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■収納品注釈
歌舞伎(かぶき)
 出雲大社の巫女(みこ)の阿国(おくに)が京都で広めた念仏踊りから阿国歌舞伎が生まれた。 
それが江戸時代の初めに興隆し、町人を成立基盤として独自の発達を遂げた日本の演劇。若衆 
(わかしゅ)歌舞伎を経て野郎歌舞伎となるころから演劇として成熟し、元禄(げんろく)歌舞 
伎において頂点を極めた。史実、伝説および社会事象を、俳優が、主として江戸時代およびそれ 
以前の人物に扮(ふん)し、音楽、舞台装置の補助によって演じる技芸で、舞踊の要素も含んで 
いる。現在もなお、俳優の人気に依存して大劇場で定期的に興業が持たれている。 女性の俳優 
はおらず、男性が女装して女形(おやま)を演じるところに特色がある。