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おおさんしょううお
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両生類中最大の種類で、有尾目ハンサギ科。全長 1.4mに達し、胴が長く四肢(しし)は短
く、前肢に4指、後肢に5指がある。頭は偏平で、目はきわめて小さく、まぶ たがなく、鼻孔
は吻端(ふんたん)にあり、鰓孔(えらあな)はない。尾は比較的短く、縦に平たく、胴部の左
右には、皮膚のひだが縦走する。体は暗かっ色で黒色の斑点があり、皮膚には多くのいぼがあり、
刺激すると、さんしょうのようなにおいのする乳白色の液を出す。近畿、中国地方および北九州
の山地の清流に住み、昼は岩石の下や岸の穴に潜み、夜になると水底を活発にはい回って、さわ
がに、魚、かえるなどを捕食する。8〜9月ごろ、ほら穴の奥に長い数珠状の卵を産む。1本の
ひもには400〜500の卵が付く。生きた化石として特別天然記念物に指定され、保護されて
いる。
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