デスクトップは、X サーバが 2 つのローカルソース(misc フォントディレクトリとローカルフォントサーバ)からフォントを得るように構成されます。フォントサーバカタログは、スケーラブルアウトラインフォントディレクトリ(type1)と、2 つのビットマップフォントディレクトリ(75dpi と 100dpi)を定義します。これら 3 つのディレクトリはすべて /usr/X/lib/fonts にあります。
省略時には、UnixWare のフォントサーバは Adobe Type Manager を使用して Type 1 フォントをレンダリングします。
バニラ X11R5 では、xset fp rehash が実行されると、X サーバのフォントパス内のディレクトリだけが再読み込みされ、フォントサーバディレクトリは再読み込みされません。X11R5 には、カタログに定義されたディレクトリの再読み込みをフォントサーバに要求するユーティリティは提供されていません。しかし、SIGUSR1 シグナルが送られた場合、これらのディレクトリを再読み込みします。 fsfpreset は UnixWare 固有のユーティリティであり、必要な SIGUSR1 シグナルをローカルフォントサーバプロセスに送信し、使用可能なフォントについてのカタログを再読み込みさせます。
fsfpreset に対する引き数はフォントサーバプロセスのポート番号です。fsfpreset はこの番号を使用して、ファイル /dev/X/fs.port-number.pid にあるフォントサーバプロセスのプロセス ID を見つけ出し(このプロセス ID は、フォントサーバ fs が起動時にそこに置きます)、そのプロセスに SIGUSR1 シグナルを送ります。
fsfpreset は、 fs プロセス自身と同じ許可で setuid を実行しなければなりません。UnixWare では、これは bin というシステム id です。
fontmgr プロセスは、X サーバのフォントパスからフォントサーバ要素を獲得することによって、fsfpreset が使用するポート番号引き数を獲得します。この動作は、X サーバフォントパスにあるローカルフォントサーバごとに行われます。なお、UnixWare での省略時のポート番号は 7000 です。