官女の衣装は、白の小袖に長袴、その上に打掛を着た姿が一般的です。しかしもともと、京びなの三人官女は「小袖袴」といって白の小袖と緋色の長袴だけでした。これは宮廷の官女の装束にならった有職の衣装として伝わっています。 官女は必ず三人一組で中央が座り姿です。すわっている官女のお顔は、見比べてみると立ち姿の官女とはちょっと違いますが、よく見ると持っているものも少しかわっています。これは嶋台(しまだい)といって松竹梅の飾りのついた京都ならではのおめでたい道具。嶋台の他に三宝を持っていることもあります。