「地上最高のショー」と言えば、オリンピックか『史上最高 
のショー』というタイトルのC.B.デミッレ監督の映画。他に 
ヒットした映画といえば西部劇の古典的作品『真昼の決闘 ( 
High Noon) 』。この年は陸上界にとってまさしく“ハイヌ 
ーン”、最盛期を迎えていました。『ソヴィエト社会主義共 
和国連邦が、この年初めてオリンピックに参加。映画のワン 
シーンように“街にやって来た”のです。そして、スポーツ 
王国の座をかけたソ連とアメリカの40年に亘る争いの火蓋が 
切られました。陸上が注目されていた今大会でのヒーローは、
やはり陸上選手。長距離走のE.ザトペクがその人でした。ト 
ランジスタラジオやノン・シュガー飲料が誕生し、ジョギン 
グを楽しむ人々にとって住みやすい世の中となりました。 
この年、建国や独立が相次ぎ、こうした世界情勢を反映して 
か1952年、オリンピックの参加国・地域も69に達しました。