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![]() 形状と大きさ |
■イントロダクション ●本体(容器)の開発 ●形状と大きさ ●材質 ●気密構造および溶接 ●表面仕上げ ●内部区画 ●記録写真 |
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従来のタイム・カプセルで、最大のものと言われているのはウェスチング・ハウス 社のもので、約40lの内容積であった。われわれはできるかぎり現物を収納すると いう建て前をとったので、内容積は少なくとも従来の10倍以上を目指して検討する こととした。長い5、000年を耐え抜くためには、完成品として、ひずみも少なく 一体化したものであることが望ましい。また埋設後の外力に対しても強いものでなく てはならない。これに加えて構造上の問題もあった。 種々の討議の結果、内容積は約50万立方センチメートル(500l)にすると決め られた。 形体としては、日本が、世界有数の地震国であることを考慮すると、なるべく単純な 形が望ましかった。これを考慮すると、なるべく単純な形が望ましかった。これらの 点から、形状は、内径1mの球形(つぼ形)と決定された。球形は、同一容積の立体 の中で表面積が最小であって、また、壁面には内・外圧が均等にかかり、構造力学的 にも安定した形状とみなされるからである。 同時に密閉構造に便利なように、内ぶたを設け、フランジの付いた外ぶたをもった形 式となった。埋設作業にも都合のよいように、3個の強固なつり手を備え、3本の足 で支えて上下左右に安定して設置できるようにも考慮された。カプセル本体の厚さは 上部の比較的薄い部分で35mm、下部の厚い部分で70mm、その間の厚さの変化 は連続的である。重量は、内・外の2重ぶたを含んで、本体のみで約1.74tとな った。 |
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