wc(1)


wc -- ワードカウント

形式

wc [-lwcm] [file . . .]

機能説明

wc コマンドは、指定されたファイル、または file を指定しない場合には、標準入力の newline 文字、ワード、バイトを数えます。また、指定された全ファイルの合計も行います。

ワードとは、空白で区切られた最大の文字列です。空白は、LC_CTYPE (environ(5)LANG を参照) で設定された現在のロケールでの isspace に指定された文字シーケンスです。C のロケールでは、空白は次の文字のいずれかです。スペース、改行、水平タブ、垂直タブ、フォームフィード、あるいは復帰改行。

wc は、環境変数 LC_CTYPE に指定されたロケールに従って、補助コードセット文字を処理します。補助コードセット文字は、ワードカウントでは空白文字として無視されます。

各ファイルの標準出力は、printf(1) に次の入力を与えた場合の出力と同じです。

"%d %d %d %d %s\n" newlines words bytes characters file

省略時には、wc はすべてのオプションを指定したものとして動作します。つまり、ファイル内の行数、ワード数、バイト数、および文字数を報告します。いずれかのオプションを指定した場合は、そのオプションに関するカウントだけを報告します。file に何も指定しないと、ファイル名をまったく出力しません。合計の行では、file はロケールの``total''に相当するもので置き換えられます(C のロケールでは``total''が書き込まれます)。

オプション

-l
newline 文字(行)数を報告します。

-w
ワード数を報告します。

-c
バイト数を報告します。

-m
文字数を報告します。
オプションが何も指定されない場合、省略時の解釈は -lwc となります。

ファイル

/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/uxcore
言語特有のメッセージファイル(environ(5)LANG を参照)

SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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