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「日本の国宝」
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文化財保護法によって定められた国宝とは、建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文
書など、わが国にとって歴史上、芸術上価値の高いものとして指定を受けている重要文化財の中
でも、特に「世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの」と認められた
ものである。各分野にわたり計1万件にのぼる重要文化財のうち、国宝に指定されているのは約
1千件。選定委員会では、これらの中からさらに120件を選び出し、その原色写真印刷物を収
納することにした。たまたま、毎日新聞社が、全国の国宝を網らする原色の豪華出版物「国宝」を
刊高し、さらにその関連として、「国宝50選日本の神社仏閣」など、建造物、彫刻、絵画の3部門
にわたる50選の出版をしていたのでこの3冊を軸にし、この出版に漏れた選定国宝については、
豪華本「国宝」の中から各品目の図版を選び出して収納した。したがって実際に収納した図版の数
は、各50選の本の中に選定品以外の国宝も含まれるので、178件にのぼっている。
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