細い棒に通った珠(たま)を上下することで、足し算や引き算を行う、計算の道具。原始的な計算機と 
いえるが、熟達すれば、計算のスピードは驚くほど速くなる。その効果を期待してか、70年頃は、そろ 
ばんの学習塾が多く、通う子供も多かった。小学校教育のカリキュラムにもそろばんの授業があった。 
 当時、そろばんを楽器代わりに使って、お茶の間の人気を集めていたのが、トニー谷という コメディ 
アン。そろばんは、それほど日常的で親しみのあるものだった。 
 日本人が数字に強く、エコノミックアニマルと陰口をたたかれながらも、経済大国になっていった要因 
のひとつに、この「そろばん」があげられるかもしれない。これによって、計算に強い国民性が培われて 
いたのである。  

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