Panasonic Pavilion
保存技術

収納に関する技術

 ■イントロダクション
 ●収納に関する技術
 ●殺菌や防じんなどの処理
 ●収納ふんい気および収納方法
 ●収納、保存の基本姿勢
 ●個々の収納品に対する処理
 ●記録写真


収納品総数は、317件、2、098点に及び、特封、別封の必要のあるものを考慮 
すると、その実容積は約30万cm3、カプセル本体の内容積に対して約60%の容 
積である。 
スペースファクターを考え、しかも相似た性質の品物をまとめて収納するという原則 
を守るためには、この程度の占積率がほぼ限度であった。収納にあたっては、立体幾 
何学的考察とともに実際に試行を繰り返し、合理的かつ有効な空間利用ができるよう 
に努力した。各収納品のカプセル本体内の位置、つまり、どの内箱に収納されている 
かについては、別掲の収納品リストにおいて示されている。 
収納品については次の点が問題となった。 
(1) 選定された品物を5、000年という長い年月に耐えうるよう保存する方法 
    はどうか。すなわち、かび、バクテリア、虫害などを防止するための有効、 
    適切な殺菌、消毒方法。 
(2) 材質、色彩などの変化を防止するためのふんい気、密封法。 
(3) 選定された品物の中で、どうしても材質劣化を免れないものについての対策。 
(4) 5、000年の経年変化に耐えうる新しい記録技術の開発。 
これらの問題に対処たるため、技術委員会では、各専門担当委員を中心として生物関 
係、録音テープ、記録技術、電子ビーム、ゴム関係、プルトニウム原子時計などの各 
小委員会を別にもち、そこでの討議によって有益な提案がなされた。一方、開発本部 
は、保存部と本部事務室がその中心となり、前記の委員会、各小委員会の提言をまと 
め、同時に松下電器の各研究所を動員し、また外部の研究所に実験を依頼するなどし 
ながら実行に移していった。以下はその概要である。 


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