acctcms(1M)


acctcms -- プロセスごとのアカウンティングレコードのコマンドの要約

形式

/usr/lib/acct/acctcms [-a [-p] [-o]] [-c] [-j] [-n] [-s] [-t] files

機能説明

acctcms は通常、acct(4) に述べる形式で 1 つ以上の files を読み込みます。acctcms は同じ名前をもつコマンドを実行したプロセスのすべてのレコードを追加、分類し、通常は、内部要約形式で標準出力に書き込みます。オプションは次のとおりです。

-a
内部要約形式ではなく、ASCII 形式で出力を印書します。出力に含まれるものは acctcom(1) にあるように、コマンド名、実行回数、総キロコア分、総 CPU 時間(分)、総実時間(分)、平均メモリ容量(K)、呼出しごとの平均 CPU 時間(分)、「ホグファクタ」、転送文字、そして読み書きしたブロックです。 出力は通常、総キロコア分を使ってソートします。

-c
総キロコア分ではなく、総 CPU 時間数を使ってソートします。

-j
一度だけ呼び出されたコマンドをすべて``***other''に統合します。

-n
コマンドの実行回数を使ってソートします。

-s
これ以降のファイル名はすべて内部要約形式です。

-t
すべてのレコードをトータルアカウンティングレコードとして処理します。 省略時の内部要約形式では、各フィールドをプライムタイム部および非プライムタイム部に分割します。 このオプションはプライムタイム部および非プライムタイム部をまとめて1つのフィールドとし、古い(UNIX System V リリース 4.0 の) acctcms の内部要約形式レコードに対して上位互換性をもたせるものです。

次のオプションは、-a オプションを指定した場合にのみ使用することができます。

-p
プライムタイムのみのコマンドの要約を出力します。

-o
非プライム(offshift)タイムのみのコマンドの要約を出力します。
-p-o を両方指定すると、プライムタイムおよび非プライムタイムを組み合せたレポートを作成します。 出力する要約は、プライムと非プライムに分割される実行回数、CPU 時間(分)および実時間(分)以外総合的に使用できます。

毎日のコマンドアカウンティングを実行し、合計を計算する典型的なシーケンスは次のとおりです。

 
   acctcms file ... > today 
   cp total previoustotal 
   acctcms -s today previoustotal > total 
   acctcms -a -s today 

関連項目

acct(1M), acct(2), acct(4), acctcom(1), acctcon(1M), acctmerg(1M), acctprc(1M), acctsh(1M), fwtmp(1M), runacct(1M), utmp(4)

注意事項

-t を新しい内部要約形式ファイルで使用した場合、または古い内部要約形式ファイルで使用しなかった場合には、出力結果は予測できません。
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
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