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■収納品注釈
 日本の代表的な古典芸能の一つ。平安時代の奉納神事の芸能である猿楽(さるがく)が、武家 
貴族の保護のもとに発展し、室町時代(15世紀)に観阿弥(かんあみ)、世阿弥(ぜあみ)親 
子により、独特の形に完成されたもの。ほとんど舞台装置のない専用舞台上で、能面を付けた立 
方(たちかた)が、謡(うたい)と囃子(はやし)に合わせて舞う独自の様式をもった歌舞劇。 
主人公である“シテ”と、シテを助け、その相手役をつとめる“ワキ”、シテの連れになる“ツレ” 
などの役者が登場する。現在、観世(かんぜ)、宝生(ほうしょう)、金春(こんぱる)、金剛 
(こんごう)、喜多(きた)の五流が代表的である。