Panasonic Pavilion
選定方法

選定上の問題点

 ■イントロダクション
 ■選定方法
 ●選定の三大方針
 ●知名人アンケートの実施
 ●選定上の問題点
 ●収納品アイデアを公募
 ●最終選定確認



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1968年9月7日、第2回選定委員会が開催された。この会議では、主として3分 
科会を通じて新しく定期された選定上の次のような諸問題について審議された。 


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1)経年変化に対する考え方
自然科学分科会の「変賞する品物は避けたい」という意向に対し、社会分科会では 
「それが現代を示すものなら、多少の変質もやむをえない」という基準で収納品の選 
考にあたった。 
しかし、同一の容器内に.変質の可能性の強い品物を入れた場合、その物質の分解に 
よって、他の収納品への影響が避けられないとなると、収納技術上、大きな問題が起 
こってくる。 
このような懸念に対して、 
 1) 病原菌など危険なものは避ける。 
 2) 経年変化の起こらないような収納技術の研究、および経年変化が起こっても、他 
 の収納品に悪影響をもたらさない収納技術の研究を技術委員会に委託する。 
 3) 経年変化の程度およびその他の試験を、タイム・カプセル開発本部その他の小委 
 員会に委託する、という3方針を決め、その結果を待って、最終的に収納品の決定 
 を下すこととなった。(最終結論は実行委員で整理した後に、選定・技術両委員長 
 の確認を得て決めることにした) 


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2)分野バランス
カプセル本体の容積は一定であり、自然、社会、芸術の各分科会が収納を希望する多 
数の品物をすべて入れるわけにはいかない。しかし、分野別バランスを考えて選考す 
ることも、作業上にかなりの難点か生じる。そこで、一応バランス調整は行わず、実 
行委員会事務局側で提案物の容積を確認し、その他の必要事項と合わせたうえ、選定 
委員との個別交渉によって決定することとなった。つまり、同一物件でも現物を入れ 
るか現物の一部分をサンプルとして入れるか、サンプルの容積をどのくらいにするか 
また記録も冊子で収納するか、マイクロフィルムその他の精密微細特殊記録手法を用 
いるか――など工夫を重ねて意見調整することにしたのである。 


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