キルヒャーのサウンドランド
音楽にも強い関心を抱いていたキルヒャーは『音楽』という書物も著していますが、その中でサウンドに関する研究も進めています。
その成果が、拡声器や盗聴装置のアイデアとなって描かれています。
ここに描かれたのは、拡声器の一種で、右上や左上の彫像がしゃべるという、仕掛けになっています。
しゃべるのは、広間で人々が交わす会話そのものです。螺旋形のパイプが音を誘導しているのです。