hpnpf(1M)
hpnpf --
ネットワーク周辺機器のフィルタ
形式
/usr/lib/hpnp/hpnpf -x peripheral [ -nNrRv ] [ -c port ] [ -l logfile ] [ -p port ]
[ file ... ]
機能説明
hpnpf は、それぞれのファイルを順に読み込み、TCP 接続を経由してネットワーク周辺機器へ送信します。ネットワーク周辺機器から出力があると、標準出力に書き込まれます。入力ファイルを指定しないか、または引き数 - がある場合には、cat(1) の場合と同様に、hpnpf は標準入力から読み込みます。このため、標準入力を他のファイルと組み合わせることができます。
hpnpf が peripheral に接続できない場合には、成功するまで接続を再試行します。-R オプションを指定すると、再試行はできません。
hpnpf は、出力フィルタ、入力フィルタ、その両方(「リレー」モード)として動作することができます。
hpnpf をリレープロセスとして使用(-r オプションを使用)すると、バナーページおよびすべてのプリントジョブファイルを、1 度の接続でネットワーク周辺機器へ送信することができます。
hpnpf は、標準入力からバナーページを受け付け、ネットワーク周辺機器へ送信し、さらに入力フィルタから送信されたデータをリレーします。hpnpf によって現在のディレクトリに書き込まれたファイル .port は、制御と、入力フィルタが hpnpf に接続するために使用するデータポートを表します。入力フィルタは、ファイルを終了すると制御ポート上で hpnpf からの 1 バイトの応答を待ちます。応答が 0 の場合には、 hpnpf はデータを正常に送信し、バッファが空になります。応答が 0 以外の場合には、エラーであることを表します。
オプション
hpnpf は、次のオプションを受け付けます。
- -c port
-
制御行の接続。このオプションは、/etc/printcap が hpnpf を、同一ホスト上のリレープロセスを経由してデータを渡すための入力フィルタとして指定した場合に限って使用します。
- -l logfile
-
詳細(verbose)ログ採取情報を logfile に書き込みます。ロギングメッセージは、hpnpf の動作内容に関する詳細なメッセージです。ロギングメッセージに含まれているのは、このネットワーク接続に書き込まれたり読み込まれたバイト数です。このオプションを省略すると、hpnpf は、ログ採取を実行しません。
- -n
-
PCL エスケープシーケンス(ESC&k2G)をファイルの前に送信します。このため、ファイルの最後を表す文字が復帰改行ではなく改行(ASCII LF)に設定されます。
- -N
-
ネットワーク周辺機器に送信されたデータを対象に、改行(ASCII LF)文字を復帰改行文字のペアに変換します。このオプションは、バイナリ送信に使用してはいけません。
- -p port
-
ネットワーク周辺機器にある port に接続します。省略値はポート 9100 です。
- -r
-
リレーモードで動作します。このオプションは、/etc/printcap が hpnpf を別の入力フィルタと共に出力フィルタとして指定する場合に限って使用します。リレーモードで動作していると、hpnpf は、コマンド行にファイルがリストされていても無視します。
- -R
-
最初の接続が失敗しても再試行しません。このオプションを使用すると、hpnpf の外部から制御するようになるまでの再試行の間隔および回数を設定できます。
- -v
-
詳細(verbose)モード。接続が開始され、成功すると、標準エラーにメッセージを表示します。1024 バイト転送されるつど、シャープ記号(#)を 1 つ表示します。
- -x peripheral
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ファイルを peripheral に送信します。peripheral は、ホスト名またはピリオドで区切られた 10 進数のインターネットアドレスです。
戻り値
すべてのファイルが正常に送信されると、hpnpf は 0 を戻します。エラーが発生すると、0 以外の値が戻ります。
関連項目
hpnptyd(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.