ルーマニアの体操選手、ナディア・コマネチは14歳で小柄な体形
にもかかわらず、強い筋力やバネを活かして、オリンピック体操 
競技史上初の10満点をマークしました。さらに彼女は、全部で 6 
つの 10点満点をたたき出し3つの金メダルを獲得し、最も優れた 
体操選手としてその名は今も語り継がれています。また、この大 
会では、ソビエトのネリー・キムが 10点満点を記録、4年後には 
サンダー・ディチャーティンが男子体操で初の10点満点を残して 
います。 
日本の藤本俊選手こそ、チームプレーヤーと言えるでしょう。彼は、骨折しながらも団体戦で金メダル 
をとるために吊り輪の規定演技に出場、なんとか着地し、バランス良くフィニッシュ。彼はすぐに病院 
に運ばれましたが、ソビエトを上回る高得点で日本が団体優勝を果たしました。