。マスクが 8 進数の形式であれば、各設定ビットはそれぞれに一致する許可をマスクします(シンボル形式の補数にします)

mask を省略すると、マスクの現在値がシンボルまたは 8 進数のいずれかの形式で表示されます(-S オプションを参照)。

シェルは、umask コマンドを認識し実行します。umask をユーザの .profile (profile(4) を参照) に含めておくと、ログイン時に呼び出し、ファイルやディレクトリの作成時に許可を自動的に設定できます。

オプション

-S
シンボル形式のマスクを使用します。このオプションを指定しないと、マスクは 8 進数で表示されます。シンボル形式での出力は、次の入力を指定した場合の printf(1) の出力形式と同じです。
 
   "u=%s,g=%s,o=%s\n" owner_perms group_perms other_perms 

各許可文字列の意味は、chmod(1) 引き数のものと同じです。

使用例

例えば、umask 022umask a=rx,u+w は、どちらもグループと他のユーザの書き込み許可を取り消します(モード 777 で普通に作成したファイルはモード 755 となり、モード 666 で作成したファイルはモード 644 となります)。

ファイル

/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxcore.abi
言語固有のメッセージファイル(environ(5)LANG を参照)

関連項目

chmod(1), chmod(2), creat(2), profile(4), ksh(1), umask(2)

注意

8 進数形式の umask は下位互換性のためのもので、将来のリリースではサポートされません。使用しないようにしてください。


SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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