シバ神一族

ヒマラヤ。ヒンドゥー教世界での至上の天、カイラス山。

シバ神とパラバーティー女神は、息子ガネーシャ、スカンダとともに、この屹立とした頂に住む。
そして聖牛ナンディンを乗物としている。

ヒンドゥー教徒のうち
シバ派は、額にシンボルの“3本の横線の印”を付けている。
聖地ベナレスはシバ派のメッカである。



【シバ神】

・インド三大神の一人で宇宙の破壊神。

全てを破壊し尽くす、恐怖の神である。暴風雨、稲妻、地震、竜巻などの自然の脅威と深く結び付いた存在だが、同時にモンスーン後のように、清々しい清涼感、蒼い空、そしてこれから始まる新たな生命、豊かな恵み、創造をも予感させる存在である。

伸ばし放題の髪内にはガンジス川の女神ガンガーを住まわせ、首には蛇を巻きつけ、牛糞の灰を身体に塗ったヨガ行者のいでたちをしている。また瞑想で額を割って出現した第3の目が大きなシンボルである。



仏教では、「大自在天(だいじざいてん)」として描かれている。
そして真言密教の降三世明王(ごうざんぜみょうおう)に踏みつけられている姿であらわされています。