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審議経過

芸術分科会

 ■イントロダクション
 ■審議経過
 ●分科会での審議経過
 ●自然科学分科会
 ●社会分科会
 ●芸術分科会



BOTTOM
第1回芸術分科会は,1968年8月17日に開催された。この分野においては,何を選ぶ 
のかという評価のむずかしい問題があり,歴史的な価値のあるものは残るはずだが, 
一応,日本を中心に進め,平均的な考慮を加えていきたい,という観点から検討し 
ていくことになった。 
文学,美術,演劇,音楽,映画の各部門別に,担当委員が問題点を拾いながら煮つめ 
ていったが,結局,芸術分野では,それぞれの部門でさらに小委員会を開いて慎重に 
討議し,結論を出すことになった。各部門における小委員会での主な意見は以下のよ 
うなものである。 
TOP
「文学」 
古典は万葉集,源氏物語など5点,明治以降の近代は,現代をひいき目にみて5点程 
度を考えたい。翻訳ものも,日本文学の中の翻訳された「ゲーテ」といった意味合い 
をもたせて入れたい。原爆問題を扱ったものや戦争文学についではどうするかも慎重 
に考えたい。文学辞典なども入れたい。 
「美術」 
印刷とスライドの二つで収納したい。毎日新聞社刊「国宝」をスライドにして収納す 
れぱどうか。漆は1,000年から1,500年もつたろうし,漆の技術保存も考慮したい。 
現代美術をどういう形で取り上げるかも問題なので専門家を加え検討したい。 
「映画」 
個々に挙げられた提案を総合的に扱う意味で,“現代”をテーマにした映画フィルム, 
テレビフィルムを新たに製作したい。 
「演劇」 
代表的歌舞伎(かぶき)俳優の上演記録と写真,「勧進帳(かんじんちょう)」の映 
画,「夕鶴(ゆうづる)」の脚本などの提案がある。文楽も入れておきたい。人形の 
表情はすばらしいし,世界的にも相当日本独自のものだ。また,人形使いが数年のう 
ちにいなくなる恐れもある。 
「音楽」 
レコード,全録音または部分録音,演奏中のフィルム,楽譜などを合わせて収納した 
い。この部門は特に内容が多岐にわたるので,音楽各分野の専門家を加えて調整した 
い。 


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