アデールも力任せな男だったが、この男は人工のパワーを徹底させた男じゃった。マキシムは、マキシム機関銃の発明家として有名じゃ。そんな彼は、1894年、なんと360馬力の蒸気機関を取り付けた「飛行機関車」を完成させよった。

この飛行機は、推進力を有効に引き出すためによく研究されたプロペラを2機装備し、強力な蒸気機関で推進した。

時速67kmに達したとき機体が浮き上がったが、そのまま主翼が壊れ胴体がまがって失敗したのじゃ。重力を甘く見てはいかん。