人工ふ化放流技術があるから、サケは、いまの日本に回帰する。
サケのふ化放流の工程
◆捕獲
9〜12月に遡上するサケから卵をとるため、傷つけないよう慎重に生け捕りします。
◆採卵・受精
親魚から熟した卵を採りだし、オスの精子をかけて受精し、卵を静かに水の中に入れて吸水させます。
◆収容
わずかな震動に弱い受精卵は慎重にふ化場に運ばれ、8℃の水(北海道の湧水の場合)の入ったふ化器に収容します。
◆仔魚管理
ふ化した魚は、光を避け、酸素や水温など環境の整った静かな養魚池で管理します。
◆放流
養育池で体長4〜5cm、体重約1gに成長した稚魚は、川や海の環境が整う時期が来ると、いよいよ放流されます。
資料:水産庁『北海道さけ・ますふ化場』