■第一映画嵯峨野撮影所
 
 
  日活撮影所所長だった永田雅一は、
1934(昭和9)年
独立して第一映画社を設立、
翌年にこの撮影所を建てた。
ここに伊藤大輔、溝口健二、鈴木伝明、
山田五十鈴、梅村蓉子など
の豪華な顔ぶれが集まり、
名作「浪花悲歌」や
「祇園の姉妹」が
生み出されている。
しかし、
それ以外の作品は
興行的価値が低いとされ
契約していた松竹も
半年でそれを解消、わずか3年
という短命に終わってしまう。
解散後、永田は
振興キネマ京都撮影所の
所長となり、撮影所は
振興キネマのサブスタジオ
となっている。
 
  左から伊藤大輔、山田五十鈴