以下に幾つかのAgletのサンプルを紹介します。完全なソースコードとドキュメントが付属しています。
WriterはUnixにおける"write"アプリケーションをAgletにより実現したものです。これは2つのAgletで出来ています。ひとつはWriterといいとどまっています。 もうひとつはWriterSlaveといい移動します。 WriterSlaveはWriterによりリモートホストに送り出され そこでウィンドウを開きWriterからのメッセージを表示します。 そのあとWriterSlaveはWriterのもとへ帰りメッセージが受信されたことを 知らせます。
FingerはUnixにおける"finger"アプリケーションをAgletにより実現したものです。 これは2つのAgletで出来ています。ひとつはWriterといいとどまっています。 もうひとつはWriterSlaveといい移動します。 FingerSlaveはFingerによりリモートホストに送り出され、目的地での ローカルユーザー情報を集めます。情報を集め終わると、FingerSlaveはFinger のもとへ帰りその情報を渡します。
Watcherはファイルの更新状況を監視するためのユーティリティをAgletにより実現したものです。 これは2つのAgletで出来ています。ひとつはWatcherといいとどまっています。 もうひとつはWatcherNotifierといい移動します。 WatcherNotifierはWatcherによりリモートホストに送り出され、 そこにとどまりファイルが更新されるのを監視します。 WatcherNotifierは普段は休止していて、定期的に起き上がりファイルが更新されたかどうかを チェックします。ファイルが更新されたらその都度WatcherNotifierはWatcherに知らせます。
Searcherファイル名に特定の文字列を含むものを探すためのユーティリティを Agletにより実現したものです。これは2つのAgletで出来ています。 ひとつはSearcherといいとどまっています。 もうひとつはSearcherSlaveといい移動します。 SearcherSlaveはSearcherにより送り出され(続けて) 複数の リモートホストを特定の文字列を含むファイルを探しながらまわります。 全てのファイル名を集めおわるとSearcherSlaveは最後に Searcherのもとへ帰り、集めたファイル名を表示します。
Transferはリモートホストにあるファイルを転送するためのユーティリティをAgletにより実現したものです。 これは2つのAgletで出来ています。 ひとつはTransferといいとどまっています。 もうひとつはTransferSlaveといい移動します。 TransferSlaveはTransferによりリモートホストに送り出され、 そこでファイルのコピーをつくります。最後にTransferSlave はTransfer のもとへ帰り、つくったコピーを渡します。