地獄 |
地獄絵(六道絵)は、末法の世といわれた戦乱興亡の世に流布した六道輪廻思想によって製作されたものだ。すべての人は一生の行いによって地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人、天の6種の世界に生まれ替わる。なかでもこの恐ろしい地獄の絵は、地獄に堕ちたひとたちのありさまをリアルに表現している。老年の西行は、この絵にいたくこころを動かされ27首の連作を残す。 |
再び陸奥へ陸奥への旅の途中、遠州の天竜川の渡し場で船に乗る。満員の乗客の一人の武士が、「船が狭い」といって西行の眉間を鞭で打った。西行は血を流しながらも微笑をたたえて下船した。悲しむ供の僧に向けて西行は「どんなことがあっても堪え忍ぶのが出家の道」という。 |
富士を見る
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往生の庭 桜に死す
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