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埋設地

埋設地点

 ■イントロダクション
 ●埋設について
 ●埋設地点
 ●埋設の方法
 ●モニュメント
 ●図面




 タイム・カプセルEXPO’70をどこに設置するのがよいかについては、多くの 
議論があった。日本アルプスの岩盤中、北海道のどこか、あるいは月、南極、海中な 
ど、きわめて興味深い案が数多く出されたが、結局は、日本万国博覧会にゆかりのあ 
る場所を中心に、これに地質学的検討を加え、社会的な背景等を考慮して決めるよう 
技術委員会に委託された。 
 最初の候補地として、万国博の開かれた千里丘陵が挙げられた。地質、地殻変動の 
点からもここは申し分ない地点だった。しかし、この地は、万国博以後、都市開発の 
波が急激に高まるであろうということが、致命的な欠点となった。タイム・カプセル 
の静かな眠りが、比較的近い将来に妨害される恐れがあるかもしれないからである。 
 その次に、同じく万国博にゆかりのある地、大阪の、しかも歴史的にも意味のある 
大阪城公園が候補地となった。この地は、地質学的には千里丘陵よりやや新しいが、 
少なくとも過去数千年間、海または川の底であったという記録はなく、大阪平野の中 
で最も安定した地層の一つであることがわかっている。しかも、1970年現在、大 
阪市の所有地であって、文化庁より特別史跡に指定されており、無用の改変は許され 
ない。したがって、都市開発の影響がここに波及する恐れは、千里丘陵万国博跡地に 
比べてはるかに少ないことが、非常に有利な条件であった。念のためボーリングによ 
る土質調査を行って、この地点の良好なことを確かめ、1969年2月28日の技術 
選定の合同委員会においてこの場所に埋設することに内定し、当局との折衝を経て、 
同年3月24日、文化庁より正式の許可を得て最終的に決定した。 


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