【アシュラ】・神族の敵対者元来、『リグ・ベーダ』では神族のことを“デーバ”、幻力・呪力を持つ種族を“アシュラ”と呼び、同等の地位を持つ存在であった。 ところが、この2つの部族を決定的に別けへだてる事件がおこった。 それが、この劇画『乳海撹拌(かくはん)』である。 不死の霊薬アムリタを飲んだ神族“デーバ”と、ビシュヌ神に騙された魔族“アシュラ”。 この事件以降、神族と魔族との絶え間無い争いが、神話で展開されるのである。 古代イランにおこったゾロアスター教(拝火教)の最高神アフラ・マツダが、インド神話にとりこまれたものとされている。 仏教では、「阿修羅」として描かれている。 ![]() |