わたしの親、つまりさらに古いヒト科動物については、ほとんど暗黒状態。1400万年前のケニアピテクスの化石が、アフリカの大型類人猿と人の共通祖先として知られていただけ。わたしとケニアピテクスとの間には、1000万年もの空白があって、「人類起源のミッシング・リンク」と呼ばれていたわ。
でもね、最近この暗黒時代に光を投げかける画期的な発見があったの。一つは京都大学の石田英実教授によもので、900万年前のヒト上科の化石。もう一つは、カリフォルニア大学のチームが発見した440万年前の人類化石。この相次ぐ発見で、ミッシング・リンクの空白は一挙に460万年に縮まったわ。
カリフフォルニア大学のチームには、東京大学の諏訪元助教授が有力メンバーとして参加しているの。つまり、この二つの大発見には、日本人の研究者が大活躍しているのよ。
                 系図
"これからもわたしたちの世界、見守っていてね!"