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いりおもてやまねこ
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1965年、日本の作家の戸川幸夫により、沖縄県・八重山諸島の西表(いりおもて)島で発見
された野生ネコで、新旧両大陸のネコ類動物の祖先型に最も近いといわれ、1967年、新属新
類としてイリオモテヤマネコと命名された。ほ乳動物としては、20世紀最大の発見で、世界的
な話題となった。1967年1月、オス、メス各一頭が同島で生け捕りにされ、国立科学博物館
で飼育、研究が続けられている。西表島の密林に生息し、体長約60cm、尾は約20cmで、
イエネコよりやや大きい。耳は丸く、先端に毛房がなく、背面にユキノシタ状はんがある。飼育
下における飼料は鶏頭、魚類などである。性質が荒く、あまり鳴き声を発しない。1967年、
天然記念物に指定され、保護を受けている。
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