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黄八丈(きはちじょう)
東京都八丈島で作られる絹織物。織物の長さが八丈(1丈は約3.3m)であったことから、こ
の名がある。現在も、わずかであるが、伝統の技術が忠実に継承され、高機(たかはた)によっ
て織られている。黄、鳶色(とびいろ)、黒が主調色の草木染は、変色がなく、洗うほど渋い色
艶(いろつや)が冴(さ)える特長がある。特に“かりやす”で染める黄色は、晴天の日で40
日ほどもかかり、非常に手が込んでいる。