●
はす
|
夏、直径20cmぐらいの淡紅色の花が、水面上に直立する花茎の頂に咲き、秋の末に、地中に
蓮根(れんこん)ができる多年生の水草。アジアの熱帯、オーストラリアに分布し、世界の熱帯
から温帯にわたって広く栽培され、また野生化している。果実は、だ円形で長さ2cm内外、熟
して水中に沈み、皮は暗黒色で堅く、中に白色の子葉と緑色の幼芽があり、泥炭層の中では、
1000年以上も発芽力を失わないといわれ、実際に、5、000年以前といわれる果実が発芽
した例がある。日本の江戸時代には花を観賞するために栽培し、当時は園芸品種が、100種に
達した。現在は主に蓮根(れんこん)を食用にするため栽培している。 蓮根は煮たり、揚げ物
などに、果実は殻を取り去って食用にし、また数珠を作る。
|
|
|