ワードとは、空白で区切られた最大の文字列です。空白は、LC_CTYPE (environ(5) の LANG を参照) で設定された現在のロケールでの isspace に指定された文字シーケンスです。C のロケールでは、空白は次の文字のいずれかです。スペース、改行、水平タブ、垂直タブ、フォームフィード、あるいは復帰改行。
wc は、環境変数 LC_CTYPE に指定されたロケールに従って、補助コードセット文字を処理します。補助コードセット文字は、ワードカウントでは空白文字として無視されます。
各ファイルの標準出力は、printf(1) に次の入力を与えた場合の出力と同じです。
"%d %d %d %d %s\n" newlines words bytes characters file
省略時には、wc はすべてのオプションを指定したものとして動作します。つまり、ファイル内の行数、ワード数、バイト数、および文字数を報告します。いずれかのオプションを指定した場合は、そのオプションに関するカウントだけを報告します。file に何も指定しないと、ファイル名をまったく出力しません。合計の行では、file はロケールの``total''に相当するもので置き換えられます(C のロケールでは``total''が書き込まれます)。