psradm(1M)
psradm --
プロセッサ管理
形式
psradm -a -f | -n [-v]
psradm -f | -n [-v] processor_id [ . . .]
機能説明
psradm コマンドは、マルチプロセッサシステムのプロセッサ構成管理へのインタフェースです。これは、マルチプロセッサシステムにおいて個々のプロセッサの管理状態を管理するためにシステム管理者およびオペレータによって使用されます。processor_id は、プロセッサを一意に識別する整数です。1 つ以上のプロセッサを、指定することができます。
正常な状態の遷移は、後のシステムアクティヴィティアカウンティングのために /var/adm/wtmp ファイルに記録されます。
-n オプションが指定されたとき、次のメッセージがカーネルログドライバに書き込まれます。
UX:psradm:INFO:At MM/DD/YY HH:MM:SS, processor_id was brought online.
-f オプションが指定されたとき、次のメッセージがカーネルログドライバに書き込まれます。
UX:psradm:INFO:At MM/DD/YY HH:MM:SS, processor_id was taken offline.
さらに、-v オプションが指定されたとき、メッセージは標準出力(ファイル)に書かれます。
システムのリブート、プロセッサのオンライン化のようなシステムアクティビティは、/var/adm/wtmp ファイルに記録されます。
オプションは、次のとおりです。
- -a
-
すべてのプロセッサが操作の対象であることを指定します。
- -f
-
指定されたプロセッサをオフライン化し、使用不可にします。このトークンは、オンラインあるいはロック解除された管理状態からオフラインあるいはロックされた管理状態への移行を指定します。-a オプションが指定された場合、ブートプロセッサを除いたすべてのオンラインのプロセッサはオフライン化されます。プロセッサがアイドル状態になるまで、プロセッサはオフライン化することができません。
- -n
-
指定されたプロセッサをオンライン化します。processor_id の指定がない場合は、すべてのプロセッサをオンライン化します。-n は、ロックされた管理状態からロック解除された管理状態への移行を指定します。-a オプションが指定された場合、すべてのオフラインプロセッサをオンライン化します。この操作を実施する前に、指定されたプロセッサは運用可能状態でなければいけません。
- -v
-
省略時には、コマンドは無表示で実行します。-v により、コマンドは processor_id ごとの完了ステータスを報告します。
エラー
次の条件で、プログラムは異常終了します。
-
ユーザに、適切な特権がない。
-
指定された processor_id は、無効である。
-
指定されたプロセッサは、1 つ以上のバインドされた LWP を持つため、オフラインにできない。
使用例
プロセッサのロック解除、あるいはオンライン化をするには、次のように入力してください。
psradm -n processor_id
プロセッサのロック、あるいはオフライン化をするには、次のように入力してください。
psradm -f processor_id
関連項目
psrinfo(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.