rlockshm(1M)
rlockshm --
ファイルおよびレコードのロッキングのための共有メモリ制御
形式
rlockshm -[cdhmrAFHLO] [configParam] . . .
rlockshm -V
機能説明
オプションを指定しないで実行すると、rlockshm は共有メモリのアタッチを試み、これが存在しない場合は作成します(オプションリストが指定されていれば、これに従う configParam 設定を使用します)。
rlockshm のコマンド行では、次のオプションが使用できます。
- -c
-
このオプションを使用すると、共有メモリとセマフォを強制的に作成することができます。指定された資源がすでに存在する場合は、エラーが報告されます。configParam 設定を使用して、省略時の条件を変更することができます。
- -d
-
default のコンフィギュレーションを表示し、終了します。省略値は、現在構成されている値とは異なる場合があることに注意してください(-m オプションを参照)。
- -h
-
ヘルプメッセージを表示します。このオプションを指定すると、プログラムはそれ以上動作しません。
- -m
-
current のコンフィギュレーションを表示し、終了します。現在の値は省略値とは異なる場合があることに注意してください(-d オプションを参照)。また、共有メモリとセマフォが存在しない場合、このオプションを使用すると、他のオプションが妨げなければ、これらを作成することができます。
- -r
-
破壊された共有メモリセグメントとセマフォの明示的な削除を指定します(非常に厳しい条件下では、ホストが提供するコマンドを使用して、資源を個別に削除しなければならないことがあります)。下記の「警告」の項を参照してください。
- -A
-
内部テーブルのすべてのエントリを表示するように指定します。通常、内部テーブルが表示されるときは、現在使用されているエントリだけが表示されます。
- -F
-
ファイルテーブルを表示します。ファイルテーブルは、個別にオープンされた各ファイルについてのエントリを含んでいます。
- -H
-
ハッシュテーブルを表示します。ハッシュテーブルは、ファイルテーブルエントリの検索を高速化するために使用されます。
- -L
-
ロックテーブルを表示します。ロックテーブルの各エントリは、PC-Interface を実行しているパーソナルコンピュータからの特定のロック要求に対応しています。
- -O
-
オープンファイルテーブルを表示します。オープンファイルテーブルは、PC-Interface を実行しているパーソナルコンピュータが発行した個々のオープン要求の記録です。このテーブルのエントリの数が、ファイルテーブルのエントリの数よりも少なくてはなりません。
rlockshm コマンドは、configParam が param=value の形式で指定するオプションのパラメータを取ります。
次のパラメータが構成できます。
- base
-
共有メモリセグメントのアタッチアドレス(通常の値は 0 で、システムがアドレスを選択することができます。これにより大部分の問題を回避することができます)。
- keys
-
共有メモリとセマフォキーの下位 16 ビット。
- opentable
-
オープンできるファイルテーブルエントリの最大数。
- filetable
-
ファイルヘッダテーブルエントリの最大数。
- hashtable
-
ハッシュされるファイルテーブルエントリの最大数。
- locktable
-
レコードロックテーブルエントリの最大数。
- reclocks
-
個々のレコードロックの最大数。
- -V
-
このコマンドの内部バージョン番号を表示します。
警告
-r オプションを使用する前に、すべての pcidossvr プロセスを終了する必要があります。安全性を最大限に高めるためには、新しい PC-Interface コネクションが発生しないように、PC-Interface サーバも停止するべきです。
注意
コンフィギュレーションデータを設定するときには、rlockshm のための共有メモリセグメントとセマフォを作成する必要があります。これらがすでに存在する場合は、(-r オプションを使って)削除してください。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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