dinit(1M)
dinit --
ログインプロセス後のマルチユーザ環境のために実行されたコマンドの実行
形式
/sbin/dinit
機能説明
このファイルは、/etc/inittab のエントリを通して実行されます。dinit は、ログインプロセスが作成されるまで遅らせることができるマルチユーザ状態 2 および 3 において、初期化の一部(慣習的に rc2 によって実行される)の完了に責任を持ちます。このコマンドの目的は、マルチユーザ状態へのシステムスタートアップ性能を改善することです。
dinit が実行するアクションは、ディレクトリ /etc/dinit.d 内のファイルにあります。/etc/dinit.d のファイルは S または K で始まり、その後に番号とファイル名の残りの部分が続いていなければなりません。S で始まるファイルは、start オプションを指定して、K で始まるファイルは、stop オプションを指定して実行されます。他の文字で始まるファイルは無視されます。これらのファイルは、ASCIIソートシーケンス順に /usr/bin/sh で実行されます。
システムがマルチユーザになったときに初期化しなければならない関数が追加されたが、ユーザがシステムにログインするまでその関数を完了させる必要がないときには、/etc/dinit.d ファイルに適切なファイルを追加しなければなりません。
dinit コマンドとそれに対応する /etc/dinit.d ファイルが実行する機能には、下記のものがあります。
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コネクションサーバの開始
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プリンタサービスの開始
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/usr/sbin/cron の実行による cron デーモンの開始
必要に応じて他の関数を追加し、ハードウェアおよびソフトウェア機能の追加のサポートもできます。
関連項目
inittab(4),
rc2(1M),
shutdown(1M)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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