Panasonic Pavilion
保存技術

殺菌や防じんなどの処理

 ■イントロダクション
 ●収納に関する技術
 ●殺菌や防じんなどの処理
 ●収納ふんい気および収納方法
 ●収納、保存の基本姿勢
 ●個々の収納品に対する処理
 ●記録写真


じんあいは、かび、バクテリアなどの媒体により、劣化を誘発する核ともなる。した 
がって物体をカプセル内部に収納するにあたっては、清浄空気の室内で作業し、各収 
納品もその室内において十分清潔にした。 
また全収納品は、収納前に十分な殺菌処理を行った。品物によっては、酸化エチレン 
によるガス殺菌、放射線殺菌、加熱殺菌などの方法を使い分けた。そのうち加熱殺菌 
は、操作が最も簡単なので、可能なものについてはできるだけこの方法によった。し 
かし収納物件の中には熱に弱いものが多数含まれてていたので、酸化エチレンによる 
方法が最も多く使用された。 
ところが、この方法は、殺菌効果をよく発揮するにはRH(相対湿度)40%前後の 
湿気と、30〜50℃程度の温度を必要とし、加えて希釈用にフレオン、あるいは炭 
酸ガスを要した。 
これらの湿気やフレオン、炭酸ガスのために、この殺菌操作が品物の劣化の原因とな 
る恐れがあったので、種々の試行実験を繰り返し、その影響の有無を検討した。ほと 
んどの品物では、その影響が皆無または、はなはだ微弱であることを確認できた。そ 
して、この方法で劣化の促進される2〜3個のものについては、γ線による放射線殺 
菌を施した。 


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