士に師事したのち、務魁(むかい)という独自の法を編み出した仙人。分身の法で百人千人にもなれば、川や海を歩いて渡り、水を口に含んで噴けば、これがみな珠玉となって、しかも変化しない。ときには息を詰めて呼吸をせず、押せども動かず、屈めても曲がらず、これが数十日も百日も続いた。弟子たちと旅するときには泥をまるめて与え、目を閉じさせた。目をあけると泥は大きな馬になっていた。よく五色の息を吐いて数丈の高さに立ち昇らせた。