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アミノ酸製剤
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アミノ酸輸液は、栄養輸液として最も重要なものの一つである。従来は、天然のタンパク質を加
水分解したものを原料として使用していたが、近年、技術の進歩により、高純度の各種L型必須、
ならびに、非必須アミノ酸が工業的に製造可能になり、その輸液製剤は、各科臨床領域で利用さ
れている。アミノ酸輸液の処方は、多種多様であるが、収納品のプロテアミンXTは、FAO
(国際連合食糧農業機構)、WHO(世界保健機構)のタンパク必要量専門委員会が1965年
に提示した人乳必須アミノ酸パターン、またMeyerが1960年に提唱した人乳非必須アミ
ノ酸パターンを基準として、必須アミノ酸と非必 須アミノ酸総量の比率を1:1に近づけたも
のである。なお、製剤は溶液であるが、収納品 は原料のみを結晶状態で収納した。実用の製剤
にはキシリットを100ml当たり5、000mg配合しアミノ酸の利用効率を高めている。
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