tsaunix(1)


tsaunix -- SCO UnixWare 用のストレージ管理サービス(SMS)ターゲットサービスエージェント(TSA)

形式

tsaunix

機能説明

tsaunix プログラムは、マウントされたファイルシステムのバックアップの目的で、SCO UnixWare マシン上にストレージ管理サービス(SMS)ターゲットサービスエージェント (TSA) API をインプリメントします。tsad(1) プログラムは、NetWare サーバ上の SMS バックアップ/リストアエンジンから接続要求を受信すると、実際のバックアップまたはリストアを実行するために tsaunix プロセスを生成します。tsaunix は、バックアップの際にマウントポイントを越えては動作せず、シンボリックリンクを追うこともしません。リモートファイルシステム(たとえば NFS®)もバックアップしません。

ローカルファイルシステムが主な資源であり、ファイルシステムがマウントされているファイルシステムは資源として表示されます。マウントポイントディレクトリの先頭の``/''は、バックアップエンジンでは ROOT: として表示されます。

ユーザは、エンジンのスキャン制御オプションを指定して、バックアップするディレクトリやファイルのスキャン方法をカスタマイズすることができます。UNIX に固有のスキャン制御オプションの 1 つが、「デバイススペシャルファイルの除外」です。このオプションは省略時には``no''に設定されています。つまり、省略時にはデバイススペシャルファイルはバックアップされます。

ユーザはバックアップやリストアを行うファイルシステム、ディレクトリおよびファイルの選択リストを選択することができます。選択リストはバックアップエンジン上で指定されるもので、ファイルシステム、ディレクトリおよびファイルの包含/除外リストです。

省略時除外リスト(省略時にはバックアップされないパス)は、SCO UnixWare システム上の /etc/Ignore ファイルから、/etc/Backup に記述されているパスを除いたものとして作成されます。

省略時除外リストは、バックアップエンジンから送られた選択リストよりも優先されます。

バックアップデータは、システム独立データ形式(SIDF)で符号化されています。

エラーメッセージが発生した場合は、/var/adm/unixtsa.log に書き込まれます。

ファイル

/usr/lib/locale/LC_MESSAGES/tsaunix.cat
言語固有のメッセージファイル(environ(5)LANG を参照)。

/etc/Ignore
省略時にバックアップされるパス。

/etc/Backup
/etc/Ignore のエントリによって指定されている場合でもバックアップするパス。tsaunix は、省略時除外リストから、/etc/Backup/etc/Ignore の両者に共通しているエントリを削除するためにのみ、このファイルを使用します。

関連項目

tsad(1), unixtsa.conf(4)
SCO UnixWare Forum Beta Release (BL12) -- September 1997
© 1997 The Santa Cruz Operation, Inc. All rights reserved.