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かぶとがに
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節足動物、剣尾類、カブトガニ科に属する。外形はカニ類に似ているが、触角を欠き、鋏角(き
ょうかく)を持ち、血液の成分上クモ類に近い。全長60cmぐらいで頭胸部、腹部、剣状の尾
部からなり、頭胸部と腹部は、石灰質の甲らで覆われている。頭胸部の前面には、2個の単眼と
その外側に1個ずつの複眼がある。瀬戸内海や博多湾に産し、7月中旬ごろに海岸の砂地に来て
砂中に産卵する。カブトガニ類は、古生代ゴトランド紀に起こり、中生代に栄えた古い型の節足
動物であって、現在、日本産のものを含めて世界に5種類残っているだけで ある。いわゆる生
きている化石として、動物学上貴重であり、岡山県の天然記念物に指定されている。
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