sdipath(1M) を参照)では、単一ディスクに対して複数のパスが存在する場合があります。ディスク名は、最初に検出されたそのディスクへのパスによって決まります。ゴースト名は、ディスクに元のデバイスノードアドレスでアクセスできなくなっても、別のパスを介してアクセスできる場合に、そのディスクに引き続きアクセスできるように用意されています。
たとえば、あるコントローラから別のコントローラにディスクを移動すると、そのディスクは新規アドレスを獲得します。旧アドレスはゴースト名として保存され、旧アドレスと新アドレスとのマッピングが作成されます。元のデバイスノード名は変更されません。
この場合、ゴースト名は、デバイスノードを次のようにするために使われます。
-
ファイルシステムテーブルは変更されず、ディスクに常駐するファイルシステムが自動的にマウントされる。
-
元のデバイスノードを使うアプリケーションから、ディスクに引き続きアクセスできる。
あるコントローラから別のコントローラにディスクを移動すると、そのディスクは 2 つのアドレスを占めることになるので注意してください。名前のマッピングを削除するまで、新規ディスクを旧アドレスに追加することはできません。sdighost を使うと、関連付けられたゴースト名を削除してマッピングを削除できます。
sdighost では、デバイステーブルが読み込まれ、すべてのディスクとそれに関連付けられているゴース ト名がリストされます。-r オプションを指定すると、すべての Ghost Name エントリが削除され、そのデバイスの旧アドレスに基づいてデバイスノードが再作成されます。
ゴースト名のレコードは、一度呼び出してから次に呼び出すまで /etc/device.tab に保管されます。最初に新規ディスクが見つかった時点では、ゴースト名は割り当てられず、デバイスノードは実アドレスに基づいて作成されます。
デバイスが元のアドレスに戻ると、それに関連付けられたゴースト名が削除されます。
オプション
sdighost で指定できるオプションは、次のとおりです。
- -l
-
すべてのディスクとゴースト名がリストされます。
- -r
-
使用中のゴースト名が削除され、実アドレスに基づいてデバイスノードが再作成されます。
ファイル
- /etc/device.tab
-
戻り値
sdighost は、正常終了すると 0 を返します。エラーが検出されると、負の値を返します。
関連項目
sdimkdev(1M),
sdimkdtab(1M),
sdipath(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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