胃の中に差し込み、その内部をカラー撮影する、医療のためのカメラ。 
1950年に日本で発明され、胃ガンの早期発見や、胃かいようの診断などに威 
力を発揮し、急速に普及していった。タイムカプセルに納められた胃カメラ(写真) 
は、カメラの直径が12.7ミリ、連結部の直径が10.2ミリというから、か 
なり大きく、飲み込むのが苦痛だと思われるかもしれない。しかし、胃カメラ以 
前のガストロスコープ(胃鏡)は、硬直していたため、それ以上に挿入するとき 
の苦痛が大きかったのである。ファイバーオプティクス(ガラス繊維内を全反射 
で光束を伝えるもの)の応用による胃カメラの発明で、飲み込む苦痛はかなり軽 
減された・・・というのが、1970年当時の評価であった。なお、タイムカプ 
セルに胃カメラを収納するという案は、当時の一般公募のアイデアの中から採用 
されている。 

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