●
タカジアスターゼ
|
各種の酵素を含有する乾燥粉末。医薬用消化剤としての用途をはじめ、各種の食品、飼料の製造
に利用され、また含有する酵素のうち、特にα−アミラーゼ、リボヌクレアーゼT1およびT2
などは、生化学研究上の重要な試薬として、抽出、精製、純化された形で製造される。1894
年、高峰譲吉が、日本古来の伝統技術の米こうじ作りにヒントを得て発明した。小麦麸(ふすま)
の蒸し煮したものを培養基とし、これに日本こうじ菌の胞子を植え付け、適温を与えて発芽生育
させ、十分に酵素を生産、蓄積させた後、水で抽出し、この抽出液にアルコールを加えて、沈殿
させた酵素混合物を、低温乾燥粉末化したものである。また収納品のジアスターゼ発酵菌は、タ
カジアスターゼの生産に使用している代表的優良菌株の一株を選び、その胞子を永久保存の形態
にしたものある。
|
|
|