1981年、オリンピックの誘致に成功した当時の韓国は、テレビも白黒
で放送されているという、まだ経済的に発展途上の国でした。そこで 
韓国は、このオリンピックを契機に、ソウル市街や国全体のインフラ 
を整備しようと考えました。実際、その効果は絶大で、1988年頃にな 
ると現代的なデザインと伝統が融合した建築も増え、開催地にふさわ 
しい街に生まれ変わったのです。オープニングセレモニーには、76人 
のスカイダイバーが会場に舞い降りました。また、開催決定日の1981 
年 9月30日が誕生日の全ての子供達が招待されました。ソウルを訪れ 
た多くの人々が最も感銘を受けたのは、タクシーの運転手や通りで出 
会った人達の暖かい心遣いでした。