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20世紀から21世紀へ。Spanning the Centuries


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二月半ば、京都は清水寺近く産寧坂にある「天界」。
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かっては、室町で商を営む旦那の寓居だったという。
現在は、極くプライベートな空間として、一部の人間が自分達だけの時間を過ごすために訪れる。
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おそらく、戦前からそのままであろう建物は、一部手を加えたものの、
まるでその空間は、時間が静止したような錯覚におちいってしまう。
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美術史家、伊藤俊治。宗教学者、植島啓司。
コミュニケーション・テクノロジーとアート、
時代性と身体性を最もリベラルに論じる二人が、この京都の町屋で対談を行った。
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21世紀へ残り5年となった今年、7月にアトランタで開催されるオリンピックは100周年を迎える。20世紀とはどのような時代だったのか、そして21世紀とは。”オリンピック”から、”万国博覧会”、そして”タイムカプセル”へと語り合うモチーフは移行する。それぞれに最も20世紀的な事象から未来を綴る一時。
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陽が暮れると、冷気を含んだ風がどこからともなく忍びより、暖を取る火鉢に思わず身を近付けたくなる。こんな様子もここには似つかわしい。いくばくかの肴がはこばれ、いつしか酒盃を傾けるピッチも早くなる。
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二人の碩学が放つ台詞、いつのまにか言霊をもちはじめた。




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