userdel(1M)


userdel -- ユーザログインのシステムからの削除

形式

userdel [-r] [-n months] login

機能説明

userdel コマンドはユーザのログイン定義をシステムから削除します。このコマンドは、指定されたログインの定義を除去し、適切なログイン関係システムファイルの作成とファイルシステム変更を行います。このコマンドは削除するユーザの UID を /etc/security/ia/ageduid ファイルに格納します。このファイルに格納された ID は、ある期間が過ぎるまで使用されません。このように、UID の使用をある期間さけることを「UID の保留」といいます。

指定された login/etc/netware/nwusers ファイルの NetWare ディレクトリサービス(NDS)ユーザコンテキストにマップされている場合、userdel はそのマッピングをファイルから削除します。

以下のオプションを使用することができます。

-r
ユーザのホームディレクトリをシステムから削除します。ディレクトリは既存のものでなければなりません。コマンドが正常に実行されると、そのホームディレクトリの下にあるファイルとディレクトリにはもうアクセスできません。ホームディレクトリのパス名がネットワーク情報サービス(NIS)に管理されていて、ユーザのエントリを削除するときに NIS が利用できない場合、ユーザのホームディレクトリは削除されないことがあるので注意してください。

-n months
削除する UID を保留にする期間(月数)を指定します。その UID が再使用されないようにするには -1 を指定します。また、すぐに再使用されるようにするには 0 を指定します。-n オプションを指定しないと、削除した UID は省略時の保留期間が過ぎてから再使用されます。

login
システム上の既存のログインを指定する印書可能文字列です。これにはコロン(:)または復帰改行(\n)が含まれていてはいけません。

login がネットワーク情報サービス(NIS)によって管理されている場合、login はローカルシステムだけから削除され、NIS データベースからは削除されません。

警告

userdel を使用しユーザのログイン定義を削除する場合は、常に adminuser -d login_name を実行し、安全性を損なわないようにします。adminuser を実行しないと、TFM データベースに追加されているユーザのログイン定義を削除した場合に、安全性に問題が生じます。メタファに追加されているユーザを削除するには、デスクトップメタファを使用します。

全てのユーザが特権を持っているわけではありませんが、通常デスクトップユーザは特権を持っています。ログイン定義を削除されたユーザが特権を持たない場合、adminuser -d が実行されると、次のエラーメッセージが表示されます。

 
   UX:adminuser:ERROR:Undefined user login_name 

ファイル

/etc/default/userdel

/etc/group

/etc/netware/nwusers

/etc/passwd

/etc/security/ia/ageduid

/etc/security/ia/audit

/etc/security/ia/index

/etc/security/ia/master

/etc/shadow

監査ユーティリティがインストールされていない場合、ファイル /etc/security/ia/audit は利用できません。

関連項目

adminuser(1M), groupadd(1M), groupdel(1M), groupmod(1M), logins(1M), passwd(1), useradd(1M), usermod(1M), users(1bsd)

診断

userdel コマンドは、以下の値のどれかを返して終了します。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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