dlpid(1M)
dlpid --
DLPI デーモン
形式
/usr/sbin/dlpid
機能説明
dlpid デーモンは、nd(1M) ネットワークドライバの開始/停止スクリプトから呼び出されます。このデーモンは、I_LINK STREAMS の ioctl を使用して、共通の DLPI (Data Link Provider Interface) モジュールのインスタンスをそれぞれの MDI (MAC Driver Interface) ドライバのインスタンスにリンクさせます。
DLPI モジュールは、次のような共通の媒体依存サービスを提供しています。
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MAC (Media Access Control) フレームの多重化および非多重化。
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LLC Class 1 - IPX/SPX、NetBEUI、OSI で使用される、共通の低レベルネットワーキングプロトコル。SNAP では必須。
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SNAP (Sub Network Access Protocol) - イーサネット型スタック(TCP/IP など)を非イーサネット型ネットワークで実行できるようにする、低レベルのネットワーキングプロトコル。
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ソースルーティング - リング型トポロジーネットワーク(トークンリングや FDDI など)で使用され、フレームが複数の接続されたリングをトラバースできるようにする、低レベルのネットワーキングプロトコル。
MDI ドライバは、ネットワークアダプタの種類に固有のものです。つまり、MDI ドライバは、ハードウェアが使用中の場合には伝送の前にフレームを待機させ、DLPI モジュールとネットワークアダプタの間で STREAMS メッセージブロックを単に渡すだけです。
dlpid デーモンは /etc/nd start によってバックグラウンドで起動され、システムがマルチユーザ状態である間は、引き続きアクティブのままです。dlpid によって DLPI デバイスファイルおよび MDI デバイスファイルがオープンされ、プロトコルスタックに引き続きリンクされ、使用できる状態となります。
dlpid パイプは /etc/inst/nd/dlpidPIPE です。
関連項目
mdi(7),
nd(1M),
streamio(7)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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