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選定方法

最終選定確認

 ■イントロダクション
 ■選定方法
 ●選定の三大方針
 ●知名人アンケートの実施
 ●選定上の問題点
 ●収納品アイデアを公募
 ●最終選定確認




1968年12月7日、第2回の3分科会、および第3回選定委員会が開催された。 
分科会では、 
(1)国内一般公募収納品の選定。 
(2)選定委員選定の収納品の確認と追加分の選考を行い、引き続いて開かれた選定 
   委員会で全選定収納品の再確認を行った。 
この時点での収納品総数は、物品が187件、759点、記録が103件、1、30 
9点で、計290件、2、068点にのぼった。この2、068点の個々の選定経過 
は、わずかな字数では、とても表現し尽くすことはできない。しかしすべて慎重な審 
議を経て、しかるべき理由に基づき、膨大な現代文化の中から厳選されてきたものば 
かりであった。これを裏返して言えば、選定委員をはじめ関係者が、数多く挙げられ 
た収納品候補の中から、たとえば、これはタイム・カプセルに収納しなくても、図書 
館に残されるにちかいない、といっだ予想のもとに悪戦苦闘して、ふるい落とした結 
果が、この数字となったのである。開発本部は、これら2、068点の選定品が、5 
0万cm3という限定された本体(容器)に、うまく納まるかどうかを知るために、 
それぞれの選定品の容積計算を始めた。しかし、正しい容積計算は、実際に選定品を 
収築し、5、000年間保存に耐えられるかどうか、実験、研究してみなければわか 
らない。中には、特別な保存策――別封や特別封入――しなければならないものもあ 
って、正確な容積計算は、収集活動の進行に伴って行われた収納実験によって、しだ 
いに明らかになっていった。収集活動も終わりに近づいた1970年の末、開発本部 
は、2、068点を本体に入れても、なお若干の空間が残されていることを確かめた 
うえ、実行委員会に追加の収納品を要望した。実行委員会は、直ちに繊維委員長およ 
び技術委員長の了解を求め、次の追加収納11品を決定した。それは、自然科学分野 
から、「電子管半導体ポケットブック」、チトクロームb5、社会分野から、手袋、 
くし、日本手ぬぐい、ふろしき、電子ガスライター、きせる、安全かみそり.飯茶わ 
んとはし、国語辞典である。そして、収集された収納品すべでを、もう一度総点検し 
分類し直した結果、総点数2、098点と決定した。 


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