のっぺらぼう・・・振 り 返 る 恐 怖
のっぺらぼうとは、御存知のとおり、人間の姿はしているものの目や鼻や口といった顔の造作が何もない妖怪です。
他人に危害を与えるわけではありませんが、夜道を一人で歩いていて何気なく後ろをふと振り返ったとき、もしものっぺらぼうがあなたのすぐ後ろに佇んでいたとしたら・・・
ぬっへほふ
ある僧が旅の途中で日が暮れ、通りがかりの廃寺を宿にしました。夜中に大きな物音がするので目が覚め起き上がったところ、ぷーんと死体が腐ったような何ともいえない悪臭が漂ってきました。
そこで襖を開けたところ、なんと死肉の塊が廊下を歩いているではありませんか・・・!
ぬっへほふは廃寺やお墓の近くで夜中に現れます。死者の腐肉がひとりでに歩いているのかも知れません。
おはぐろべったり
顔には目鼻がなく真っ黒い歯しかない女の姿・・・。おはぐろをつけた女の情念が肉体化したのです。どういうわけか角隠しに色打掛けという花嫁衣装姿で男の前に現れます。
おはぐろべったりが結婚式で隣にいるあなたの新婦に成り代わっていたとしたら・・・