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文楽
義太夫節という浄瑠璃(じょうるり)に合わせて操る人形芝居。近松門佐衛門、竹本義太夫の
出現以後、独自の劇形式に完成された。18世紀、素人浄瑠璃語り植村文楽軒が、初めて大阪で
上演し人気を博してから、その操り人形座の名称を取って、人形浄瑠璃芝居を文楽と呼ぶように
なった。首(かしら)、胴、足と手から作られた1個の人形を3人がかりで操り、劇の進行は大
夫と三味線弾きによって行われる。1963年から、財団法人文楽協会により公演、保存されて
いる。数回の海外遠征公演も大好評であった。