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たんちょう
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鳥類、ツル科の鳥。南シベリアから北海道の湿原に繁殖分布する。日本のツル類の中で最も大き
くて美しく、翼長66cm、体重は最大10kgもあり、オリーブ色をしたくちばしは長く15
〜17cm、 蹠27〜31cm。体は純白で、頭頂は裸出して赤。次列風切羽(かざきりばね)
とその 後方の尾を覆う飾羽は黒いが、羽は白い。冬に中国、朝鮮などに渡る。日本にも江戸時
代までは各地に渡米したが、今日ではごくまれに宮城県、滋賀県、長崎県、鹿児島県に渡来する
ことがあるだけ。1967年、区域を定めず特別天然記念物に指定された。北海道釧路湿原では、
1952年冬、吹雪で飢え、人家近くに出現したのをきっかけに、トウモロコシにえ付き、人に
慣れるようになった。1967年には、最高200羽まで記録された。
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