splitmail(1)


splitmail -- メールメッセージの MIME にしたがった部分メッセージへの分割

形式

splitmail [-d] [-v] [-s splitsize] [-p prefix] [-i id-suffix] [filename]

機能説明

splitmail プログラムは、MIME によって定義された "message/partial" 型を用いて、メールメッセージをより小さい部分に分割します。MIME は、マルチメディアメール形式に関するインターネット標準案です。

省略時解釈では、メッセージは標準入力から得られますが、filename を指定した場合は、メッセージは指定したファイルから読み取られます。次に、splitmail は、MIME にしたがった部分メッセージファイルのセットを生成します。

1 番目の部分の出力ファイルの名前は、/tmp/split.1 で、以降同様です。プレフィックス /tmp/split は、-p オプションを使用して、置き換えることができます。

オプション

splitmail は、次のコマンド行オプションをサポートしています。

-d
メールを配送する必要があることを指定します。

-v
詳細情報フラグを sendmail へ渡す必要があることを、指定します。

-s splitsize
メッセージを分割するための領域サイズを指定します。これは、現在の設定を置き換えます。

-i id-suffix
splitmail が、同じような(しかし同じではない)``message-id''フィールドで部分を生成することを強制します。この``message-id''フィールドの形式は、部分メッセージをお互いに容易に関連付けることを可能にし、コマンド行の -i の後に指定されたサフィックスで終わります。

-p prefix
分割されたファイルの名前付けにおいて、splitmail が、省略時解釈のプレフィックス(/tmp/split)ではなく、指定されたプレフィックスを用いることを指示します。

使用法

メッセージの分割における省略時の領域サイズは、250K バイト(250000 バイト、サイトごとに決定される)ですが、これはコンパイル時のオプションです。このサイズは、-s スイッチ、あるいは環境変数 SPLITSIZE を用いて、置き換えることができます。

領域サイズより小さいメッセージは、部分メッセージに変換されず、単一のファイルに書き出されるか、あるいは単一のメッセージとして配送されます。

SPLITSIZE は、省略時の領域サイズを置き換えるか、あるいは、確実にメッセージを分割しないために使うことができます。SPLITSIZE を 4000K (4000000) という値に設定することにより、実際にメッセージが分割されなくなりますが、メールがどこかのメールトランスポートソフトウェアによって拒絶される可能性も高くなります。

警告

入力のサイズが限界に近く、また入力が標準入力ではなくファイルから来ている場合、splitmail は部分の数を誤って見積もる場合があり、余分な部分を書き出します。特に問題は生じませんが、まぎらわしい結果となります。実際には 1 のときに見積りが 2 である場合は、特にまぎらわしくなります。

関連項目

mailto(1), metamail(1)

注意

作者は、Bell Communications Research, Inc. の Nathaniel S. Borenstein です。詳細情報については、著作権表示のページを参照してください。


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