テレビ放送の研究は、1920年代頃から、世界で試みられていました。日本でも1927年に高柳健次郎がテレビ受像管に「イ」の字を映し出すことに成功、にわかにテレビ放送への期待が高まります。続いて1935年(昭和10)、なんとテレビと電話を組み合わせたテレビ電話が、逓信省電気試験所の曾根有氏によって生まれます。しかし、太平洋戦争の勃発とともにそれらの研究は中断され、あらゆるものが軍事体制のもとに組込まれていくこととなります。