pseudo(1)
pseudo --
非 STREAMS デバイス用の STREAMS インタフェース
形式
pseudo [-l] [-m line]
機能説明
pseudo コマンドは非 STREAMS tty デバイス上で STREAMS インタフェースを提供します。このコマンドはマスタの pseudo-tty デバイス(/dev/ptmx)とスレーブの pseudo-tty デバイス(/dev/pts/???)をオープンします。また省略時には、まず擬似端末エミュレーションモジュール
ptem(7) を、次に ラインディシプリンモジュール
ldterm(7) をスレーブにプッシュして、マスタとスレーブを接続します。(これ以降、他のコマンドがストリームを操作して、希望する構成を作成します。)その後、pseudo は fork して 2 つのプロセスになります。一方のプロセスはユーザの tty 回線から読み込んで、pseudo-tty に書き込みます。もう一方のプロセスは pseudo-tty から読み込んで、ユーザの tty に書き込みます。pseudo-tty 側では、シェルが実行されます。
pseudo には下記のオプションが指定できます。
- -l
-
「ログインシェル」(-sh として実行される)を実行します。省略時には、pseudo は簡単な対話型シェル(sh -i)を実行します。
- -m line
-
省略時の ldterm モジュールではなく、ラインディシプリンモジュール line をプッシュします。プッシュされるのは 1 ラインディシプリンだけです。
pseudo を実行すると、実際の tty として動作する STREAMS デバイスに接続された標準入出力ファイルを持つ対話型シェルが作成されます。この機能は、STREAMS デバイスが必要であるのに非 STREAMS デバイスドライバを使用している場合に便利です。
実行されたシェルがすでに終了していれば、pseudo は終了し、制御は元の
termio(7) パラメータが指定された tty に戻ります。
ファイル
- /dev/ptmx
-
擬似端末マスタデバイス
- /dev/pts/*
-
擬似端末スレーブデバイス
関連項目
ldterm(7),
ptem(7),
pty(7)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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