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![]() 開封時期の設定 |
■事業開始の契機 ■開封時期の設定 ■大プロジェクト ■収納品の決定 ■特別製作の収納品 ■760万人に公開 ■万全の保存枝街 ■人災だけが心配 ■日本が国家管理 ■タイム・カプセルEXPO'70に関する覚書 |
タイム・カプセルEXPO'70の最終開封時期については、事業計画立案当初、1,000年 案、3,000年案、5,000年案などがあった。 まず1,000年案については、日本における奈良・東大寺正倉院の文化財が、1,000年以 上を経過しても、なお、よく保存されている状況から、20世紀の進んだ保存技術を活用 もっとすれば、長期間残すことができるという理由で、取り下げられた。 しかし、20世紀の科学技術が著しい進歩を遂げたとはいえ、なお未来学の分野では、せい ぜい30年先程度のことしか詳しい予測は因難である、という意見もあった。1967年 12月6日に開かれた両社関係者からなる準備委員会では、このような意見をもとに真剣に 討議した結果、最終的には5,000年案を選ぶことに決定した。その主な理由は、「文明の 歴史は1970年を起点として、過去ほぽ5,000年前にさかのぼることができる。そこで 5,000年後を設定すれば、現在は、その過去と未来を結ぶ時間の線上のちょうど 中間点に位置することになり、有意義である」と考えたからである。 技術関係者たちも、5,000年という気の遠くなるような長年月に挑戦する勇気と冒険心が、 必ずや後世の人類に真に役立つ研究、技術閉発を新しく生み出すにちがいないと信じて、 この未知の課題と取り組むことを決意した。 |
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