毎日新聞社提供
満州事変発生以来、国内には軍国主義が台頭することになります。1936年(昭和11)、陸軍青年将校の一部がクーデターを起こし、首相官邸を襲撃。大臣、蔵相らを殺害し、警視庁、朝日新聞社を占拠します。一方、東京中央電信局は事件突発と同時に赤坂の逓信局から芝公園内に機材を運び込み、20回線をもつ臨時局をつくります。東京中央電話局でも、首相官邸に集まった反乱軍首脳陣の電話を盗聴、ともに鎮圧のための迅速で貴重な役割を果たすこととなりました。以後、日本は急速に戦争遂行の時代へと向かっていくこととなります。