化け猫の怪・・・の り う つ っ た 死 霊

 飼い猫が古くなると老婆に化けると言い伝えられています。
長い年月を生きた大猫は尾がふたつに裂け、猫又と呼ばれる妖怪的存在になるのです。
猫又は人語を話すともされ、さまざまな怪異をおこし悪行を重ねるのです。
人間を食い殺すこともあり恐れられています。
また、猫や犬は飼い主の死霊が憑くともいわれ、主人が憎しみ抜いた誰かにとり憑き、復讐を遂げるのです。

首つり狸
 狸は狐と同様、ものに化ける術に長けており、人間に愛嬌のある悪戯を繰り返すことで知られていますが、中には縄を木に据え付けてから人を誘いだし、首を吊らせ自殺に追い込むという恐ろしい狸もいます。

絡新婦(じょろうぐも)
 生き血を求めて彷徨い続ける女の大蜘蛛の妖怪です。
昼間は美しい女性の姿をしているのですが、夜になると青い煙を吐いて小さな蜘蛛へと様変わりします。
そして人間に張り付いて生き血を吸うのです。
血を吸えば吸うほどに絡新婦は大きく成長し見るもおぞましい巨大な蜘蛛になっていくのです。