【ブラフマー神】

・インド三大神の一人で宇宙の創造神。

インド哲学の基本概念、宇宙の本体「梵(ブラフマン)」を神格化した存在である。しかし、神話の中で大活躍するビシュヌ神やシバ神と比べると、抽象的で非常に影が薄い。
現在では、ビシュヌ神のへそから出た蓮華からブラフマー神は誕生したとか、宇宙の創造はシバ神のリンガ(男根)が行ったとされている。

4つの頭と、4本の腕を持ち、白い鵞鳥(ガチョウ)を乗物とする。



仏教では、「梵天(ぼんてん)」として描かれている。



【サラスバティー女神】

・ブラフマー神の妃で、学問・知恵・音楽の女神。

サラスバティー女神は、思慮深く、白く美しい女神として誕生した。彼女に夢中になったブラフマー神は、彼女がどこにいても見つめていられるように四方と上に計5つの頭を創造したのであった。上の一つは、後にシバ神との喧嘩で切り落とされてしまうのだが・・・

孔雀に乗り、シタール(ビーナ)の名手でもある。

仏教では、「弁財天」として描かれている。