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■収納品注釈
[表情1970]
 現代の息吹(いぶ)きを動く姿で捕らえようとして、製作されたもの。白黒フィルムの寿命は、 
今のところ200〜500年程度しか保証されていないが、100年後には、技術も飛躍的に的 
に進歩するだろうし、何より”動くもの”を収納することに意味があった。ドキュメンタリーや 
や劇映画よりも残りにくい、平凡な日常的ふんい気を伝えるフィルムとして、そのテーマを人間 
の表情に求め、羽仁進委員の構想のもとに新しく製作した。笑い、悲しみ、怒りいった個々の表 
情を、さまざまな生活場面によって構成することにより、そこから現代文化の断面を興味深く表 
現しようとしたものである。