《笑意軒》
笑意軒(しょういけん)は敷地の南端にあり、邸内でもっとも早く春を迎える位置にあります。その名も、梅のほころびる頃をうたった古詩の一節からとられました。 当初は全面ビロード張りであったと伝えられるこの部屋から、親王は、南方に広がる田畑や原野、近隣の農夫が働く姿や、なだらかな西山の眺望を楽しんだことでしょう。