Panasonic Pavilion
埋設地

イントロダクション

 ■イントロダクション
 ●埋設について
 ●埋設地点
 ●埋設の方法
 ●モニュメント
 ●図面






 過去、人類文化の長い歴史を振り返ってみても、タイム・カプセルEXPO’70 
ほど、明確な意図をもち、長期保存に注意が払われ、幾重にも厳重に保護されて残さ 
れている文化遺産はないといえる。 
 埋設地の選択は、自然のもたらす天災、人間のもたらす人災、そして第2号機を毎 
世紀ごとに開封・再埋設するうえでの管理上の便宜という観点から慎重に検討されて、 
大阪城公園と決められた。 
 大阪城は、日本の歴史上由緒ある城で、天正11〜13年(西暦1583〜158 
5年)、石山本願寺の地に、豊臣秀吉が築城したものである。元和元年(1615年) 
大阪夏の陣で落城し、江戸時代は幕府が上方(かみがた)以西を支配する拠点とした。 
現在は、昭和6年(1931年)再建した天守閣その他が残っている。 
 タイム・カプセルEXPO’70は、この天守閣の中心からほぼ真南約133mの 
地点の、地下8〜15mの粘土層に上下独立して埋設された。下部の第1号機は、外 
部からの影響を最小限に防止するため、ステンレス鋼の埋設管(密閉型円筒形容器) 
に入れ、さらに3層のコンクリート保護体で包んでいる。 
 カプセル本体と埋設管との間には、直接の接触を防ぎ、ショック緩和の意味も含め 
て、乾燥した精製けい砂を詰めている。また、埋設管とコンクリート保護体との間は、 
一種の防水の効果も期待して、良質のベントナイトを詰めた。ただし上部の第2号機 
は、開封・再埋設の便を考えて、第1号機に比べてコンクリート保護体を簡易化して 
いる。 
 埋設溝(こう)の掘削は、地盤保持のためドリル工法をとった。直径46cmの鋼 
管パイルおよびダブルソイルパイル各20本で土留めして掘り下げ、埋設後、上砂を 
埋め戻した。 
 モニュメントは、大阪城天守閣との調和を考えた形状が重視され、地表97cmの 
高さで、ステンレス鋼製の中央半球部と正方形台座とからなっている。 


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