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エフェドリン・ナガイ
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1885年、長井長義によりEphcdra sinica stapf中から、分離発見され
たアルカロイドで、同氏により合成も行われた。一般名、塩酸エフェドリン。薬理作用としては、
1呼吸器系に対しては、気管支平滑筋けいれん緩解(かんげ)作用ならびに気管支分泌抑制作用
がある。アドレナリン、イソプロテレノールより弱いが持続的である。また延髄の呼吸中枢を刺
激して、分時呼吸量を増加する。2循環器系に対しては、定期的に アドレナリンと同様の作用
を示すが、効力は1/100〜1/200、作用持続時間は7〜10倍、その他平滑筋弛緩(し
かん)作用、中枢神経興奮作用がある。喘息(ぜんそく)、気管支カタル、一般せき、百日ぜき、
盗汗、夜尿症、一般心臓衰弱、止血、痔(じ)疾などに効果がある。
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