ulimit(1)


ulimit -- ファイルサイズ制限の設定または通知

形式

/usr/bin/ulimit [-f] [blocks]

機能説明

このシェルスクリプトは、/u95/bin/sh( ) シェルが提供している同じ名前の組み込みコマンドを実行します。このシェルの詳細については、ksh(1) を参照してください。

ulimit コマンドは、シェルおよびその子プロセスが作成したファイル(どのサイズのファイルも読み込み可能です)に対して追加するファイルサイズ書き込み制限を設定または通知します。制限を増やせるのは、適切な特権を持つプロセスだけです。

フラグ

-f
ブロック単位でファイルサイズ制限を設定(または blocks オペランドが存在しない場合は通知)します。-f オプションの指定は、デフォルトでもあります。つまり、-r オプションを前に付けた場合も、付けない場合も blocks の数値を指定することができ、両方ともファイルサイズ制限を引き上げようとしているものとして解釈されます。

オペランド

blocks
新しいファイルサイズ制限として使用する 512 バイトのブロックの数。

環境変数

ulimit の実行に影響する環境変数は、以下のとおりです。

LANG
国際化変数が未設定またはヌルの場合の省略値を設定します。LANG が未設定またはヌルの場合、処理系に固有の省略時ロケールから、対応する値を使用します。国際化変数のいずれかに無効な値がある場合、このユーティリティの動作は、変数をまったく定義していない場合と同じになります。

LC_ALL
値として空でない文字列を設定した場合は、他の国際化変数をすべて無効にします。

LC_CTYPE
テキストデータ中にある一続きのバイトを文字として解釈するロケール(たとえば、引き数のマルチバイト文字に対するシングルバイト文字)を決定します。

LC_MESSAGES
標準エラーに出力される診断メッセージの形式と内容を左右するロケールを決定します。

出力

blocks オペランドが存在しないときには、標準出力を使用します。現在のブロック数が制限されている場合、現在の制限内のブロック数を標準出力に書き込みます。

終了コード

終了コード ``0''は、正常終了したことを示します。``0''よりも大きい終了コードは、もっと高い制限の要求が拒否されたか、エラーが発生したことを示します。

使用法

ulimit はカレントシェル実行環境に影響を与えるので、以下のような独立したユーティリティ実行環境で呼び出される場合は、
 
   nohup ulimit -f 10000 
   env ulimit 10000 
呼び出し側の環境のファイルサイズ制限には影響しません。

プロセスが制限をいったん減らすと、元のシステム制限に戻ったとしても(適切な特権がない場合は)増やすことはできません。

使用例

以下のようにファイルサイズ制限を 51,200 バイトに設定します。
 
   ulimit -f 100 

関連項目

ksh(1), ulimit(2).


SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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