














プロローグ
「心の安らぎ」がテーマです。
ファッションは自己流で
●お遍路の服装に決まりはなく、修行僧のような形式にこだわることはありません。
普段着で通してもいいし、巡るうちに必要な用品を取り揃えればよいわけです。
●金剛杖、白衣、経本、納経帳、納札、さんや袋(頭陀(ずた)袋ともいう)、
数珠、持鈴ぐらいは持ちたいものです。
お寺の宿坊で泊まる
●お遍路にとって日中は各霊場を巡り、心は安らぐものの、身体は結構疲れるので
夜はゆっくりと休みたくなるんです。土佐の自然を感じたいアウトドア派はテント
を張るのもいいのですが、できればお寺の宿坊をお勧めしたいと思います。
●宿坊はお寺がお遍路のために提供している宿で、民宿やユースホステル程度に思
っていただければいいでしょう。食事も郷土色豊かで地元の味が楽しめます。お酒
も般若湯といってOK。住職の話も聞けて、俗世間を離れた聖地で心も身体もリラ
ックスできます。第24番札所の最御崎寺では、住職夫人が楽しい話を聞かせてくれ
ました。お寺によっては宿坊のないところや、人気の宿坊では泊まれない場合もあ
りますので事前に予約をしてください。
メモリアルは心の刻印
●お大師様は今でも、八十八カ所の聖地を巡り人々の祈願をしていると考えられて
います。そのお大師様と一緒に「同行二人」で巡り、お寺では納経をする。お札を
納めてお線香をあげ、読経(経本がある)、合掌したあと、納経所で納経帳に墨筆
授印をしてもらう。この一連の行為は心を静め、初めての人でも何かを感じられる
はずです。












96/8/15 (C)高知県